エピソード4『黙秘』“Whippoorwills”
あらすじ
チャンドラーと陣営スタッフは討論会後の対応に追われる。マディとヴァスケスは、尾行強盗で盗まれた高級品に捜査の焦点を絞る。ボッシュは大陪審に出廷。ロバートソンとロペスは、プレストン・ボーダーズをロサンゼルスに移送し、証言させる。
ネタバレ感想
数々の軽犯罪を免れてきたが、コンビニ強盗で仲間と店員を射殺し運が尽きたという〈ビング・クライダー〉という男についてボッシュに話すモー。
ビングが撃ったとは立証されておらず、全員が殺人と共謀で有罪判決を受けております。
その後ビングは信仰に目覚めて改心し、刑法改正で仮釈放され実業家になったのですが、改心は嘘っぱちで盗難重機の売買や資金洗浄、恐喝もしているというウワサ。
この男がマクシェーンの取引相手ですか。余りに怪し過ぎますが、外形状は合法ビジネスとしてやっているわけで、コンタクトを取るのもそこまで難しい話じゃなさそうです。一度ビングと話したいと考えるボッシュはモーに「開けた場所で」と条件をつける程度には警戒している様子。
ロバートソンとロペスに署まで来るよう言われ、ボーダーズについて詰問されるディグナン。
仮釈放を取り消されてワスコに戻るか、盗聴器をつけてボッシュと話すかのどちらかを選べと迫られてかなり不利な状況ながら中指を立てて「くたばれ」と抵抗の姿勢を示します。
大陪審に向けてボーダーズの移送も行われるタイミングで、48時間拘置所に入れて通話を監視する予定のディグナンと隣同士の房にして会話させろ、と上から指示が出ました。
ボッシュと関わりを続けるほど不利な状況でありながら「私は圧力に屈しない、弱く見えるわ」と言い切るチャンドラーはなかなか格好良いではないですか。
野心家でお馴染み、記者のアンダーソンもまだまだ現役のようで、チャンドラーはアンダーソンを呼び出しオフレコで支持が危ういことを明かし、自分が必ず腐敗した警察を変えるから論説委員会に支持の撤回についての懸念を伝えてもらえるよう頼みました。
ヴァスケスと馴染みらしいタトゥーショップの〈ルーシー〉は、尾行強盗に関する情報はないかと聞かれて、「名前は知らない。新手の連中でずる賢いって聞いた。手慣れててハリウッドの録音スタジオで高級品を売り捌いてる」と話してくれました。
相変わらずアウト寄りなボッシュはビングに背後から銃を突き付けて接近。
ギャラガー家の失踪について調べていることを話すと、恐らくは計画倒産のためにマクシェーンが重機を半額で売ってきたけれど、質について嘘をつかれた、ジャンク品を売り付けている感じだ、とのこと。
一家の失踪時にギャングの更生施設で講演をしていたビングのアリバイは固く、失踪に関してはシロのようですね。
今度はシーラの自宅を訪ね、計画倒産についての企みを知っていると揺さぶるボッシュ。
重機を売った10万ドルのために嘘をつくのか、ギャラガー家に何があったのか話せ、と問い詰めてもシーラは口を閉ざしボッシュを家から追い出しました。
懸念がある人物については逐一報告した方がいいと思うのですが、それで依頼人が暴走したり先入観を持つと困るからしっかり調査した後に裏どりをした情報を報告する、というのも分かりますが、マクシェーンの怪しさぐらいはシボーンに伝えておくべきだったのでは?
マクシェーンはシボーンを気遣うように家に立ち寄り、シボーンは警戒心なく娘達一家が別荘にいたことが分かった、メキシコへ行ったのならあるはずのないブランケットが見つかったと進展を嬉しそうに話し、「ハリーならきっと真相を突き止める」と話をしめています。余計な一言過ぎる……。命を狙われかねません。
大陪審では、ディグナンとの会話内容や仮釈放の推薦書の見返りに何か指示したのかという質問に繰り返し黙秘権を使ったボッシュ。なかなか状況は悪そうです。
その後、ボーダーズも電話相手の家がハリー・ボッシュだと詰められ黙秘しております。
大陪審帰りにボーダーズの妻テデスコが彷徨いているのに目ざとく気付いたボッシュは、ロバートソンとロペスの前にわざわざ現れ「ボーダーズに電話をかけさせたか?何故表に妻が?何かがおかしい全員だまされてるぞ」と伝えました。
ボーダーズの真の目的はやはり移送中を狙った逃走とかなんですかね?
署内でクリス・ダウニーと再会してやや強引に飲みに誘われているマディ。
公選弁護人をしているそうですが、いかにも弁護士っぽい自身過剰な感じでマディのことを気に入っております。
その後、マンクから「ここだけの話だが内務監査課が君に話しに来る。準備しておけ、今回は追及される立場だ」とオフレコで忠告をもらいました。
マディは未だに父親を信じきれてないので自分の出方にも悩んでおり、見兼ねたヴァスケスは秘密にするという約束でボーダーズから電話があった際の話を聞いてくれて「これでキャリアを潰しちゃダメだよ、あんたは自分の話をすればいいの。父親の問題まで背負うことない」とアドバイス。
ボッシュの話を聞いて半信半疑ながらマクシェーンのオフィスに立ち入り、預金口座に1万ドルの入金があることを確認したシーラ。終わったらすぐ部屋を出ろよ〜!!!
部屋の前に戻ってきたマクシェーンがいて、彼のことで話があるとボッシュに留守電を入れている声が丸聞こえです。
その頃ボッシュは、テデスコと仲間が連携しながらロバートソン達の車で移送されるボーダーズを尾行開始したのを確認し、自分も後ろから後を追います。ロバートソンに電話なりなんなりで警告したれよ(笑)ただでさえ危うい立場なんだから。
案の定、移送中を狙っており、正面から車をぶつけられロバートソンとロペスがエアバックに挟まれているうちにボーダーズは手錠を切られ外へ。
背後から一応は声がけをして銃を向けたボッシュと銃撃戦になり、後から出てきたロバートソン達も加わって徒歩で逃げたボーダーズ以外の仲間は射殺。
近隣の倉庫内で銃を持ったボーダーズを追うボッシュとロバートソン。
ボッシュは銃を奪われ殺されかけたところでロバートソンが間に合い、警告を無視してボッシュを撃とうとしたところをすかさず射殺されました。
計画的な襲撃があったことで、ボッシュがハメられていたことも明らかとなりロバートソンは「あんたの疑いを晴らす」と約束してくれたはいいけれど、「あんたのためにドックワイラーを始末してやったのに」というボーダーズに何の否定もしなかったボッシュが少し気になるところ。
全てが終わり、シーラからの留守電を聞いたボッシュは心配して駆けつけてきたマディの車を借りてオフィスを訪ねますが、シーラの姿はなく入り口は施錠されておりません。
1日に2度も銃を出すことになるとは……。
呼びかけても応答しないシーラに異変を感じ取り、警戒体制で2階に上がると既に殺された後の彼女を発見しました。
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▼次回、エピソード5