エピソード18『誘惑』“CASH FLOW”
あらすじ
受刑者を乗せた護送車が走行中にロケットランチャーで爆破され、護送中だったマドックスという凶悪犯が脱獄。現場に捨てられていたロケットランチャーは、キャンプ・ペンドルトンから盗み出されたものであることがわかり、20年前にソマリアでホンドーと同じ部隊にいた海兵隊のルイス曹長が捜査に加わる。
ネタバレ感想
以前クリスが担当だったパートナーの警察犬チャンプは、同僚の〈ルビナ〉が里親として引き取ってくれていたようです。
しかし、もう老犬でガンの進行を止められず医師に安楽死を勧められたそう。
最期にクリスがお別れを告げられるよう出来る限りは待つと話がありました。
その後チャンプは本部に連れてこられており、弱り切った元相棒と対面するクリスのシーンが辛くて辛くて…。
ミッキーへの返済が追いつかないディーコンは、上司にバラされるのを恐れて、ついに職権を濫用するようなナンバーの照会を頼まれ、1人悶々と悩んでいる様子。
対戦車ロケット弾により転覆した囚人の護送車。中では囚人の1人〈ティト〉が重傷を負った刑務官の銃を奪っておりSWATが突入します。
脳震盪を起こしているティトを確保するも、凶悪犯の〈エリック・マドックス〉が脱走した形跡が。
ロケット弾は海兵隊の基地から盗まれたものらしく、海兵隊と合同で捜査することになるのですが、ソマリアでホンドーと同じ部隊に居た〈ルイス〉との再会はやや不穏な感じ。
マドックスと直近に何度も面会していた〈リア・ウォーカー〉を連れてきたものの、2ヶ月前にカバンを盗まれて、面会でIDを不正利用されていた被害者だと分かります。
カバンを盗まれた際のレストランの防犯カメラに映る女と、マドックスと面会をしていた女が一致し、〈グレース・フェッター〉の身元が割れると同時に、海兵隊からは他にも数々の兵器が紛失していた事が明らかに。
ここまで来れば外部の仕業ではなく、海兵隊員が横流ししていたのは間違いなさそうで、開き直り気味のルイス曹長ですが、人手不足も手伝ってまだまだ協力していかねばなりません。
ホンドーに対してめちゃくちゃ嫌な感じなのは、仲間を置いて辞めた事が理由らしく、20年前のホンドーの除隊を根に持っているそう。ねちっこい男は嫌ですな。
まだ現場復帰できないディーコンの代わりに、ルイスがチームに入るのですが、いくら訓練を受けている兵士とは言え、所属が違えば勝手も違うでしょうし、チームワークにも難が出るだろうにこの即席はありなのか。
武器を供給していたらしい〈ネスター伍長〉が殺されているのが発見され、マドックスや取引された兵器は突入時点で既に姿を消していました。
グレースは恋人の〈ジョナ〉と一緒に住んでいた形跡があり、襲撃犯の特徴とも一致します。
ラップトップに残っていた画像から、伍長は子供を殺すと脅されて2人に武器を渡していたようです。
ちなみに、ジョナはマドックスのいとこで、グレースは最近出会い系アプリで彼女の好みとは程遠い、住宅ローン会社の社員〈ロイド・ウィリアムズ〉とデートしていた事が分かり、その目的を探ります。
ロイドの前の職場は連邦準備銀行で、彼に近づいたグレースは図面や警備の交代時間などの情報を買うと言ってきたそう。これでマドックスを含む3人の狙いが分かりました。
クリスはランチの約束をすっぽかして他の約束も断っていたらしく、複数交際の相手タイが心配して職場まで訪ねてきました。
それを見かけたジムが寄ってきてうっかりチャンプの件について触れてしまったのですが、クリスは犬の話を交際相手に何も話していなかったようで変な空気になってしまいます。
表面的な付き合いしか出来ないクリスにジムがもっともらしいアドバイスをしても、不機嫌なクリスは収まらない様子です。
ただ、銀行へ急行する装甲車の車内でチャンプの訃報を受けて思わず涙を流してしまったクリスを無言で慰めるのもジムで、この2人の関係はなんだかんだ本当に良いのがジムにとってはもちろん、クリスにとっても救いなのかもしれません。
急行した銀行には何の襲撃もなく、警備責任者から話を聞くホンドー。
約3500万ドル相当の損傷現金が新しいものと変えられるという手続きがあるらしく、裁断用の機械がある処分場がマドックス達の狙いでした。
一味を追い詰めたところ、手負いの仲間を捨てて1人で逃げ出したマドックスを、運転係として同行していたディーコンとホンドーが装甲車で追いかけます。
別ルートから追っていたルイスとの連携で車をパンクさせると、スリップして炎上した車内から逃げ出すマドックス。
ホンドーは、車内に積まれていたロケット弾に引火しないようにしろ、とその場にディーコンを残して単独でマドックスを追うのですが、ロケット弾を車から下ろしている際に足のつかない現金の札束が悪魔的なタイミングでディーコンの足元に転がってしまうのです。
悩みながらも思わず2つの札束をポケットに隠したディーコンは一線を越えてしまいました。
後は元々処分される予定だった金の山が炎上した車と共に灰になっていき、こりゃ完全犯罪ですよ。
ルイスと2人でマドックスを追い詰め逮捕したホンドーは、20年前に自分が除隊した理由を初めて明かします。
敵のアジトを一掃した際に少年の遺体を見た事で、故郷を思い出し、「世界を変えるならアフリカの町からではなく、故郷からと思った」と。
ルイスもこの話を聞いてホンドーの意思を尊重する気になったらしく、昔の仲間との集まりの場にホンドーを呼び、2人は和解。
良心の呵責に苛まれたディーコンは、リーダーになるのが夢で昇給にもなるというのにマムフォードの後釜のポジションを辞退します。
そして、ホンドーに「金を盗んだ」と告白。
ポケットに入れた後すぐに我にかえり燃やしはしていたようですが、「一瞬でも自分を見失うようではリーダーになる資格はない」と。
そこで初めて、皆が想像している以上に金に困っている現状をホンドーに打ち明けたディーコン。
堰を切ったように、ミッキーに金を借りたがために金以上の要求を突き付けられた事も処罰を覚悟で全て話します。
『家族』を見捨てはしないがモットーのホンドーは、ルカと一緒にミッキーの店を訪れ、ディーコンが借りた金を叩きつけると今後一切ディーコンを利用するなと警告しました。
これで一件落着…か?
警察犬も立派な仲間の一員で、かなりしっかりとした出棺があるのですね。
運ばれていく棺の小ささがなんだかリアルで悲しいけれど尊厳のある送り出しにグッときました。
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