あらすじ
イギリス・ロンドン。真っ赤な帽子を被った小さな紳士が、はるばるペルーから家を探しにやってきた。英国紳士らしく、とっても丁寧な言葉遣いで道行く人に話しかける彼だったが、なぜか誰からも相手にしてもらえない。それは・・・彼が“クマ”だから!やっと出会った親切なブラウン夫人に“パディントン”と名付けられ、都会暮らしを始めてみたけれど、野生の本能が邪魔してドタバタの連続!それでも、純粋で礼儀正しいパディントンは、はじめは煙たがっていた心配性のブラウンさんや子供たちとも仲良くなり、やがて街の人気者になっていく。しかし「いつまでもブラウン一家のお世話になっていられない」と、一人で家を探すことに。そんなある日、彼をつけ狙う謎の美女・ミリセントに誘拐されてしまう!果たしてパディントンは無事に家を見つけることができるのか?そして、そこには、もっと素敵な何かが待っていた・・・!
1958年に第1作が出版されて以降、世界40カ国以上で翻訳され、3500万部以上を売り上げるイギリスの児童文学「パディントン」シリーズを初めて実写映画化。真っ赤な帽子をかぶった小さな熊が、ペルーのジャングルの奥地からはるばるイギリスのロンドンへやってきた。家を探し求める彼は、親切なブラウンさん一家に出会い、「パディントン」と名付けられる。ブラウンさんの家の屋根裏に泊めてもらうことになったパディントンは、早速家を探し始めるが、初めての都会暮らしは毎日がドタバタの連続で……。「ハリー・ポッター」シリーズを手がけたプロデューサーのデビッド・ハイマンが製作。ニコール・キッドマンらが出演し、パディントンの声は「007」シリーズのベン・ウィショーが担当。
ネタバレ感想
ペルーの山奥でパストゥーゾおじさんとルーシーおばさんと暮らす幼いオスグマ。ある日起こった地震でおじさんを亡くし、まだ若い彼は救命ボートに隠れ単身ロンドンへと送り出される。
序盤からこんな悲しい背景があった事に驚きです。パディントンというとキャラクターは思い浮かびますが、トレードマークのあの赤い帽子がおじさんの形見だったとは…
英国講座で習った通りに道行く人々に挨拶や天気の話題を振るも誰にも相手にされず途方にくれる。夜になり、人通りもまばらになった時通りかかったブラウン一家のメリー夫人に気を止めてもらい、自分には家がない事を打ち明けると不憫に思った夫人から自宅に招かれる。
あまりにもクマ流の発音が分からず、彼の名前が分からないブラウン一家によって、パディントン駅にちなんだ「パディントン」と英語の名前を与えられる。
“PLEASE LOOK AFTER THIS BEAR. THANKYOU”「このクマをよろしく」
パディントンに付けられたラゲージタグが可愛いですね。
近代的でありながら伝統を感じさせるロンドンの街並みが美しい。
初めての文明に戸惑い、ブラウンさんの家をはちゃめちゃな状況にしてしまうパディントン。バスタブスプラッシュマウンテン最高です。
リスクアナリストであるブラウンさんが、クマが家に居ると災難が起きる可能性は4000%も増えると割り出す。ここは自分の居るべき場所ではなく、クマである自分は迷惑をかけてしまうので長くは世話になれないと考えるパディントン。
メリー夫人の計らいで、昔叔母達が出会った探検家の行方を調べるため手掛かりの帽子を見せに骨董屋に訪れるパディントン。
コーヒーを運ぶ玩具の汽車がイギリスって感じがしてめちゃくちゃ粋です。
骨董品屋で見かけたスリが盗った財布を落とし、純粋に男の落し物だと思ったパディントンはドタバタ劇を繰り広げながら男を追いかけます。結果的に常習犯だったスリは捕まり、パディントンはお手柄クマとして新聞に載り有名になる。
パディントンがスリを追って居る間に骨董品屋の店主は、帽子の持ち主は地理学者協会という探検家の会のメンバーである事に気付く。
同じ頃、剥製コレクションにパディントンを加えようと画策する博物館のミリセント・クライドという女性部長がパディントン駅警備室に侵入し、パディントンの行方を追っていた。
ブラウン家では、主人のヘンリーだけがパディントンの滞在に難色を示しています。ヘンリーの好感度を上げようとブラウン家の子供達は、パディントンを風呂に入れてやり、身だしなみを整え、ブラウン家で代々受け継がれてきた青のコートを着せてやる。そんな本物の家族のような光景を見て、ヘンリーも心を動かされ探検家を一緒に探してやる事を決めるのだった。
翌朝さっそくヘンリーとパディントンは地理学者協会に出向き、暗黒の地ペルーに探検に行った人物を探そうとするが、何故かあるはずの記録を隠されてしまう。ヘンリーに女装をさせ資料室に忍び込み、1本のビデオフィルムを持ち帰るパディントン。
そこにはかつてのペルーで、パストゥーゾとルーシーに出会う探検家モンゴメリー・クライドの記録が映っていた。
翌日、パディントンが一人留守番をしていると、ミリセントがパディントンを連れ去ろうとMIPのごとくブラウン宅へ忍び込む。
ミリセントを撃退できたものの、ボヤ騒ぎを起こしたパディントンはブラウン家を後にする。
マーマーレードを非常食として帽子に隠していたのと同じように、水筒を帽子に隠し持つイギリスの近衛兵に笑いました。あの長い帽子に水筒は確かに納得がいく。
置き手紙を読みパディントンの家出を知るブラウン一家は落胆し、あの子グマがもはや家族の一員となっていた事を痛感する。
M.クライドを探し歩くパディントンだったが、ついに辿り着いた最後のM.クライド家でモンゴメリー・クライドが既に亡くなっている事を知る。
モンゴメリーの娘を名乗るミリセントに攫われたパディントンはそこで真実を知らされる。
かつて貴重な喋るクマを差し出すよう命じられたモンゴメリーだったが、それを拒否しパストゥーゾとルーシーを守るため情報を隠蔽し、協会を除名処分されてしまう。
そんな父親を不満に思い、今度こそ自分がパディントンを剥製にするのだと言うミリセント。
自然史博物館へと連れ込まれたパディントンを助けに、総出で救出作戦を実行するブラウン一家。
一家の力を借り、無事脱出に成功したパディントンは、ブラウン一家の一員として歓迎されており、自分の本当の居場所を見つけるのだった。
ありがちな展開ながら笑える場面も多く、子供向け映画ながら完成度も高くCGはもちろん次のシーンに移る際の演出など、テンポ良く十分に楽しめました。
“人と違っても大丈夫 ボクはクマだから”
評価(平均点高めの設定です。)
3.7 /5 点!
まるで本当にクマが歩いて喋っているような、最近のCG技術の素晴らしさが見られます。
概要
監督:ポール・キング
時間:1時間35分
提供:キノフィルムズ
公開年:2016年
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2016/08/03
- メディア: DVD
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