エピソード5『ようこそバルドへ』“Welcome to Bardo”
あらすじ
オクタヴィアとディヨザは、惑星バルドに連れて行かれる。ディヨザと引き離されたオクタヴィアは、隙を狙って逃走し、ちょうど使徒が降りてきたエレベーターに乗り込み、全力で脱出しようとするが、姿を消していた使徒に殴られて気を失ってしまう。一方、サンクタムではエモリが酒場に立てこもる信者を説得しようとするが、放射能が体内に残っており動けない。そこでマーフィーがダニエルになりすまし、信者を説得しに行く。
ネタバレ感想
45日前の惑星バルド。
オクタヴィアとディヨザが連行されており、ホープは何日かサンクタムに居たものの、ペナンスでの15年がおよそ45日ということ?
オクタヴィアは使徒のレベルで言うと12は超えているのでしょうか?さすがの強さで警備を倒して逃げ出しますが、よく分からん施設で警報も鳴り響き、圧倒的に不利です。
敵の特性も分かっていなかったオクタヴィアはすぐに透明化した使徒に再び捕えられてしまいました。
ラッセルの処遇を巡って小競り合いが起こっているサンクタム周辺のことは正直どうでもいいなぁ。
筆頭信者の〈トレイ〉はラッセルが解放されるまで1時間に1人ずつ信者の命を犠牲にしていくと究極のハンガーストライキっぽい宣言でインドラに交渉し、実際に自分の身体に火を付ける信者まで出て来ます。しかも、酒場を制圧するなら集団自決をすると言われてしまうと、インドラ達も動くに動けません。良くも悪くも信仰の深さというのは凄まじいな。
マーフィーの言う「止めなくていい、なぜこれを解決策と考えない?忠誠者が死ねばラッセルを救う必要もなくなる」という発言は、倫理的にはアウトかもしれませんが、まさにその通りでこんな世紀末なら合理的とすら感じます。殺すわけでもなく、勝手に死んでいく人々をわざわざ止めてまで争いの種を守らなくていいんですよねー。
こういうところのブレなさのあるマーフィーに対し、エモリは初登場時から比べるとすっかり別人のように変わりましたよね。被ばくの影響でまだまともに動けない身体に鞭打って、自分がプライムとしての声を届けることで信者達を宥めようとすらしています。それにしても、エモリは本当に大丈夫なのか?回復していない彼女の代わりにその役目を務めるのがマーフィーになったのは良いとして、エモリがこのまま吐血して死んでしまい、マーフィー完全なる闇堕ちとかいう鬱展開はやめて下さいよ。
酒場に顔を出したマーフィーは、子供が焼身自殺させられる寸前の現場を目撃して思わずインドラの射程範囲を超えて中に入り信者達を叱責し、子供達を連れ出そうとしますが、マーフィーが偽物だと疑っていた〈ゼヴ〉に鍵をかけられてしまいました。
プライムなら知っていて当然の質問に答えられず成りすましがバレ、
時は遡り、拘束されたオクタヴィアのいる惑星バルド。
敵は、どうしてオクタヴィアやディヨザがあの監獄の星に住み着いていたのか知りたがっています。
レーザー誘導装置に繋がれ、拷問も厭わずオクタヴィアに質問を行うよう部下の〈レヴィット〉に命じる〈アンダース〉。
オクタヴィアの神経に直接アクセスして彼女の記憶から情報を抜き出すというアリーに似た技術を用いる使徒達。
11日間この装置で記憶を抜かれる作業に抵抗し続けていたオクタヴィアは、とうとうホープの記憶がバレてしまい、「彼女のことを報告せず帰らせてくれたらすべて見せてあげる」とレヴィットに交渉。
この取引があったからオクタヴィアはアノマリーから帰って来られたんですね。
敵ながらも比較的人道的で、オクタヴィアの記憶を全て見たレヴィットは「君は人殺しなんかじゃなく純粋な心を持つ戦士なんだ」と表現。
そこへ使徒のスーツを着た何者かが入ってき、仲間だと思って油断していたレヴィットに刃を突き立てます。
てっきりディヨザが助けに来たと思ったオクタヴィアでしたが、スーツを脱いだのは突然の別れから10年の時を生きてきたホープではないですか。
まさかの再会を喜べるのも束の間、レヴィットからここにいては危険だと警告されます。
衰弱しているオクタヴィアを先に帰してディヨザを探しに行こうとしたホープはレヴィットを脅して連行するフリで石の間へ。
レヴィットは協力的で、アノマリー・ストーンを使ってサンクタムにオクタヴィアを帰すのですが、時間の遅れが原因でスカイリングを出た時とほぼ同時刻に戻ると教え、移動による副作用である記憶の健忘から守るためホープのヘルメットをオクタヴィアに貸してやれと伝えます。しかしこのスーツは母親を救うためにホープも必要なもの。
何故ここまで協力してくれるのか不思議なほど積極的に次から次へと情報や新たな機器を出して来て2人のために尽力してくれたレヴィットのおかげで、お互いに記憶は無くても、ホープを呼び寄せられるコードがオクタヴィアの背中にタトゥーで刻まれていたのです。
別れ際、手を貸してくれたことが敵にバレないようレヴィットを思い切り殴り付けるオクタヴィア(笑)
こうしてオクタヴィアはアノマリーから戻って来たのか。
この時のホープは、別れて10年後のデヴの協力によりオクタヴィアを助けに来たホープで、更に5年経過した短髪のホープがガブリエルとエコーと共に再びバルドに侵入してディヨザやベラミーを助けようとやって来ました。
オーランドを置いて来た今、内部の協力者がおらず絶望的かと思われましたが、前にも助けてくれたレヴィットを頼ろうと考えるホープ。
時系列が繋がって来ると気持ち良いな。
時間がない中、成り行きでアンダースの演説会場に流れ込んだ3人。オーランドは隠していましたが、アノマリー・ストーンはエリギウスではなく地球にあった?という新事実が。
5年前、オクタヴィアを帰してからのディヨザ奪還作戦は失敗に終わっており、捕まったレベル7時代のホープはディヨザの命を盾に取られ、オクタヴィアにタグを刺して連れ戻すという任務をアンダースから命じられておりました。
というのも、オクタヴィア本人が必要なのではなく全ての鍵を握るとされているクラークを誘き寄せるため。
ホープからナイフ状のタグを深く刺されたオクタヴィアは瞬時にアンダースの居るバルドへと転送されておりました。
火炙りにされかけていたマーフィーを助けたのは、インドラやエモリに伴われて酒場に入って来たラッセルでした。
有無を言わさぬ態度でマーフィーを解放させると、人が変わったように力強く威圧的な演説口調で信者をひれ伏させるラッセル。
この時のラッセルの言葉に聞き覚えがあったインドラは、ラッセルの中身が闇の総帥シェイドヘダに成り代わっていることに気が付きます。
まだ拘束中なので完全な脅威ではありませんが、今ラッセルを殺すわけにもいかないという微妙な状況。インドラはジャクソン達を呼んでラッセルのうなじの記憶装置を取り出させましたが、それで解決するのでしょうか?
オクタヴィアが再度バルドに送り込まれたのは7日前のことで、担当から外されたレヴィットはホープの腕に伝言の紙を埋め込んだことと、次に抵抗すれば脳出血が起こるけれど、『私は怖くない』と唱え続ければ機械に勝つことはできる、と伝えています。
そこにベラミーも到着しており、敵を倒して伝道者を人質に取った兄と、敵に人質に取られた妹の再会です。
アンダースに自分がクラークのことも含めて全て話すからベラミーをサンクタムに返せと言うオクタヴィア。とにかくクラークの情報を得たいアンダースはこれを受け入れ、ベラミーを帰そうとアノマリー・ストーンを操作し始めたのですが、まだ息のあった敵が自爆装置を作動させて石の間一体が吹き飛びます。
え、まさかベラミーこの爆発に巻き込まれて死んだと???
廃人と化した状態で『私は怖くない』と呟き続けていたオクタヴィアを助けに来たホープ達。エコーめっちゃ泣いてますけど、え?ベラミーが?そんな死に方??えぇ?
怒り狂ったエコーはディヨザ救出のため人質にするはずだった敵の男を殺してしまい、もう何が何やら。
これが本当にベラミーの最期なのだとしたらびっくり仰天のファイナル・シーズンですよ。まじで?ここにきて?こんな感じで?
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▼次回、エピソード6