エピソード8『合言葉はモントリオール』“Flesh and Blood”
あらすじ
ノラは力のあるアップロード会社を裁判に引っ張りだすが、自分の力ではどうにもならない現実を目の当たりにする。
ネタバレ感想
早くもシーズン3最終話。
とうとう裁判が始まり、ホールデンの追及でホライズンは一気に悪者に。
カプール博士暗殺の一件で濡れ衣を着せられ投獄でもされているかと思ったノラは案外平和で、ダウンロードの安全性が発覚して再アップロードの必要がなくなったネイサンと幸せそう。
モントリオールでノラの父親も呼んで結婚したいと考えるネイサンは、ヒモ生活から抜け出して自力で稼ぐ方法を模索するようですね。
付添人を任せたいと言われて大興奮のルークは相変わらず(笑)
そしてルークに相談することに抵抗がなくなったアリーシャ。カリーナに垣間見える悪の部分についていけずにもう別れたいのだそう。しかし、別れれば解雇されるどころじゃ済まないかもと考えたルークとアリーシャは結託して、悪党退治の作戦で迎え撃つことにしたようです。
証人が死んで代わりを見つけるのに難航しており、ついにイングリッドを頼ることに。
無碍に断ってきたイングリッドに対し、ノラがサシで話してお互いの愛するネイサンを会社の所有から解放するためにもなることを言って聞かせて証言してくれることになりました。
ノラにプロポーズしようとした夜に、同じようにレイクビューのコピーイングリッドにプロポーズするつもりでいると報告されるネイサン。やはり2人ともネイサンで、ある意味納得のタイミングです。
イングリッド相手のプロポーズは一筋縄ではいかず、プロポーズされるに見合った服装じゃないと喚かれて失敗に終わったコピーネイサンですが、彼女の我儘に慣れているせいか大したダメージはなさそう(笑)
ただ、イングリッドの方の混乱はただの我儘なだけではなく、これまでずっと付き合っていても片思いかのような愛の比重だったところにいきなりコピーネイサンが自分に振り向いてくれた事を受け入れきれていないことにありました。親からの真っ当な愛情を注がれずに育ってきたせいか、自信満々な高飛車女の姿は自身の無さの裏返しです。
やや不安定な状態のまま証言台に上がったイングリッドは、「ネイサンは実際は人間の模造品でアメリカの知的財産です」と言われても怯まず、「それはあなたの言い分、私の恋人は人間よ。誠実で愛がある」とネイサンの人格を誉め、自分がプロポーズを受け止められなかった後悔を法廷で述べた上にまだ間に合うなら求婚の答えはイエスだと返事までしております(笑)
しかしうっかり「元カレのネイサンに会ったけど今の彼が好き」と発言してしまい、そこをほじくられないわけがないのです。2人のネイサンが存在することを追及されて状況は不利になりましたが、裁判の裏で大仕事をやってのけていたアリーシャから休廷中のノラへ救いの連絡が入りました。
フロント係のAIとティンズリーも味方に引き入れ、エレベーター係の目を逸らしている隙にルークが2ギガの人々をロビーに連れてきて騒ぎを起こします。
ティンズリーが慌てたふりでその報告を入れたアリーシャは既に仮病でカリーナを騙している最中。報告を受けているも辛そうにしているアリーシャに代わってカリーナが対処する際に、ラップトップに入力したパスワードを鏡とピアス型のカメラを使って巧みに盗み取るまでは計画通りでしたが、カリーナがパソコンごと出て行ってしまったのは想定外。
レイクビュー内のスイートを手配してくれたカリーナを引き取め続けるアリーシャとルーク。
現実世界では、VRゴーグルをかけたカリーナのすぐそばでパソコンを開きファイルをコピーするアリーシャの姿が。
この大胆な作戦はなんとうまくいき、喜んだ勢いでルークにキスしたアリーシャですが、ルークが予想以上にこのキスを重大に受け止めているのが面白い(笑)
盗み出したファイルを見ていたアリーシャは、とんでもない情報を見つけて「カリーナ・シルバが情報源だと公にして」と条件をつけてノラに託したのでした。
勝手に内部告発者とされたカリーナの提供した情報として、マンソールからチョーク達宛のメールが読み上げられかけた途端に相手方は顔色を変えて休廷を申し入れ、何とそのまま和解に。遺族には各家庭につき経費を差し引いた100万ドルが支払われることに。遺族にとっては万々歳な結果ですが、有罪の証拠は非公開のままで、アップロードも法的に人間じゃない扱いのままなのです。ホールデンも今の状態の勝利で満足しているらしく、「これじゃ意味がない」と訴えるノラに「そんな考えじゃ弁護士失格よ」とひと言。これ以上の協力は見込めない事でしょう。
証拠が公にならないとなると、アリーシャもこのままクビになってルークと会えなくなってしまいそう。
傍聴席のネイサンからの実況で法廷の一部始終を見ていたコピーネイサンは改めてプロポーズリングを準備して、これに応えたイングリッド。こちらの2人はようやく幸せになれそうで何より。
単調な毎日に不満を持っていたエレベーター・ボーイのAIでしたが、イングリッドは友達として自分達の結婚式にゲスト扱いで招いてやるのは胸熱でした。
訴訟の影響で、各アップロードに思考は一つのみとする原則を改めて厳守しようという動きがあり、これまでアップロードをコピーしたことがあるスタッフは名乗り出るようにと言われ、想像以上の数のコピーがいる事が明らかに。
『ホライズン』は社名を『ベタ』と改め、不都合になったレイクビュー内のコピー殲滅運動を進めております。
コピーネイサンも狙われてエレベーター・ボーイの協力も得て逃げ惑うも、最終的に連行されてしまい行方不明に。
オリジナルのネイサンもようやくノラとモントリオールに向かえるかと思えたところで逮捕されてしまいました。
2人のネイサンが居なくなり、格安住宅ではネイサンの家族やノラ、更にはイングリッドまで集まってお通夜ムード。
イングリッド宛には「重複エラーは解決されました」というメッセージが届きます。
そこへネイサンから着信があり、「僕たちは1人にされた、もう1人は破壊された」と。ネイサンは一体どちらの個体に統合されたのか。えらいことです。あぁ、シーズン4が待ち遠しい……！！！
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▼次回、S4エピソード1
