エピソード14『卒業』“The Graduates”
あらすじ
トビーは単位を取ったケイトのために卒業式を行ってあげる。そこに現れたケヴィンの様子に、どこか不安を覚えるケイト。ビッグ・スリーもまた高校の卒業式を迎えていた。
ネタバレ感想
ジャックの死の影響もあり高校の卒業式すら出席する事を拒んだケイトも今や長年の心残りだった大学で取り損ねた8単位を修了して、トビーはレベッカと共に盛大な卒業式を企画しています。
もちろんケヴィンやランダルも招待されていますが、この二人はそれぞれ問題を抱えている真っ最中。ケヴィンは絶っていた酒に手を出してしまって以降歯止めが効いていない様子ですし、もうすぐ議員になるところで失職中だった妻もやりたい仕事を見つけて順風満帆かのようなランダルも多忙が極まる中、デジャが学校で深刻なダメージを負わされる事となってしまっています。
車中生活について書いた極めてプライベートでデリケートな内容のエッセイを教師が事前の相談もなく学校のネット新聞に載せた事で周囲の生徒の反応が変わり『ボロ車』とあだ名がつけられるような事態にランダルはすぐさま担任に怒鳴り込みに行きました。
先生は激しい追及に泣いてしまうほどでしたがすぐに自分の非を認め、その場で掲載を取り下げ心から謝罪をしてくれた事、そして飛び級で高校に入るよう勧められるほどにデジャの優秀さが評価されている事にすっかり気を良くしたランダルはにんまり。
しかしそれを本人に打診しても、不幸な生い立ちで黒人というマイノリティな自分に対して特別扱いしているだけだと自分の素質を頑なに認めたがらないデジャは、ランダルについても『捨て子だった』という生い立ちがどこにでも書かれていて他人から見れば“良い話”、つまり美談に仕立て上げられているからで「悪いけどそうはなりたくない」と辛辣な意見も。
デジャが飛び級を嫌がるのには、やっと今の環境に慣れたのにまた全てが変わってしまう事を恐れている、人生で初めて得た安定を変えたくない、という他の理由もあったようです。
これを聞いたランダルは、専門的な人間をシッターとして雇う事を考えますが、金がかかる上に親以外の人間に見てもらうことが娘の為になるのか、と思い直したようで、結論として夢の職業をようやく掴んだベスに対し、「ダンスの仕事は保留にして平日昼間の仕事なら娘達と居られる」と彼女にだけ犠牲を強いる発言が出てしまったのはらしくなかったですねぇ。
双子の絆は伊達ではなく、ケヴィンの問題を見抜いたケイトはパーティーを抜け出しケヴィンの泊まるホテルへ押し掛けます。
酒の空き瓶が何本も並んでいるのを見られた事で観念して正直に現状を話すも、「まずゾーイに話さないと」と言われると「彼女は抱えているものがあって俺の嘘を知れば俺から去って行く」とケイトにすがり付くケヴィン。
その場で断酒会を探し、その足でケヴィンを車で送って行く最中になんとケイトが破水してしまいました。
「まだ28週目なのに」とパニックを起こしかけるケイトと、ずっと飲んでいて運転を変わる事すら出来ないケヴィンはトビーに連絡を入れて救急車を待つしかありません。
病院に運び込まれ、駆け付けてきたトビーが説明を受けている間に、お産を遅らせる注射が効いてきたケイトの手を握りながらケヴィンが励ましているところに連絡を受けたランダルも到着します。
『お互いに思い合えば大丈夫だ』という高校卒業事に誓った約束はしっかりと守られているようで、双子だけでなく、やはりビッグ・スリーは3人で1つの共同体なのかもしれません。
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