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海外ドラマ≫≫Top of the Lake トップ・オブ・ザ・レイク チャイナガール 6話ネタバレ感想

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第6話『母たちの思い』“The Battle of the Mothers”

あらすじ

パイクと体を重ねるロビンの元へ、ただならぬ様子のメアリーから電話が入る。その後ミランダから、ブレットが売春宿で事件を起こし、メアリーを人質に逃走したとの報告が。パイクはジュリアと共にメアリーの学校へ。ロビンたち警察はブレットが最後に目撃されたビーチ周辺を捜索する。

第6話 母たちの思い

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ネタバレ感想

パイクとよろしくやってるロビンのところにメアリーから電話がかかってきましたが、いかにもトラブルに巻き込まれたという不穏な感じ。

電話は切れてしまうも、その後すぐにミランダからの業務連絡が入り、ブレットが“シルク41”で発砲事件を起こし、タクシーで逃げた彼はメアリーを人質にしている、と報告が。

完全に酔っ払っているロビンはタクシーを拾ってパイクと共に現場へ駆け付けます。

 

監視カメラ映像の確認と、道中に見かけた道端に座り込む人物の服装があわさって、ブレットに撃たれた世話役の男の死体がそこへ座らされていた確認が取れます。

狙われていたプスは猫2匹を連れてさっさと逃げ出したとか。

 

ここに来てのジュリアはこれまでと180度変わったレベルに頼もしさに溢れています。

メアリーの学校に行き情報を募り、メアリーの友人から放課後よく一緒に行っていた店で、プスとの出会いの場所でもある“カフェ・シュタージ”の事を教えてもらったジュリアとパイク。

その頃ロビン達は、人混みでごった返していて紛れ込むには打ってつけなビーチを監視する作戦に。

ロビンがやたらと目を付けていたビールの段ボール箱を発見し、ゆっくり近付いていきます。

周りの砂を掘り、足元を確認して人間の身体が埋まっていると確信を持つと、段ボールを動かしてミランダ。

段ボールの下にはブレットの顔があり、あまりにも血色も悪いので死んでいるかと思いきや目を開くゾンビブレット。

ロビンが必死に銃を構えるよう言ってもミランダは動けず、隙をついたブレットに砂の中に埋まった手で握っていた拳銃で撃ち抜かれてしまいました。

ブレットはロビンの手で拘束されるもミランダの容体はよくない様子。

 

どこでどう解放されたのか、返り血に染まった服を着たメアリーが自宅に帰り着き、連絡に備えて待っていたジュリアと鉢合わせ。

こんな場面でもジュリアに対する拒絶は激しく、ロクに説明もしないでパイクや警察に連絡を入れようとするのもやめさせるわ、すぐに出て行くというわ。非常事態に対する緊張感がまだ解けていなかっただけにしても、やはり歪です。

これだけ言っていたにもかかわらず脇が甘過ぎるとは思うのですが、メアリーはパスポートを持ち出して行方をくらましてしまい、まだまだ捜索は続きます。

のうのうと日常に戻っていたプスとやり合ったロビンは、「あんたも代理母みたいなもんだ」という挑発に任せて銃を抜き眉間に突き立てるも、ギリギリのところで踏み止まり、腰を抜かしたプスから代理母達を匿っているマンションの一室の鍵を受け取りました。

マンション前には既に各々の代理母から呼び出された夫婦が集まっているも部屋の中は無人

テレビには「再生しろ」とメッセージが書かれたDVDが貼り付けられています。

内容は、性的搾取されているアジアの貧困女性達と、そんな彼女達に代理母を頼むような西洋の夫婦達を皮肉るもので、彼らが喉から手が出るほど欲している赤ん坊を人質にする形で立場が逆転するだのなんだの宣っているプスが映っておりました。このイメージビデオはかなり前に撮られているシーンがあり、今こうして事件になっているから慌てて国外逃亡したのではなく、そもそもここまでが計画されていた企みだったことが分かります。

DVDを見ていた夫婦連中のうち、夫らは口々に「遺伝子泥棒だ」「赤ん坊の誘拐だ」と狼狽え始めて主張するも、法的にはむしろ代理母達の子であって彼らに権利はないというのが現実です。

あっさり部屋の鍵を渡したのは既にに対処済みだったからで、ロビンがマンションに向かっている頃には、メアリーを含む代理母達を連れて出国しようとしているプス。

ひと足先に空港に駆けつけたロビンは、プスがマーリーに置いて行かせたデカパンダを見て、遅かったか……と途方にくれますが、そこへパイクから「メアリーが見つかった」と連絡が入りました。

飛行機に乗るすんでのところで目を覚ましたメアリーはあのまま残ったのですね。よく解放されたな。

自宅に帰ったメアリーの寝顔を見に行ったロビン。

最後の最後で母親マウントを取っているようにも見えてしまうジュリアですが、娘に対する愛情は本物でしょうし、やはりこれまで育ててきた年月をあっさり精算されて、やっぱり生みの親の方が母娘の絆があるんだ、という結末の方が癪なので今後この家族が良い関係に戻れていけそうなのは何より。

しかしロビンもただただこの家族の再建を願って身を引くほど甘くない人間臭いところがあります。

メアリーの幼少期の頃のビデオをロビンに貸し出すにあたって、バックアップがない事を気にしたジュリア。

「なんだったら僕が直接取りに行くよ、いつ見るんだい?」と言ったパイクに「今夜よ」と言ったロビンの含みあるあの感じ。ジュリアも気付いてしまったのではないでしょうか。

宣言通り、早速幼いメアリーが映るホームビデオを見ているロビンの部屋のドアがノックされたところで終了です。

 

ミランダはどうなったのかとか、その後の代理母達や生まれてきた赤ん坊はまた同じように搾取される側に回るのか、それとも赤ん坊を引き渡す条件で法外な値段をふっかける気でいるのか、全体的に釈然としないまま終わった感はあります。

結局、シナモンに関しては悩んでいたところをプスに突き放されてとうとう首を吊ったというのが真実だったわけですか。

てっきり、あの貸ガレージ内で素人が助産して秘密裏に代理出産が行われており、お産で命を失ったシナモンはそのまま胎児ごと遺棄されたのかと思っていました。

DVDの内容からして搾取される貧困女性の味方という立ち位置で、もはやプス自身も正義だと信じ込んでいそうでもあるのがなぁ。ただ、本質的には女性を奴隷扱いして支配する性質で、いざとなったら自分だけいち早く逃げ出す人間なのは間違いないのです。

プスとメアリーが出会った足の悪い女性が居るカフェがありましたが、あのカフェの女性がプスの妻で、そばにいた少年は息子なのでしょう。

とするとやはり、プスは一貫して大きな嘘はついていなかったというのも微妙な気持ちにさせられます。プスも逃げ切りですし、代理母達がどこまで理解して彼について行ったのかは分かりませんが、これが現実なのかもな……と思わせる畳み方でした。

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