EPISODE 9 黒の城の死闘 The Watchers on the Wall
あらすじ
壁の向こうで合図の火がたかれ、マンモスと巨人率いる野人たちとの戦闘が始まる。ナイツ・ウォッチはジョン・スノウの指揮のもと壁の上から樽を落として爆発させ応戦する。外の門はもたないと判断したジョンは、ゴーストを檻から出して参戦。そこにジョンを見つけたゼン族のスターが襲い掛かり、ジョンが激闘の末に彼を倒すと、イグリットがジョンに向けて弓を構えていた…。
ネタバレ感想
“壁”の上で見張りをさせられているサムとジョン。
サムは愛し合うという事がどんな風だったか知りたがり、イグリットとの事をジョンに聞きますが逆にジリとは何も無かったのか聞かれます。
“もし求められていたら誓いを破って関係を持ったか?”と聞かれ、ナイツ・ウォッチの誓いは『妻をめとらず、子供を作らず』となっているので厳密に言えば他の行動を禁止する要項はないと答えるサム。
茶化している訳ではなく純粋に知りたいんだと分かったジョンは“自分とは別の人間が居て包み込む感じだ そうすると少しだけ自分以上になれる気がする”と真面目に答えてやり、サムに少し休むよう言いました。
ジョン一人になった“壁”には一羽のフクロウが飛んできます。マンスの軍に居る男がウォーグで潜り込んだフクロウです。
火を焚き野営をするトアマンド達。イグリットは相当苛立った様子で矢を作り続けており、ゼン族の男からの挑発に“ジョン・スノウは私の獲物だ!手を出そうとしたやつは殺す”と宣言しました。
その横を過ぎ去る黒マントの怪しい影は一体誰なのでしょう?女性っぽい動きでしたね。
真夜中、黒の城の図書館で野人について調べるサムのところにエイモンがやってきて、いつかジョンに言った時と同じように“愛は義務を殺す”と忠告しました。
部屋へ戻ろうとしたサムはピップが門の外側にいる相手と押し問答している会話を聞きつけます。その相手の声に急いで近付き今すぐ開けるよう怒鳴りつけました。
そうです、先ほど野人達の脇を隠れて通ってきたのはジリと赤ん坊だったのです!
殺されたと思っていたジリの無事に驚き、喜びながら“追い出そうとするやつは僕が許さない これから君が行く所は僕も一緒だ”と男らしさレベルがフルスロットルになったところで角笛が2回鳴り響きます。2回ということは、そう、野人の襲撃です!
“壁”の北側ではマンスが襲撃の合図としていた火の海が広がる光景が。それを目にしたソーンはやっととんでもない事態を招いてしまった事実に直面し、ジョンの言う通りトンネルを塞いでおくべきだった事に気付いたようですね。もう遅いですが。それでもまだ諦める様子はありません。
フクロウの目を通して“壁”の南側で待機しているトアマンド達にも襲撃の合図が伝わった今、10万対102でどうなってしまうのか。
サムはジリを匿っておく部屋を探し様子を見に来ると告げますが“また置き去り?”と不安がるジリに“ナイツウォッチである自分は“壁”を守ると誓ったんだ 男は約束を守る”と言いジリにキスをします。引き続きフルスロットルですね〜。いいぞサム!
死なない事を約束して部屋を出て行ったサムでした。
先ほど門を開けろとドヤされていたピップは初めての戦闘を前に手が震えている様子。
見かねたサムが落ち着かせます。ホワイト・ウォーカーを殺した時の事を聞かれて、“ジリと赤ん坊を守るために必死だった その時の僕は何者でもなかった 何者でもないなら恐れるものは何もないけれど、今は一人じゃなくなった”つまり守るものが出来たから戦いが怖いよ、と言ってるんですね。
岩陰から南門を偵察するイグリット。ほとんどの人員が“壁”の上に回され、下は手薄でたったの20人ほどしか居ない事に気付き襲撃を始めます。
北からも南からも敵の大群が押し寄せてくる大惨事。
南ではイグリットがその才能を発揮し弓矢でバシバシサム達が守る南門の兵士を倒していきます。
突然の攻撃に対処すべく北はジャノスに任せて南へ向かったソーンでしたが、こいつがまた役立たずのクソ野郎なんですよ。
ソーンは嫌な奴ながらさすが指揮官といった感じで大事な場面では兵士を鼓舞して、現実を認めながら諦めない姿勢をとるのですが、シティ・ウォッチ出身の甘ったれジャノスは頼りない上に状況を把握できておらず、巨人なんていないと言い張るただの足手まといと化しております。
機転を利かせたグレンが“アリザーが下に来て欲しいと呼んでます”と追い出しジョン指揮官の爆誕です!
下へ降りたジャノスは惨劇を前にビビり倒しジリのいる部屋に隠れようとします。
ようやく戦闘にも慣れ始めたピップですが、イグリットの矢が首を貫通して助けを呼ぼうとするサムの腕の中で死んでしまいました。
北側では巨人の脅威が半端じゃない!放つ矢の威力、マンモスと巨人の腕力にモノを言わせて門を壊そうとする様子を見てジョンはグレンに門を死守しろと5人連れて至急向かうよう言い渡します。
ソーンはトアマンドとの討ち合いで腹を刺され負傷しますが仲間に城の内側へと運ばれなんとか助かったみたいです。
怯えて隠れていた野人に村を襲撃された少年オリーに“武器をとって戦え”と言うサム。オリーが見つけたのはかつて村一番の腕前だと自称していた弓です。
“壁”の上からの樽爆弾でマンモスを繋いでいた縄が切れ、巨大なボウガンの矢で巨人の一人が倒れます。
しかし残ったもう一人の巨人は自力であの重厚な門を持ち上げているではありませんか!
ゲートは開けられ、たった6人で見たことも無い巨人に立ち向かうグレン達。ナイツ・ウォッチの誓いの言葉を全員で唱えるシーンがめちゃくちゃ鳥肌でした。
野人が中庭まで入ってきた上にアリザーが倒れたと聞き、エットに上を任せて下へ向かったジョンは、サムにゴーストが入れられている檻の鍵を託します。
敵をなぎ倒すジョンはゼン族の男と一騎打ちになりなんとか金槌で倒したのも束の間、弓を構えたイグリットが立ちはだかります。
お互いに攻撃できない一瞬の隙の後、弓矢が刺さる音と共にイグリットが倒れました。
矢を放ったのは、オリーです。彼は見せ場があって活躍すると思っていましたが、こんな悲しい終止符の打ち方をする役だったなんて…。
思わず駆け寄り抱きとめるジョン。二人が身体を重ねた洞窟を覚えているかと問うイグリットにまた行こうと答えるジョンでしたが、イグリットはいつもの“何も知らないのねジョン・スノウ”というおきまりのセリフを最期にジョンの腕の中で息を引き取ってしまいました。悲し過ぎる。
大鎌で“壁”を登ってくる野人達を氷の壁もろとも掻っ捌く戦法を見て、北側の野人達は引き上げていきます。
中庭ではトアマンドが一人、負傷しながら戦いを続けていますがジョンが動きを止め殺さず繋いでおくよう命じました。
というわけでとんでもない死闘でしたが、なんとかギリギリのところで“壁”を守ったナイツ・ウォッチ達。
しかしこの戦いがほんの小手調べで、今夜また攻めてくると分かっているジョンは直接マンスを倒しに行くつもりです。
北側の門の内側には、門を守り抜いたグレン達6人と巨人の遺体が。
その雄姿を目に焼き付けながら総帥から受け継いだ剣をサムに託しゲートを出るジョン…!
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▼次回、エピソード10