エピソード8『ザ・ギター・マン』“The Guitar Man”
あらすじ
ケヴィンは父親としての自分を証明したくて、双子を連れて山小屋に行く。
ネタバレ感想
ビッグ・スリーを集めたレベッカが、自分の病気のためにそれぞれが出来ることを諦めることは決してしないで欲しい、どんな小さな事でも勇敢にチャレンジして欲しい、と話した事を受けてケヴィンは特に思うところがあったようです。
休憩を利用した、感謝祭では別々で連れて行けなかった双子を山荘に連れて行きます。
皆に無謀だと言われながらも新生児を2人連れてなんとか山荘までは辿り着きました。
山荘では現場監督を務めるニックと恋人のイーディ、ニックの手綱を握る要員として選任されたキャシディ、そしてキャシディの子〈マティ〉がお出迎え。
ジャックが描いた山荘造りに退役軍人を雇ったらしく、プロの作業員を雇えと言っていたはずがさっそく基礎工事のミスがあったと聞いて、この失敗で工期が遅れると苛つくケヴィン。
キャシディは離婚やら戦争の記憶やらで、ケヴィンは1人で抱え込んだ子守で疲れ切っておりお互いにピリピリムード全開です。
ケヴィンはどうしても1人でやり切れるところを証明したいらしく、周りが無理だと止めるほどに反発する気持ちもよく分かります。
若い頃から自分は浅はかで愚かな“浅い方の人間”で、ランダルはもちろんケイトも殻を破る事さえ出来れば“深い方の人間”だと感じていたケヴィン。土台がなくグラグラする気持ちというのはさぞや恐ろしいものでしょうし、憧れだった父親の真似をすれば同じようにしっかりできるかも、と夢を捨てかけるのも仕方ない話かもしれません。
夜中にケヴィンの携帯へ、見るからに精神状態が不安定だったキャシディが自動車事故を起こしたと連絡が。
飲酒運転を心配していたもののそうではなかったと医者から聞いて気楽に安心するケヴィンとは裏腹に、シラフだったのに柱に直撃したと聞いて事態の深刻さを感じ取るニック。
従軍経験者にしか分からない苦悩をケヴィンに言って聞かせた結果、医者には帰れと言われてもどちらか1人は病院に残るべきなのでは?という話に。
「彼女を救おうとするな、そばにいるだけでいい、何もするな、ただいればいい…それだけだ」というニックの言葉には重みがあります。
自分が相手の苦しみを取り除こうという考え自体がおこがましいもので、本当に辛い立場に立たされた時に支えになるのはただ黙って側に居てくれる人なのかな、と。
目覚めたキャシディにロクな言葉もかけられず、待っている間に買った花やカードも渡せず…そんなケヴィンですが今のキャシディにとっては不器用なりに待っていてくれる人の存在は大きかったでしょう。
かつてのジャックのように何やら熱心に描いていたケヴィンは、父親のとは別のビッグ・スリー・ホーム案を考えていたそう。
退院したキャシディに「他の家も建てるから退役軍人をもっと雇おう」と提案。セレブのケヴィンにしか出来ないケヴィンらしい人助けの仕方でいいじゃないですか。
レベッカが言っていたように、実は誰よりジャックに似ている所があるケヴィンの新たなチャレンジが楽しみです。
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▼次回、エピソード9