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海外ドラマ≫≫Cruel Summer クルーエル・サマー シーズン2 10話ネタバレ感想

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エピソード10『エンドゲーム』“Endgame”

あらすじ

メーガンとイザベラに対する包囲網が狭まっていく中、2人の友情を揺さぶる試練はついにクライマックスを迎える。大みそかの夜に一体何が起きたのか、恐るべき驚愕の真実が明らかになる時、チャタムの住民たちはもはや以前と同じではいられない。

エンドゲーム

エンドゲーム

  • Sadie Stanley
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ネタバレ感想

2000年1月1日頃と2000年8月2日頃に起きた話。いよいよS2最終話です。

 

【2000年 1月1日】

年が明けて明け方5時頃、窮地のルークからのSOSで迎えに来ていたのは兄のブレントでした。

この迎えに来た謎の人物がルークを溺死させたと思っていましたが、ブレントですか……。嫌な奴とはいえ、ブレントにそこまでの殺意があったとは思えません。

と、思ったら。ルークが湖に沈んだのは誰かが故意に仕掛けた殺害ではなく、ブレントにとっても想定外の過失だったようです。

濡れた体のまま1人自宅に帰り着き、起きてきた父親に悲壮な表情で今さっき起こったことを話すブレント。

ブレントから話を聞いたスティーヴは慌てて湖へ向かうも、ルークの姿はどこにも見当たりません。

 

その少し前、明け方4時10分にはブレントのことを助けに行かないと……と気が気でないメーガンと、あんな奴もっと反省させろと乗り気ではないイザベラ。たとえ手が滑って弾が掠っただけでも、自分が撃っておいてここまで言い放てるのはもはや才能です。

朝になり急いでコテージに向かった2人は、縛っていたはずのルークはおらず血のついた枕だけでもぬけの殻になっているのを発見。

森の中を捜索するも、もちろんルークは見つかりません。薬も飲ませているし出血もしていたルークは気絶して倒れている可能性もあり、なんとか他の人間より先に見つけなければと焦る2人。

 

1月3日の明け方。眠れず一晩中外にいたスティーヴ。ブレントを守るために現状を乗り切ろうと策を練っております。

お互いに真実を隠したまま、まさか相手が何かしらの関与があると思いもせずに探りを入れ合うスティーヴとメーガン。スティーヴは、家出をでっち上げたりネッドを疑って罪を着せることで真実を葬っていたのです。

その話を聞いて、スティーヴの嘘に乗っかる形でルークからの手紙を用意することを思いついたイザベラは、メーガンに彼の筆跡を真似した手紙を書かせます。

そして、イザベラの指導で疑いの目を逸らす演技を始めたメーガン自身があの行方不明の貼り紙を貼っていた張本人でした。

最悪の場合、殺人の共犯になってしまったという現状に焦り散らかして狼狽えるメーガンが至って普通の感覚でしょう。どこまでも冷徹で保身に余念のないイザベラは手慣れている感が凄いな。極端な2人が言い争いにならないはずもなく、口論の末に2人はここで決定的に仲違いしていました。

 

【2000年 8月2日】

保安官から取調べを受けるメーガンとイザベラは、お互いを売ったと見せかけて実はこれも共謀で、罪をなすりつけ合うことで別々に受けている取調べを混乱させるというイザベラの作戦でした。

監視カメラ映像に犯人の姿が映っているかもしれないと踏んだ2人。FBIにも入り込めるメーガンなら田舎の警察署のパソコンをハッキングするなどお茶の子さいさい。

あっという間に映像を見つけ中身を盗み見ると、スティーヴの車が映っているではありませんか。

元日の早朝にルークから呼び出されたブレントは、父親の車に乗って迎えに行っていたのです。

それまで湖に行った話なんてひと言も出していなかったスティーヴ本人のところに乗り込んで今まで嘘をついてきていたことを責め立てる少女達。

ティーヴは動揺を見せることなくのらりくらりと否定してやり過ごしますが、オフィスに居合わせたブレントには大きな動揺が。しかし、2人が帰って行った後には狼狽える息子を叱責して「チェンバースの人間を逮捕などさせない!覚悟を決めろ!」と。ここに来てもまだ家名に拘っているというのがなんともまぁ。

ティーヴのオフィスを出たイザベラは、どこか嬉しそうに「去年に戻ったみたいね」と話し、あくまでも必死だったから協力しているだけで友情が戻るわけないと言い切られたメーガンに逆ギレして1人その場を後に。

それからすぐにイザベラは滞在先のホテルから姿を消し、メーガンは保安官に車を止められて半強制で署まで同行。

そこで見せられたビデオテープには、銃を持っているメーガンがルークの目の前に映っている映像でした。メーガンがいくらイザベラの小細工だと訴えようと、そのテープの中にイザベラは映っておらず、逆上した相手からハメられる形となったメーガンはそのテープが決め手となって殺人罪で手錠をかけられてしまいます。

メーガン逮捕の一報を受け取ったスティーヴに、ブレントは「メーガンは何もしてない……何とかしてあげないと!ルークを殺したのは俺だよ?」と父親に訴えるも、スティーヴの方は案の定「これはチャンスだ」と、家族同然だった息子たちの幼馴染に無実の罪を被せる方向でいくつもりです。

妻の死の原因が飲酒運転だった事も、幼かったルークのせいにして揉み消していたらしく、どこまでもチェンバースの名を守ることに固執して、そのためなら家族の死ですら事実を捻じ曲げてしまう男、スティーヴ。

口を開けば下ネタばかりのゲス男だったはずのブレントも、さすがにこれには賛同できず単身メーガンの面会に。

そこであの夜ルークに呼び出されていたこと、口論になって揉み合いになり、ルークが湖に落ちてしまったこと、必死に捜したけれど暗くて見つけられなかったことをメーガンに明かします。

なんとルークはあのパーティーで、ブレントのセックステープを流そうとしたつもりが間違えて自分のを流しただけだったという新事実も発覚。うっかり屋過ぎるだろ。

表向きには、当時8歳だったルークに気を取られて事故に遭ったとされていた彼らの母親について、ルークが初めて「もう秘密にはしておけない!」と飲酒運転だった真実の公表を仄めかし、あの父親に半分染まっていたブレントはルークに掴みかかってその勢いで湖の中へ。結果的に、イザベラとメーガンが盛っていた筋弛緩剤のせいでルークはそのまま沈んでしまっておりました。

ブレントが疑われないように父親がネッドやイザベラに罪を被せようとしていたことも、コテージにお金の入ったイザベラのリュックを置いて偽装したこともマルッと話します。

そして、この会話を保安官が監視カメラで聞いていることも承知の上、というよりは自首をしにきたついでに最後にメーガンに筋を通せるよう取り計らってもらった感じですかね。

話し終えたブレントは部屋を出てすぐに保安官から静かに手錠をかけられ、ほどなくしてスティーヴのところにもパトカーが。

隠蔽が公になり、あれほどまでに守ろうとした家名は『チェンバースの闇』として報道記事にもなるという皮肉な結果に。

 

イビザ島行きの機内で、新たな親友候補ターゲットを見つけてリサと名乗り笑顔で距離を縮めていくイザベラ。

笑顔の裏にはサイコな本性がやはり隠れておりました。

実は岸まで泳ぎ着けていたルーク。うっかりルークを見つけてしまったイザベラは、まだかろうじて息のあるルークの頭を上から踏んで水の中へ。息がなくなったのを確認するとそのまま湖の中へ押し戻していました。

湖の方へ向けられた監視カメラがあることに気付いて中身を確認して衝撃的な事実を知ることになったメーガンはこの先また復讐に駆られて生きて行くのか……。

 

これまた胸糞エンドでさすがクルーエル・サマーです。

個人的にはシーズン1の方が好きでしたが、シーズン2もやはり面白かった。S2の方はブレントと揉み合いになったっ末のほとんど事故という真相がショボいのと、ラストのサイコ女が息の根を止めていたというはドンデンに関しては想像の範疇で、S1のゾッとさせてくるドンデンラストシーンには及ばないものの、話や時系列の組み立ては分かりやすいかもしれません。

ルークは仲間内で認められようとイキっていただけで、メーガンに対しての気持ちは本気だったという事なのでしょうが、だからと言ってとことん良い奴かと言えば違ったわけで。イザベラにキスしたのもルークですし。因果応報というには罪が重過ぎるけれど、同情し切れない部分も。

ブレントは終盤に近づくにつれ良い奴になっていて、結局あれは事故だったように思えますが、殺人罪の扱いで逮捕されてしまったままなのでしょうか?諸悪の根源はブレントというよりスティーヴにあると思うのですが、あちらはあくまで隠蔽でしかないんですよね。

銃を持っていた姿が映っていて、ルークの耳に掠っていたわけですから少なくとも発砲はしたと思われているメーガンは無罪放免なのか。

イザベラはパスポートは回収できたのか?偽造パスポートでも使ったのか、リサを名乗っている時点でそもそもイザベラという名も彼女がこれまで手にかけた“親友”の名前だったのかもしれない、という恐怖の余韻が残ります。

ネッドとメーガンの関係にしても不透明な部分が多く、なんとなく不完全燃焼で中途半端さを感じるところもありますが、S1から S2の一新を見るにS3でこの続き、という可能性は限りなく低いのでしょう。

全てを明かし切らないサスペンスだと思えば、これもまた『クルーエル・サマー』らしいということで。

このまま打ち切られずにシーズン3もあれば良いなぁ。

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▼次回、S3エピソード1

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