海外ドラマ≫≫THIS IS US THIS IS US　36歳、これからシーズン2　16話ネタバレ感想

エピソード16『ラスベガスの夜』”Vegas, Baby”

トビーの独身最後のパーティのため、ラスベガスに来たケヴィンとランダルだが、それぞれに心配事が持ち上がる。またジャックたちの結婚記念日を子供たちが祝うと言い出す。

このドラマ特有の過去と現在が交差する演出の良いところは、「愛されキャラの死」という残酷なターニングポイントが描かれた後も回想の中で登場し続けるというところかもしれません。

デジャが突然ピアソン家を訪ねてきたのは、数ヶ月光熱費が未払いで暖房なしの部屋で二週間以上過ごしており、他に頼るあてもなく現金を工面してもらうためだったようです。

てっきりまた一緒に住める事になるのかとも思いましたが、養育の環境が劣悪だと行政から判断される前に何とかしようと行動した結果ここに行き着いたのですね。

何かあればすぐ連絡するようにと言付けたランダルは携帯と睨めっこで気が気ではなく、ケイトとトビーのバチェラーパーティーの為のベガス旅行さえもキャンセルしようと言い始めます。

そこはお祭り好きで息抜きが必要なベスが言いくるめるも、パーティー中にもやはり携帯が気になり、デジャから数週間ぶりの着信にすぐ折り返すとやはりパーティーどころではなくなってしまいました。

パーティー会場で共演者を見つけたケヴィンも声をかけに姿を消し、共演相手から公開前の作品の方向性がガラッと変わり役そのものがなくなったりカットされたシーンが多くなったと聞けば、初耳な情報にどんよりとした気分が影を落とします。

結局義理の兄弟二人から早々にパーティーを後にされたトビーの萎えた気持ちを考えると不憫でしょうがない上に、人数合わせのために呼んだ友達を連れていざ出向いたクラブからはドレスコードで入店拒否。踏んだり蹴ったりとはこの事でしょう。

ランダルは電話口のデジャの様子がおかしかったとベスを探しそのまま帰ろうとしますが、毎度の心配性に振り回されてばかりのベスは「今日ぐらい自由にさせて」と大喧嘩。

そこに弟を守ろうと割って入ったケイトとも言い争いになり、トビーやミゲルよろしくビッグ・スリーの固すぎる絆に疎外感を味わっていたベスは食ってかかるわ、逆にケイトの方も、弟にとって自分よりよほど大切に想われているだろうベスへの嫉妬と劣等感がポロリと溢れ出て嫌な空気に。

ランダルはどちらを追いかけるのか気になりましたが、ここは先にベスを宥めてからケイトのところへ行ったようです。

ケイトへの慰め方の距離感はやはり兄弟間のものだなぁ、と安心して見られます。確かにランダルはSATCで言えばミランダタイプだよなぁ(笑)

ここで初めて兄弟二人がトビーの方のパーティーを抜けて来たと知ったケイトから「トビーが一緒に過ごしたかったのはあんたたち」と聞かされたランダルはアルコールの誘惑に負ける一歩前のケヴィンを誘い出しトビーの部屋に向かいました。

格好良過ぎる義理の兄弟に幻滅されたくなかったと話すトビーですが、そうやって素直に二人を褒め称えられる格好良さがあります。

男性陣はなんだかんだで上手く家族になれるとは思っていましたが、母親と同じく強くて完璧過ぎて敬遠していた弟の妻の意外な一面を見てグッと距離の縮まったであろうケイトとベスの二人も見れて安心です。

ケヴィンの懸念もランダル達の夫婦仲も万事解決するも、やはりデジャは文字通り路頭に迷う事態に陥っておりました。

人を喜ばせる時大切なのは何をあげるかじゃないんだ

きれいな言葉でもない、気持ちが大事だ

時間を割いて伝えるんだ“ちゃんと君を見てる”って

“何が必要か分かってる” “それは俺にも大切だ”

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▼次回、エピソード17

何かとサバイバル。