エピソード10『正義と復讐』“A Step Ahead”
あらすじ
ボッシュはレクシー・パークス事件を最終解決に導く。チャンドラーは大きなキャリア転向を考え、古い知人に助けを求める。マディは初めて起こした発砲事件の余波に苦しむ。モーはFBIから提示された深刻な最後通告に向き合う。
ネタバレ感想
エリスの遺体は引き揚げられるも銃は未発見らしく、確かに見たのかとFIDに詰められるマディ。ただ、エリスが銃を持っていたのは確かですし、悪徳警官には間違いないので朝になって潜水班が出動すれば正当防衛の立証は早そうです。
ただ、出てきたのがハリーが持ち込んだチャンドラーの銃だとしたら多少ややこしい事になるのでしょうか?
潜入捜査の中でモーに情が移っているモレルですが、上からはチャンドラーとボッシュを差し出させるという目的を見失うなと厳しい一言。
お互いに惹かれ合っているというのにそのままモーはFBIによって逮捕されてしまい、モレルは今後自ら正体を明かすのかどうか。
モーの立場に立って見ているとFBIのやり口は汚いもので、モレルの写真を見せて彼女のためにハッキングしたネタは上がっていると言った上で、捜査対象は『ハッカーに盗ませた企業秘密を売っている』彼女の方で、会って話を聞き出せと指示。サイバー犯罪を帳消しにしたかったら協力してボッシュとチャンドラーについても話せと本題の精製所爆破の件を出してきました。
あくまでも考える時間が欲しいスタンスを貫き、その場で司法取引の返事をすることは避けたモーはやはり有能です。
ハリーに撃たれるも一命を取り留め安定するまではまだ病院にいるロングは、エリスが射殺されたことを知らないわけで、フォスターの無実を証明するためにもそこを上手く使ってどうにか自白を取ろうと考えるハリー。あれほどマディに無茶するなと言われたのにまた一線を越えるつもりですよ。
傷だらけの顔で白衣を着込み、医者のフリをして監視の目をくぐりながらロングの病室へ。
「逮捕されたエリスはお前を売って罪を被せようとしているから助けに来た」と嘘八百を並べ、ありもしない自白調書の写しを見せて信じ込ませると、レクシー殺害の真実を話し出したロング。
バッチリ録音もしていましたが、入手方法がアウト過ぎて検事局は話を聞いてくれません。それも予期していたチャンドラーは録音をマスコミに回して報道させ、検事局が無実の別人を起訴している責任を問うという方向に持っていきました。やはり有能。
フォスターは法廷で正式に無罪となり、ようやく釈放されることに。
懐かしの“チーフ”ことアーヴィン・アーヴィングを呼び出すチャンドラー。チーフも市警を辞めたんでしたっけ?
チャンドラーは地方検事になるつもりらしく、引退してもなお権力のあるチーフに推薦を頼むため一席を設けたようです。
マディのところに矯正局から連絡があり、ドックワイラーが死亡したというではないですか。
捜査中だから詳しいことは話せないと言われるも、自分は警官だから教えてくれと頼むと、遺体は独房での過剰摂取だ、と。ハリーによれば押さえつけてヘロインを打てば過剰摂取か自殺扱いになることを知っていたやり手の仕業だそう。やはりレイプ魔は刑務所内でのカースト最下層で蔑まれるというのは常識なのか。
こんなに早く死ぬというのは呆気なくて悔しささえありますが、当然の報いと考える他なさそうです。
マディはペレスとも別れるようで、何が悪かったのかと聞かれれば全てはタイミングか。
恋人とはダメになってしまいましたが、FBIの殉職者リストにある母親の経歴や記録を見て、その中に赤ん坊の自分を抱く母エレノアの写真を見て思うところがあったらしいマディは随分と晴れやかな表情でその話をチャンドラーに聞かせておりました。
マンクも内緒で銃が出たことを報せてくれましたし、マディの心のつかえは大幅に取れたのではないでしょうか。
一旦帰らされたモーですが、モレルが潜入捜査官だということも調べ上げていて既にファーマウェルへのハッキングの証拠も消すよう対策しておりました。不法侵入だけなら最高でも半年で済み、ハリーとチャンドラーを売る気はないと宣言するモー。自分はモレルに裏切られるも、決して仲間を裏切ることはしないモーの好感度がますます上がります。
それにしても、お互いに好き同士だったであろう2人の最後は切な過ぎましたが。
フォスター夫妻を従えてマスコミの前で声明を出すチャンドラーは、「地方検事のエミット・アーチャーに無実の可能性を何度も忠告しましたが、彼が正しいことをしなかったのは政治的ダメージを恐れたから。地方検事に不適任です。」と名指しで痛烈批判した上に、自身が次回の地方検事選に立候補することを表明。
負け知らずのチャンドラーが敢えてこの道に挑むというのなら勝ち確でしょう。
ハリーがコルトレーンを散歩に連れて行ってすぐに、自宅に置き忘れていったハリーの携帯に着信があり出てみたマディは、それが刑務所にいるプレストン・ボーダーズからのコレクトコールだと案内が流れて通話に応答します。シーズン5以来か?
ボーダーズはマディが出ると攫われた娘だと知っており、「望みを叶えてやったぞ、ドックワイラーは俺が始末した」と言うではないですか。
なんということでしょう。いや、やりかねん……!!ハリーが受刑者を使って娘を苦しめた憎き男を亡き者にするなんて有り得過ぎる話なのですよ。むしろよく自分が手を下さなかったなと思うほど。
問題はこれがマディにバレてしまったこと。これは厄介ですよ……ここでシーズン3に続くのかぁ。
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▼次回、S3エピソード1