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海外ドラマ≫≫THIS IS US THIS IS US 36歳、これから シーズン6 9話ネタバレ感想

This is Us: Lessons in Life and How to Live

エピソード9『ザ・ヒル』“The Hill”

あらすじ

ケイトがトビーを訪ねる。

ネタバレ感想

夫婦の危機を感じたケイトは、週末を利用してトビーの居るサンフランシスコへ向かう事に。

トビーもこの提案に嬉しそうで、何かと入念な準備で歓迎しようとするのですが、相変わらずの激務で計画変更になったりと仕方ない事と理解している分ケイトも文句を言わず飲み込みますが、内心では明らかに不満が募っており思うようにいきません。

 

ファイトクラブのタイラーのように、出会ったばかりで洗練されていない頃のトビーを妄想しているケイト。

減量に成功し良いスーツを纏い、仕事でも人並み以上の肩書きを手にして忙しくも充実した人生を送るトビーが、ケイトからしてみれば遠い存在の人間になってしまったという感じのようです。

サンフランシスコの町に馴染んで小洒落た生活を送っている姿を垣間見る度にケイトには言い知れぬ焦燥感が沸いてくるのでしょう。

 

すれ違い生活で出来つつある溝を埋めようとトビーがプランニングした休日計画よりも昔ながらのケイトビーの気ままな休日を過ごしたいと切り出し、トビーも嫌な顔一つせずこれに同意してくれてなんとかやり直す余地が出てくるかと思われましたが、既に目星をつけていた売り家に案内したのは悪手だったかもしれません。

ただでさえ遠い地に移住というのは大きな決断になる上に、できるだけ環境の変化に晒したくないジャックの事や病気のレベッカの事がある現状。ケイトの意見を聞いているようで、実際にはトビー自身の中でほとんど全てを決めてしまっているようなものなのでケイトの気持ちが追いつかないのも当たり前の話。

 

ボスの自宅で開かれたパーティーに同伴した際に、トビーが自分の知らない間にLAでの仕事を断っていた事を聞いてしまいもう取り返しのつかない事に。

いくら条件が悪い仕事だったとは言え、LAで家族で暮らせる可能性があったのに独断で返事をされていた上に自分達をサンフランシスコに移住させようとしているとなれば裏切られた気持ちにもなります。

ただ、トビーはトビーでかなりの気力と労力をかけて遠距離を行ったり来たりする生活をしてきているし、家族を思う気持ちが強いからこそ盲目の息子を育てていくことに対して現実的に試算をして計画を立てているし決して家族を蔑ろにしている訳ではないんですよね。

基本的に全てにおいてケイトを尊重して愛情を見せてくれていたトビーが珍しく折れない所からしても、ここはケイトがトビーを信じて飛び込んでいかなければ破綻一直線のムードです。

 

ケイトからの指摘でトビーは今の仕事も肩書きも気に入っていてこの暮らしが好きだと認めますが、ケイトもまた今の自分の暮らしに満足しているのは事実。

長年プレッシャーと劣等感に苛まれてきた2人が、それぞれ自分が価値のある存在だと自信を持てる居場所を見つけたはずなのに、それが夫婦を物理的にも精神的にも遠ざけてしまったという歯痒いパターンです。

 

ラストにはトビーに無理だと思われていた急勾配の坂道を登り切って、キャリアアップのためにLAでの仕事を受けるために上司に電話をかけたケイト。

幼い頃から一度嫌だと感じるとテコでも動かず、目の前の壁を越える事を恐れていたケイトがようやく自分の意思で一歩踏み出し、理想のためにチャレンジを始めようとしているのは一つの成長ですが、ここでその頑固さを貫き通すのか…とかまだ話し合いの途中の段階で完全にトビーの事は切り捨てるつもりで独断をかましてしまったな…という残念な気持ちも。

今回の2人のやりとりに関してはどちら側にも肩入れ出来ない…ではなくどちらの気持ちも分かるからこそどこに感情移入していいか分からないというジレンマがありました。

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THIS IS US 36歳、これから

▼次回、エピソード10

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