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海外ドラマ≫≫Harlan Coben's Shelter シェルター シーズン1 1話ネタバレ感想

シェルター 予告編

エピソード1『消えた転校生』“Pilot”

あらすじ

悲劇的な事故のあと、おばのシーラとともに多くの秘密が隠された町ニュージャージー州カッセルトンで暮らすことになったミッキー。クラスメートが忽然と姿を消したあと、ミッキーは高校での人間関係なんか贅沢なものに思えるほど衝撃的な陰謀に巻き込まれることに。ミッキーはこれまでの人生すべてに疑問を抱くことになる。

消えた転校生

消えた転校生

  • ジェイデン・マイケル
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ネタバレ感想

ここ最近、原作はベストセラー小説モノをよく見がちなのですが、やはり原作があってそれが既に爆売れしている証明があるというのは最低限面白さが保証されているわけで、見やすいんですよね。

こちらも例に漏れず、アメリカのミステリー作家ハーラン・コーベンによるベストセラーシリーズが原作です。ミッキー・ボライターシリーズと呼ばれる三部作のうちの一つ目が『シェルター』だという事は、ドラマ化も3シーズンまるごとやってくれるのでしょうか?

 

 

1998年ニュージャージー州

不穏な洋館の中でしょうか?警察に迫られ数人の子どもたちが1人の青年〈ブラッド〉に導かれて防音シェルターに逃げ込む様子が。

25年が経ち、すっかり大人になったブラッドはカリフォルニア州のサンタモニカで誰かに電話をかけて謝罪のメッセージを残しています。

妻と息子と家族3人、引っ越して来た矢先に突然の悲惨な交通事故で幸せな日常は一変。

事故の日から4ヶ月後、父親が亡くなり母親は長期入院となってしまい、1人残された〈ミッキー・ボライター〉は、父親の実家に引き取られて料理のできない伯母〈シーラ・ボライター〉ニュージャージー州で暮らすことに。

カッセルトン高校に通うことになったミッキーを初日から迎えに来たのはメガネのオタク感溢れるお調子者〈アーサー・スピンデル〉で、自称新入りの付き添い役だとか。

めちゃくちゃ良い奴のアーサーは今後とも良い付き合いが続きそうな予感。ただ、そこまで浮かれ気分になり切れないミッキーはアーサーと車には乗らず1人で歩いて登校します。

近所を歩いていると事故の時にカーステレオから流れていた曲が聞こえてきて、通りにある古びた気味の悪い洋館に目をやると、2階の窓のカーテンから長い白髪の老婆がこちらを覗いたことに気が付いたミッキー。

学校に着いたところで再び合流してきたアーサーに聞いてみると、あそこは〈バット・レディ〉の家で、この町の悪霊伝説だと脅かしてきますが、すぐに冗談だと軽いノリで否定。

叔父にあたる〈マイロン・ボライター〉はカッセルトン高校バスケ部の伝説的な選手だそうで、いきなり話しかけてきたバスケ部の部長〈トロイ・テイラー〉はさっそくバスケ経験のあるミッキーを勧誘。

典型的な嫌な奴というか運動部のカースト上位な奴です。彼女の〈レイチェル・コードウェル〉はチア部の花形でこれまた典型的なカップルです(笑)

ただ、この2人に絡まれたおかげで同じく転校生の〈アシュリー・ケント〉とお近づきになれたミッキーは彼女とすぐに惹かれ合っている様子。

始業式が始まる体育館でアシュリーを盗撮していたおっさんは教師なのか……?

アシュリーは自分にあてがわれたロッカーの扉の裏に描かれた蝶の落書きを見て、やや動揺しながらマグネットでその落書きを隠しました。

アシュリーもまた、4年前に父親を失っているそうで親近感もわく上に明るい彼女に更に惹かれるミッキーはダイナーに行こうというお誘いにも断る理由がありません。

しかし、落書きを見た反応以上にヤバかったのは、アシュリーのバッグの中に拳銃が入っていた事です。アシュリー自身もギョッとしながら咄嗟に隠しておりますが何がどうなってそんなことになっているのやら。

放課後バスケ部の練習に出くわし、トロイからの挑発に乗る形で練習相手のチームに参加することになったミッキー。それなりに腕は立つものの、反則上等なトロイにファールを食らい試合終了。

ここでも試合を見ていて手を差し伸べてくれたのはアーサーです。めちゃくちゃ良いキャラだよなぁ。コーデュロイのズボンも似合ってるし胸ポケットに刺さっている謎のスプーンもイカれてるし、個性的過ぎる良い奴なんて好きにならざるを得ません。

事故の件で暗くなってしまっているミッキーは、そもそも自分が高校でバスケをプレーして大学ではリーグに入るために家族が米国へ戻ったという経緯のせいで、父の死は自分のせいだと感じているらしく、だからもうバスケはしないと決めてしまったみたいですね。そんなミッキーに対するアーサーの対応も120点満点のものでした。

帰り道にもまたあの曲がどこからともなく聞こえてきて、誘われるように洋館の敷地内に辿り着いてしまったミッキー。

庭の片隅に建てられた墓石には『子供時代を子供らに捧げたE.S ここに眠る』と刻まれております。

朝と同じようにバット・レディを目にしたミッキーは、自分の名前を知っていた老婆から「あなたの父親は死んでいない、彼は生きてるわ」と囁かれます。そのまま屋敷の中へ戻ってしまったバット・レディを追いかけて扉を叩くも反応はなく、必死に扉を叩き続けるミッキーを見て声を掛けてきた女子生徒からはタチの悪いドッキリだと勘違いされてしまいました。

 

約束の18時を過ぎ、待てど暮らせどアシュリーはダイナーに姿を見せず連絡の返信もありません。

すっぽかされた苛立ちのまま家に帰り、シーラに八つ当たりしてまた家を出て洋館に向かい扉を叩きながら喚き散らすミッキー。

すぐに警官がやって来て連行され、シーラが迎えに来てくれて、顔見知りだったらしい警官の〈ケン〉に不法侵入で罪に問えると脅されると、それならばこっちは人種差別で起訴できると脅し返して釈放させます。ミッキーが黒人だからボライター姓を聞いた時もあの態度で、ミッキー自身がシーラに自分の母親のことを嫌っていると怒鳴っていたのもその辺の人種問題が根底にあるのでしょうか?

ケンは最後に、「現場はホバート通りだ」と囁きそれに対してシーラは一気にトーンダウン。

帰り道にブラッドが9歳か10歳くらいの頃に起こった出来事を話してくれました。

少年野球の試合後に〈ディラン・シェイクス〉という子が消えて子供達は『バット・レディに食われた』と噂を流したのだそう。ある日意地の悪い上級生たちがブラッドにあの家のドアをノックさせ、錠が下りておらず不意に開いてしまったドアはブラッドが入ると背後で閉まってしまい、しばらくしてブラッドは出てきたけれどまるで別人だった、と。

家に帰りディラン・シェイクスでググったミッキーは男児失踪事件の記事と、ディランの父親を取調べたという顔写真付きの記事を見つけています。その写真の父親、気になりますねぇ。

 

冒頭でブラッドが電話をかけていた相手はシーラで、「姉さんしか信用できないんだ、どうかミッキーの面倒を見てくれ」と言付けていました。自分の身に危険が降りかかると予知していたのでしょうか。

シーラの回想では、ミッキーに話した内容とはやや異なるホラーな展開もありますしどうなってんだ。

しかもあの嫌な警官ケンってトロイの父親かよ(笑)なんというありがちな似たモノ親子なのか……。

普段は寡黙。バスケはプロ並みで護身術まで身に付けているとは絵に描いたような厨二心をくすぐられる主人公のミッキーと、相変わらず良いキャラでようやく名前を覚える気になったらしいミッキーから胸のスプーンを突っ込まれたついでに名前を聞かれて「スプーンと呼んでくれ」と答えるアーサーはかなり良いコンビです。

 

同じ授業を取っているはずなのに欠席しているアシュリーが心配になってきたミッキーは、レイチェルに何か知らないか聞いてみるも、フラれた男扱いで簡単にあしらわれてしまいました。

トロイと仲の良い間抜けで嫌な男〈バック〉が絡んでいるのは、ミッキーからドッキリを仕掛けられたと勘違いして怒っていたあのパンクな女子生徒〈イマ・ウィンズロウ〉です。

怖いもの知らずで頭のキレるイマ自身でしっかり撃退し、バックを怒らせたところでミッキーが間に入り、つい先ほどいとも簡単にミッキーから腕を捻りあげられたバックは退散するしかありません。

同じテーブルに座ったミッキーに対して警戒心剥き出しのイマでしたが、アーサーことスプーンが来ると和むなぁ(笑)

家庭科室のミシンを使って胸ポケットに“Spoon”と刺繍してきて興奮気味に自慢しております。刺繍は上手いわ取っ付きにくいイマにも気にせずマシンガントークだわであっぱれです。イマにもスプーンと呼ぶよう強制するほどあだ名が気に入っている様子。

イマは何故昨日バット・レディを見たと言ったのかミッキーに尋ね、老婦人に手を振られた話を聞いたスプーンとイマは訳知り顔です。

その夜、洋館に出向いたミッキーを待ち伏せていた2人。手を振っただけじゃないと気付いてはいたものの、単純にこの町が退屈過ぎてスリルのある話だと踏んでここまで来た、と。

老婦人から名前を呼ばれて父がまだ生きていると言われた話を明かし、真実を求めて屋敷に侵入するミッキーと外から援護?してくれる2人。

屋敷の中ではまたあの曲のレコードが流れ始め、傍らに置かれていた“『シェルター』34・アンド、アウト”のジャケットには青い蝶の絵が。

視線をずらすと目に入ってきたのはアシュリーが蝶の落書きを隠すように貼ったカバのマグネット。

黒スーツ姿の男の登場で、多少は外の2人が時間を稼いでくれたおかげでなんとか捕まらずに脱出してこられたミッキーは、2人と合流すると取って来たマグネットを見せます。

美術館好きらしいスプーンが、メトロポリタン美術館のマスコットのカバだと即答で教えてくれて、ミッキーもこれがアシュリーのもので行方不明の彼女が持っていたマグネットがあの家にあるなんて偶然とは思えないと力説。

しかし不法侵入した後に通報できるはずもなく、とにかくアシュリーの消息を辿るため転校生の案内役を務めるスプーンが彼女の住所を調べます。

屋敷では家族でよく聞いていた曲がかかっていたと言い、“『シェルター』34・アンド、アウト”のジャケット画像を見せた途端引き攣った表情で先に帰って行ってしまうイマも何か関わりがある雰囲気。

スプーンと2人で急いでアシュリーの自宅へ向かうとそこには既に何台ものパトカーが。

警察に取り押さえられながら運び出されるアシュリーの名前を何度も叫び、家主の女性にも必死に自分がアシュリーの友達だと訴えたところ、怪訝そうな顔で返ってきたのはなんと「誰のこと?娘など居ない」のひと言。

 

イマの背中には青い蝶のタトゥーがあるし、レイチェルはアシュリーのバッグからあの拳銃を取り出しているし、始業式でアシュリーを盗撮していた男はバット・レディと繋がっているし、しかもそのまま別の男に撃たれるし……とにかく謎だらけの連発で、1話からこんなにワクワクさせられるドラマは久しぶりで興奮してしまいます。冒頭ではてっきり学園モノの絡んだ青春系オカルトミステリーでティーン受けを狙ったものかと思いましたが、ラストまで見てみるとこりゃあかなり本格派かもしれんぞ……という期待がブチ上がってきました。さてさて、全8話の行く末が楽しみです。

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▼次回、エピソード2

axxi.hatenablog.com

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