第4話『犠牲』“Birthday”
あらすじ
被害者を知っているという青年ブレットの自宅を訪ねたロビンとミランダは、"チャイナ・ガール"が売春宿・シルク41の売春婦だったと知るが、ロビンは店が代理母の斡旋もしているのではと疑う。一方、恋人のプスから18歳になったら店に出て売春婦として働くよう言われたメアリーは...。
ネタバレ感想
学校のダンスパーティーに行く途中、プスが呼んでいると連絡がきて急遽娼館へ向かったメアリー。神経質で繊細過ぎる節があるのか、3日もロクに食べていないというプスでしたが、メアリーが来週18歳の誕生日を迎えると聞いて、彼女に娼婦として働くよう唆しております。メアリーの方もこのままでは愛情とプライドを刺激されて口車に乗ってしまいそう。プスは計算ずくでやっているというよりは、天然で支配的な性質がありそうな感じで、愛情に飢えた若い少女なんてすぐに飲み込まれてしまうでしょう。
職場復帰したロビンは、ミランダと距離を置こうとするも、エイドリアンから本人の前で指摘されて「困るとすぐ不倫関係のボスに言いに行くのも、赤ちゃんを危険に晒しても喫煙や飲酒をやめないのが不快だ」と正論をぶつけます。
いくら正論とはいえ、ロビンのあからさまな態度もまた酷いもので、反発を覚えたミランダからは「あなたの娘に対する態度は他人行儀でひどい」と核心をついてしまうもんで、ますますロビンから嫌われそうです。
ロビンの不在時に、「“チャイナ・ガール”が誰か知っている」という電話が入っていて、事件名を知っていたブレットの自宅を訪ねるロビンとミランダ。
“シルク41”で働いていたシナモンの話や、売春宿の上の階に住んでいる教授の男を調べて欲しい、そいつは女の子たちを操ってるのに英語を教えて尊敬されてる嫌な奴だということ、極めつきには、「年を食ってるのにメアリーという若い女をいつも連れてる」とロビンにとって眩暈がするような事実が語られました。
女性に免疫がないだけにシナモンに恋してしまいご執心なだけかと思われたブレットもまた、精神的にかなりキテいる様子が。元々の幼稚さが大きい分、見ていてゾワゾワするような不安定さです。
その頃メアリーは、自分も娼婦として働きたいと直談判した結果、やめておけとたしなめられております。
メアリーが娼婦達に泳ぎを教えに行く日、ロビンはいいとして、なんと父親も一緒とは。
そしてプスの姿もあります。相変わらず不躾なプスは初対面の相手に「レイプされたんだってな」と話し始め、ついには不必要に触ってくる始末。ロビンが拒否すると急に激昂して襲い掛かり、ロビンの鼻に噛みつきます。
パイクが居てくれたのが不幸中の幸いですぐに病院へ。メアリーだけは「虐待されたトラウマなのよ!」と必死に通報しようとするロビンからプスを庇いながら、ついには自傷行為に。カオス過ぎるだろ。
病院の待合室で、プスの名は取調べ中にも出ていて彼は売春宿の上に住んでいるし、さっきまで泳ぎを教えていた子達は学生じゃなく娼婦だと教えられたパイクも、ますます娘が心配で気が気でないでしょう。
プスは売春宿の大家で、世話役のあの夫婦をも牛耳っており、スーツケースを沈めさせたのもプスの案だったようです。
パイク達のDNAは一致せず、しかし彼らを訪ねると違法な代理母契約を同時に3件並行してまで保険をかけており、代理母になったであろう女性3人の写真には同じ扇風機が写り込んでいました。
18歳の誕生日、プスの言いなりになって路上で客を捕まえに出たメアリーはやはり上手くいかず、ロビンに助けを求めて迎えに来てもらっています。
彼女が売春宿に出入りしている事を知っていて、敢えてダッシュボードに“チャイナ・ガール”の写真を仕込んでおいたのでしょうか?だとすればさすが刑事。
彼女が殺されたかもしれないことや、周りにいる危険な人達を通さずに話を聞きたい時はどうすればいいと思うか、遠回しにプスと離れるべきだ、といったことを話して聞かせたロビン。
生みの親だけに娘との見えない絆が確かにある、というように持っていきたいのでしょうが、やはり若過ぎるのか、彼女自身に抱えきれないほどの問題があるからか、ただの性格か、ロビンが母親という事実に、まだどこか違和感が。
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▼次回、エピソード5