エピソード11『サタデー・イン・ザ・パーク』“Saturday in the Park”
あらすじ
レベッカとミゲルの記念日のバーベキューは計画通りにはいかない。
ネタバレ感想
お互いの独断で喧嘩続きになってしまっているケイトとトビー。
ジャックの存在がかすがいとなってくれて何とか保ってはいるものの、やはり些細な事から口論に発展し、行き着く先は引越しの喧嘩という最悪な状況です。
ミゲルとレベッカの結婚10周年記念のバーベキューパーティーがケイトビーの家で行われる事になりケヴィンやランダルも集まってきます。
それでもケイトとトビーはぎくしゃくして顔を合わせれば口論になるほど。
ケイトとは裏腹に新居を購入したケヴィンはマディソンとの距離感も程良い物になって全てが順調そうかと思いきや、マディソンの留守中に指輪のサイズを測ろうとして挙動不審になっているイライジャを発見して荒れ始めました。
勢い余って帰りの車でマディソンに連絡を取ろうとしたケヴィンのスマホを文字通りはたき落としていい大人としての迂闊な選択にならないようセーブしてくれるランダルの頼もしさよ。
トビーに対して「悪いのはケヴィンよ」と言い切ってくれるベスの存在もまた良い。ベスなら本人が居ても同じ事を言いそうなので気分が悪い陰口のように聞こえないんですよね。
そう言えばケヴィンはランダルの家にも居候して夫婦仲を壊しかけていましたっけ。
離婚の危機があったのは一緒でもケイトとベスの最大の違いは結婚を守るために引っ越す決断をした事だと分かっているだけに2組の夫婦の行く末は真逆になりそうですが…。
パーティーの準備を進める中、かつてトビーが水漏れを無理して自分で直そうとしていた箇所からまた水が溢れ出し、パイプに溜まっていた水のせいで寝室の壁が落ちる事態に。
慌てて総動員で対処するも、ケイトに急かされたトビーがジャックを置いてきた子供部屋のゲートを閉じ切らず、そして直前に玄関の扉の開け方を教えていたケイトが鍵を閉め忘れたというコンボでジャックは1人外に出てしまいます。
ジャックが居なくなった事に気付いて全員が最悪の事態を想像しながらの大捜索に。
未来のジャックが出てきている時点で無事は分かっているにも関わらずかなりのハラハラと嫌なドキドキが止まらないシーンでした。
ジャックが「公園用なの」と話していた赤い長靴が無くなっている事に気付いたレベッカが公園に駆け付けて、転んで額から血を流しているジャックを発見。
燻製マシーンにぶつけたとか火傷じゃないんかい!と言う感じですが、こういう経緯があったのか…。
額を数針縫ってその日のうちに自宅へ帰れるもパーティーどころではなく、この事件が決定的に夫婦仲を引き裂きます。
ゲートを閉め忘れたトビーと玄関の鍵をかけ忘れたケイト。どちらにも非があるのにお互いに相手を責め、そこにケヴィンまで割り込んできて全面的にケイトの味方をされるだなんて、さすがにトビーに同情してしまう一幕でした。
更にはランダルも無条件でケイト側につき、固い絆で結ばれた兄弟だから当然と言えば当然なのですが、3対1の構図はあまりにもトビーが孤独過ぎます。
最初にトビーだけを責め立てたのもケイトで、「この家に親は私しかいない」という発言もどうにも酷過ぎるのではないでしょうか。
盲目の息子に対して限界ばかりを見過ぎるトビーと、限界を見ようとしないケイト。2人ともジャックが大切だからこそ、慎重に先回りして危険を回避すべきだと責任を持とうとするトビーと、自立や自尊心を養うために決して自分が不幸で欠けていないと分かってもらいたいケイト。最初からあまりにも方向性が違い過ぎるのです。
どちらも真っ当で愛情深い考え方なのは確かで、お互いにない意識を補い合っていけたとすれば最高に良い方向に働くはずが、ぶつかり合ってしまえば正反対過ぎるがために修復不可能な展開になってしまいました。
医者に何故公園に行ったのか聞かれたジャックは「あそこならママとパパがハッピー」と答えたらしく、喧嘩続きの両親が公園で笑い合っていた瞬間を思い出したのでしょう…これまた辛過ぎる。
ケヴィンは「イライジャからプロポーズされると思う」と打ち明けたマディソンが正直に「とっても嬉しい、心から彼を愛しているの」と言うのを聞いて寂しくもようやくしっかり決別できた感がありました。双子の両親というお互いを尊重できる形の良い関係をこれからも築いていけそうな2人です。
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▼次回、エピソード12