エピソード3『息子たちの争い』”Homeland”
あらすじ
ヨークでの戦いの後、祝賀会を途中で切り上げられる。ラグナル・ロズブロークの息子たちは、緊張が最高潮に達すると、どちらの味方につくか決断を強いられる。
ネタバレ感想
自身の統一する故郷に戻ると人々から大歓迎を受けるハーラル王。伊達に王やってる訳じゃないんですね。
ウェセックス遠征の武勇伝とハルフダンの地中海遠征を聞かせ、「この町をノルウェーの都とする事が俺の変わらぬ夢だ」と高らかに宣言した上でアストリッドを『夢の一部』として民に紹介します。外堀から埋めていくタイプなのか。大歓声ですっかり認められ玉座につくというのは悪い気しなさそうですし。
間も無く攻め込んでくるであろうサクソン人の大軍に備え、生贄となる奴隷の女性に身を捧げる覚悟を問うアイヴァーは、彼女が従順で恐れを知らないと分かると服を脱いでキスするように命令します。それでも全く動じる様子のなさを不思議に感じ尋ねると「足が不自由なのは神々に愛された特別な存在の印です 他の誰とも違う偉大な人生を歩む運命です」と言われ、その言葉にいたく感動したらしいアイヴァーは、その場で女性を自由の身として解放してやりました。勝手に。
生まれた時から背負わされたハンデというコンプレックスに対し、それが特別であるが故の事だと言われれば、願望からも説得力が増し目の前が開けるような感覚だったのでしょう。
カディス湾に入ったビヨルンの船団。ハルフダンは、何故自分について来たのかとビヨルンに問われ「兄のハーラルは名声を求めるが俺の目的は刺激的な人生の一瞬一瞬をかみしめながら生きる事だ」と語りました。
シンドリックから「今回は襲撃者でなく商人として上陸すべきだ」とアドバイスを受けるビヨルン。商人を装うとなると船団を返し三隻ほどの船で進む事になり、戦力の薄さに不安が残りますがハルフダン的には超刺激的で好ましい展開です。
ローマ時代の城壁は手付かずで見張りも手薄だと調べ上げたヘフマンド司教はエセルウルフと相談の上早速乗っ取られたヨークへ攻め込みました。
しかし、上から見ると分かるようにヨークの構造は非常に入り組んだ形となっており、エセルウルフは自軍を二手に分かれさせ大聖堂で合流すると号令を出します。
遠くからウェセックス軍の侵入を見つめるラグナル3兄弟。特に狼狽えないあたり、ここから攻め入らせようとあえて手薄にしていたみたいですね。もちろん侵入者に対しての手は打っており、あらかじめ仕掛けておいた罠と配置済みの弓兵で着実に敵の数を減らしていきます。
味方の屍を越えていくしか道のないエセルウルフ達。ヒェ〜なかなかにグロい。
ヘフマンドサイドも油をぶっかけられ火炙りにされたりと散々です。
満を辞して登場かと思いきや速攻で馬車から引きずり降ろされたアイヴァー。
そこへタイミング良く登場したウェセックス兵達でしたが、『怒れるアイヴァー』の雄叫びに怯み手を出そうとしません。いやいや、動けないアイヴァーに対し、弓兵もいて近付かずとも攻撃出来る絶好のチャンスに何故殺さん!(笑)
睨み合ってるうちにウベ率いるヴァイキング達も到着し肉弾戦へ。殺し合いの様をゴチャゴチャと喚きながら高笑いで眺めるアイヴァー。その様子は完全に『イカレるアイヴァー』といったところ…。
追い込まれたウェセックス軍は撤退を余儀なくされ結局アイヴァーはあの状況から生き残るという豪運を発揮します。
アイヴァーを助ける形となったウベは「俺たちの手柄だ」と話しますが、アイヴァーは持ち前の強欲独り善がりで「すべて俺の戦略だ」と主張。
さらには、戦いに勝利した次の段階として移住に向けて和解しようと提案するウベに対し、「和解なんてクソだ どこかのバカが勝手に交渉しないよう用心しないとな」と真正面から兄貴に喧嘩を売り始めます。バカはお前だ。
真夜中、密かにヴィトゼルクを起こしたウベはウェセックス軍の野営地に赴き和平交渉を提案します。予想外の展開とウベを見てエセルウルフは目の前の青年がラグナルの息子だと悟ったでしょうね。
ヘフマンド司教はめちゃくちゃ態度悪いというか怖いもの知らずです。何度も言いますが、これが司教かぁ…。
ヘフマンド主導の元丸腰に近いウベ達はさんざんいいようにやられて追い返されるという結果に。翌朝逃げ帰ってきた二人を皆の前で嘲笑い、敵に弱さを見せたと徹底的に非難するアイヴァー。ここぞとばかりに自分の指揮官適性を主張し、兄達を馬鹿にし続ける我儘で凶暴な末っ子の手に負えなさを痛感したウベはカテガットへと帰る事を宣言しました。ついに家族がバラバラに。
フロキサイドのスピリチュアル過ぎる展開は一体何なんでしょうか(笑)本編とこの先交わってくるのか?
オーディンら神なのでしょうが、口から大量の蜂を吐き出したり身体が一瞬で烏の群れに変わったりと邪悪寄りの価値観に見えます。
手の傷が一瞬で治癒するという奇跡で、神々の思召しだと確信したフロキはこの島で神々と共に生きる事を決意しました。
カテガットへ帰るため船を出す準備中のウベ達に「コソコソ逃げ帰るのか 皆は俺を選んだ!」とわざわざ見送りに来てまで嫌味の追い討ちをかけるアイヴァー。
これに対しなんとヴィトゼルクは土壇場で船を降りアイヴァー側につきます。えぇ…そんなぁ!ウベもアイヴァーもあまり好きにはなれないのですが、一人でも十分暴走可能なアイヴァーに対しせめてヴィトゼルクはウベ側に居て欲しかった…。
▼Amazonプライム・ビデオでも視聴できます。
月額500円でプライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
▼次回、エピソード4