EPISODE 10 世継ぎたち The Children
あらすじ
戦いが終わりマンスの元へ赴いたジョン・スノウの前に、スタニスの大軍が押し寄せる。吹雪の中を進むブランたちはホワイト・ウォーカーの群れに襲われる。ブライエニーとポドリックは山中でアリアとハウンドに遭遇。一方ジェイミーは、決闘裁判での敗北で死刑宣告されたティリオンを牢から助け出すが、ティリオンは指示を聞かずタイウィンの部屋へ。そこで目にしたのは…。
ネタバレ感想
昨夜の戦いで倒した野人達の亡骸の中を進み、マンスに会いにきたジョン。
イグリット、そしてトンネルの中で戦ったグレン達と巨人族のマグへの追悼で北の酒を酌み交わします。
ナイツ・ウォッチの資源が限られており人員も大幅に減り残り50くらいだろうと言い当てられてしまうも、ジョンはトアマンドに言った通り1000人居るとハッタリを貫くよう。
マンス達は征服のためではなくホワイトウォーカーの脅威から隠れるために“壁”の南へ行きたいそうです。
“帰って門を開き俺たちを通せば誰も殺さない”と交渉の提案をしますが、ナイフを見やったジョンの視線でジョンが交渉のためではなく暗殺のために来たのだと把握します。
しかし次の瞬間、角笛の音が響き渡りテントの外には迫り来るスタニスの大軍が!
馬に乗り森を駆け抜けながらどんどん野人を殺していきます。
スタニスはマンスに近づき降伏を認め跪くよう言いますが、マンスはそれを断ります。側にいたジョンが自分の父親はネッド・スタークだと明かし“自分もマンスの捕虜だった時があったが拷問する事もできたのにそれをしなかった、父なら捕虜にして話を聞くだろう”と話し、“私が見たものを父も見ていれば夜までに死体を一体残らず焼くように言うでしょう”と頼みました。
決闘裁判で戦ったマウンテン《山》の診察を行うクァイバーンとパイセル。
オベリンの使った槍に猛毒が仕込まれており、パイセルはこりゃお手上げ、とすぐに諦めますがクァイバーンは“彼を救う”と賭けに出るみたいです。
傲慢だとわめくパイセルを外に出させたサーセイは、“治療すると彼は少し変わってしまうかも”と言われ“弱くならないならいいわ”とクァイバーンに手を尽くすよう命じました。
サーセイは改めてタイウィンにロラスとの結婚を断りますが、ジェイミーとの交渉は決裂し“王の楯”のままで、ティリオンの死刑執行も明日に控えている今、サーセイがタイレル家と婚姻を結ぶことがかつてなく重要なラニスター家としての役割だと言われますが“私は王である息子と王都に留まる”“不貞の真実を話してラニスター家を滅ぼしてでも阻止してやる”と本気で食い下がるサーセイ。
ラニスターの家名を存続させる事ばかりに執着し、目の前にいる家族を省みてこなかったタイウィン。一家の恥に繋がる近親相姦の噂は本当だと本人の口から聞いてもなお“嘘だ”と信じたくないようです。
タイウィンの元を去ったサーセイはすぐにジェイミーを訪れ、実の弟ティリオンを処刑する事に対し咎められますが、タイウィンに全て話した事やジェイミーとトメンとここに残るためにロラスとは結婚しないと宣言した事を話しキスをします。
ジェイミーへの愛はまだあるんでしょうか…?とにかく息子トメンと離れないためならなんでもするであろうサーセイなのでジェイミーをもその為の駒にしようとしているんですよね、きっと。
デナーリスの謁見にフェネズという老人がやって来ました。
フェネズは奴隷解放以前、ミグダル親方の家で子供らに言葉と歴史を教えており、ターガリエン家の歴史も教えていたといいます。歴史を学んだ7歳の子供カッラはデナーリスを敬愛していたそう。
しかし、デナーリスが奴隷を解放するよう働きかけた事で、残って欲しがる子供達の気持ちに反して家を出ざるを得ない結果となり今はホームレスとして通りで生活していると言います。
さらに奴隷たちの行き場として用意された食堂や宿場は若者が老人を虐げているのが現状だそう。
それを聞きアンサリードを派遣して治安の回復を約束するデナーリスでしたが、治安が回復しても自分が何者として生きていいか分からないし、子供らに尊敬して愛されていたやり甲斐のある家庭教師として、親方の元へ戻りたいと頼まれ、自由のためにとそれを認めました。
良かれと思って信念を持ってやって来たことも、いくら大半の人間から支持されているとはいえ現実には複雑な板挟み状態となっている人々が少なくないんですね。
フェネズの次にやって来た男は、黒焦げで骨だけになった3歳の娘の遺体を抱えていました。ドラゴンの仕業です。
さすがに事態を重く見たデナーリスは、地下墓所に2匹のドラゴンを鎖で繋ぎ、泣く泣く閉じ込める事にしました。
多くの犠牲者を出したナイツ・ウォッチの葬儀が執り行われます。
黒の城にはスタニスの軍も来ており、メリサンドルの姿もありました。
捕虜になっているトアマンドは、訪れたジョンに“お前は愛していたのか?彼女は愛していた”と語り、北部の女であるイグリットのために北側へ埋葬を頼みます。
ジョンは一人、イグリットの火葬を“壁”の北側で行い涙を流しながら別れました。
吹雪の中“壁”の北を歩くブラン達。
倒れそうになるジョジェンでしたが、そこにはブランのビジョンに見えていたあの神々しい木がありました!
さっそく木の下に近づくため歩く4人でしたが、弱ったジョジェンが雪の下から這い上がって来たワイツに足を掴まれ引きずられます!ミーラやホーダーが助けようとするも周囲には他にもワイツが埋まっており次から次へと出てくる始末。
動けないブランにも一体のワイツが近付きますがサマーが助けてくれました。
ブランはホーダーにウォーグで入り込み武器をとって戦います。
しかし一瞬の隙をついてジョジェンの腹部を何度もナイフで刺すワイツ!
ブランの体に向かう二体の影も近づき絶体絶命かと思ったその時、ブランに近づくワイツを攻撃する炎が。
そして“来て、ブランドン・スターク”と得体の知れない少女が語りかけます。
ジョジェンがもう助からないと悟ったミーラは、未だに沸いて出てくるワイツの中にジョジェンをそのまま残していくことができず、自分の手で楽にしてやりその場から走ります。次の瞬間また少女が投げるように炎を飛ばし、ジョジェンの身体を燃やしました。
洞窟の中へ駆け込むと、そこはワイツが入ってくる事のできない場所らしく追って入ってきたワイツは粉々に砕け散ります。
彼女はずっと昔から続く“子ら”と呼ばれる存在らしくブラン達を洞窟の奥へと案内します。
洞窟の奥には木の根っこが絡み合い中心に仙人的なじいさんが。このじいさんこそがブランの夢に度々出てきた三つ目の鴉の正体だったのです。
今まで千と一つの目でずっとお前たちを見てきた、と話すじいさん。
ブランに対し“もう二度と歩く事は出来ないが空を飛ぶ事は出来るだろう”と教えました。なんですか、それ。ブランなかなか能力者タイプですね。乗り移りだけでも中々なのに未来まで見れちゃうし空も飛ぶとなれば本格的に魔術師です。
ポドリックと野宿をしていたブライエニーですが、起きると馬が居ない事に気がつきます。急いで辺りを探すと剣の稽古をするアリアの姿が。
お互いに女性で剣を扱うものとして早々に打ち解け挨拶を交わした二人ですが、後ろからハウンドが出てきます。
ブライエニーは気付きませんが、ハウンドを知っているポドリックは唖然とした顔。
ポドリックに目の前の男はハウンドだと聞かされ、今度はブライエニーが唖然とした表情でアリアを見やります。
キャトリンに仕えていた事や誓いを話しますが、携えている剣がラニスターから貰ったものだと気付いたハウンドとアリアは不信感でいっぱいです。せっかく会えたのにもどかしい〜〜!
「アリアを守る資格」を賭けて二人は決闘になってしまいます。
かなり血みどろの泥試合となりましたが、ハウンドは崖から落とされます。アリアを探すブライエニーですが、アリアは岩陰に隠れてやり過ごし、痛手を負って動けずにいるハウンドに近付きます。
“助けてもらえるから付いていけ”と言われても首を振るアリア。心臓の位置を覚えているか聞き、トドメを刺すよう頼むハウンドを無視して彼の銀貨を奪い“殺せ”と響き渡る声が続く中を無言で去って行ったアリア。
アリアはそこまで本気でハウンドを憎んでいたのでしょうか。何度も助けられていたし実質守られていたのは事実だと思うのですが…うーんなんか歯痒いというか切ないというか。ハウンドは助かる道もあるのでしょうかね?
ティリオンの牢屋に忍び込み、ヴァリスの協力で船を用意したから逃げろと連れ出すジェイミー。
最後の別れにハグをして感謝の言葉を述べたティリオン。
ジェイミーと別れヴァリスの元へ向かおうとしたティリオンですが、少し立ち止まり思い悩んで向かった先には…“王の手”のブローチが付いたタイウィンが脱ぎ捨てた服とベッドに横たわるシェイの姿が…!
ティリオンに気付きナイフを手に取るシェイでしたが、ティリオンも必死の抵抗でもつれ込みついにはチェーンでシェイの首を絞め上げ、動かなくなったシェイに“すまない”と呟きました。
壁に飾ってあったボウガンを持ち出し、トイレで用を足している真っ最中のタイウィンと対峙します。
愛した女性を娼婦と呼ばれ一発矢を撃ち込むティリオン。“ずっとお前の息子だった”と言いながら二発目を撃ち込み、ヴァリスの元へ向かいました。
予定よりも遅くなったティリオンを急いで木箱に詰め貿易船に紛れ込ませるヴァリスは、災時の鐘が鳴り響く様子を見てティリオンのしでかした事に察しがついたのか箱の横に座り自分も王都から離れる事にしたようです。
ハウンドを置き去りにし一人になったアリアは馬で港に向かい、北に連れて行って欲しいと船長に頼み込みます。
“北へは行かない 故郷の自由都市ブレーヴォスに帰るんだ”と言われ、ジャクェンの話を思い出しハッとしたアリア。
鉄貨を差し出すと顔色を変えた船長に“ヴァラー・モルグリス”と合言葉を唱えると態度が一変して船室を用意してもらえる事となりました。
船はアリアを乗せて出航します!
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▼次回、S5 エピソード1