エピソード7『一線を越えて』“Welcome To The Other Side”
あらすじ
チャンドラーは警察本部長から非難される。ラテン系の身元不明遺体の事件が別の殺人事件に関連している可能性があり、ボッシュは調査を進める。一方モーはフィンバー・マクシェーンの居場所を突き止めようとする。マディは尾行強盗事件の捜査を続け、ヴァスケスはある疑惑への確信を得る。
ネタバレ感想
州対ディエゴ・ペラの審問が始まり、ストールワースが予定通りペラの弁護人として出廷しています。
州側からは地方検事のチャンドラーが罪状認否から後半終了まで担当するという異例の対応。
さらにチャンドラーは、「現時点で州に代わり検事局がディエゴ・ペラに問う罪状は6件の武装強盗で、罪状は修正予定です」と宣言し、刑事殺しで起訴しないと分かり、多くの警官も見守っていた法廷は大荒れ。
記者からの質問攻めにもノーコメントを貫くチャンドラーですが、この慎重で思い切った判断に後々助けられることになりそうです。
検事局内では、ペラのDNAが凶器にあることが確認できれば起訴するという条件を出すチャンドラー。
ペラがわざわざ恋人の家に銃を隠したことに納得できておらず、これが長年の勘というものでしょうか。
ボッシュはロバートソンの恋人だったバーの店員の家を訪ね、彼女が見るのもツラいと話した私物を片付ける手伝いをしている最中に、『ラスパルマス11月14日 午後11時』とメモ書きされている駐車チケットを見つけました。
殺された場所と時間で、やはり誰かに呼び出されて殺された疑いが濃厚に。
ロバートソンは恐らく麻薬取締局“DEA”の誰かと組んでドラッグ絡みの捜査をしていたはずで、ボッシュもツテを頼りにどんな捜査をしていたのか調べてもらい、「警官殺しを庇う相棒に協力したら俺はおしまいだ」と渋るロペスにも「お前の相棒だぞ?諦めるな」と説得して情報をもらいます。
ペラの恋人から「警官が殺された日の晩、物音がした。真夜中に誰かが来たの。ガラスの引き戸の留め具を抜かれた」と新たな証言を得た検事達。通報して警察は来たのに盗まれた物がなくて何もせずに帰ったのだそう。こんな大事な話が何故今頃になって出てくるのか。いくら何もなかったとはいえ、通報記録が残っているでしょうに。
ここに来てようやくチャンドラーの正しさに仲間も気付き始めたかと思いきや、やはりペラを疑う姿勢に変わりはなく、凶器を隠すために侵入したのかもしれない、と頑なです。
自身が調査されていると知ったカーリー議員はチャンドラーを訪ねてきて、「お互いに良い友人になれる」と圧をかけてきていますが、モーに調べさせているのがチャンドラー本人だとまだ知らずの行動なのでしょうか?
通信頻度調査の資料を盗み見たヴァスケスは、いずれ自分の甥〈アルバート〉に繋がるであろうページを抜き取って持ち帰ってしまいます。
病欠で仕事を休むと、本人のところにもほとんど怒鳴り込む勢いで乗り込み、本当のことを話す最後のチャンスを与えましたが、アルバートには完全にしらばっくれられて終わりました。
姉から、息子は最近よく祖父を訪ねるようになったと聞いたヴァスケスは祖父の施設に行き、アルバートが最近彼女を連れて来るようになったと聞いたヴァスケス。
祖父が部屋を出た隙にクローゼットの中に隠された盗品の貴金属も大量に発見。
ちょうど同じ頃、3人目の尾行強盗容疑者としてアルバートの身元を調べていたマディは、公的記録の親族欄に〈レイナ・ヴァスケス〉の名前を見つけます。
こういう時に頼れるのはやはり父親で、元刑事でグレーな部分にも手を染めてきたベテランに話を聞くのが一番です。父の方も娘の突然の来訪を喜んでおります。
ボッシュからのアドバイスは、「グレーな部分をお前がどのくらい許せるかだ」というもので、もしその相手が既に一線を越えていた時も、報告するかどうかは状況によると答えました。
通信記録を持ち帰った時点でヴァスケスは何らかの処分を受けることにはなりますし、最悪失職にもなりかねません。
マディはその足でヴァスケスを訪ね、ヴァスケスもマディが突然家まで来た理由を悟った様子。
母親の留守中にヴィクトリアを自宅へ連れ込んだアルバートですが、冷蔵庫に貼ってあった家族写真の中に自分を尋問した婦警が写っているのを見てしまうヴィクトリア。
マクシェーンの足取りを探すためにFBIの機密文書へアクセスしたいモーは、FBI捜査官のジャニスと再会して借りを返してくれと頼みます。
ジャニスは機密文書を手に入れて持ってきてくれて、追放された元情報提供者が協力していたから機密になっていたとか。
モーとジャニスは大人の恋愛感が満載で良い感じです。障害があるほど燃えるといいますし。
短期間でもロバートソンの相棒をやっていただけあって、ボッシュともそれなりにいいコンビになり始めているロペス。エドガーには敵いませんが。最終シーズンでエドガーが出てこないのはかなり寂しいものがあります。
ロバートソンはDEAの〈ネメス〉に連絡して、“ブラック・アイス”(覚醒剤)とフェンタニルの話や、サウスロサンゼルスに遺棄されたラテン系移民の死体と関連する盗聴がないか聞いていた、というところまで分かりました。
ここまでをチャンドラーに報告していたタイミングで、銃弾に残っていたDNAがロバートソンの担当していた殺人事件に関連あり、しかもラテン系という結果が出ます。
偶然などあり得るはずもなく、「シカリオスがやった」と確信して呟くボッシュ。
麻薬カルテル絡みで近づき過ぎてしまったということか?
▼Amazonプライム・ビデオで視聴できます。
プライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
▼次回、エピソード8