エピソード8『救いの神殿』“God Complex”
あらすじ
クラークとアビーは、ある発見に失望し、自分たちはどこまで進もうとしているのかという疑問を抱く。一方ジャハは、謎めいた“第二の夜明け”への手掛かりを見つける。
ネタバレ感想
ベイリス(仮)への骨髄注射は完了し、後は汚染に曝すだけという段階にきています。
黒い雨のせいでキャンプではすでに18人死んだと報告もあり、遅かれ早かれ汚染には曝されると言えども自分たちの手で地獄送りにするわけで、当然躊躇いながらも装置を起動。
通常の人間なら症状が出るレベルの放射線量を出力しても男の身体に変化は見られません。
しかし、黒い雨に相当する放射線に達するとみるみるうちに心拍が上がり身体中に爛れの症状が現れてショック状態になり目を覚ましてしまいました。
挙げ句、黒い血を吐きながらもがき苦しんで死んでしまったのです。何もかも最悪です。
キャンプで死んでしまった人々の火葬前に弔いの言葉をかけていたナイラ。
『我ら大地より出で 我ら灰より蘇えらん』という意味がある言葉だと聞いて食い付いたジャハが言葉の由来を聞くと、「魂の番人“フレームキーパー”に聞いて」とのこと。
以前シェルターを探しに行った教団が使っていた言葉と共通しており、ただの偶然じゃないと確信するジャハ。救われるのは12番目の教義に到達した者だけ、この間見つけた死体だらけのシェルター跡は本物を隠すためのダミーで、また別の場所があるはずだと考えています。
「フレームキーパーと話さなければ」と言うジャハに対し、ケインはインドラに娘の居場所を聞いてみるとのこと。
実験台の男の体からは放射線で分解されて連鎖反応を起こした血液凝固を防ぐ添加物が検出され、それを取り除けば人類に希望はあると次の手立てを考えるアビー達。マッドサイエンティストの始まりにも見えますが、どうせ皆死ぬ運命ならいけるところまで足掻いた方が可能性はあるんですよね。
このタイミングでベイリスがベイリスじゃなかったというエモリの嘘も露呈します。
エモリとマーフィーは拘束され、大雨で外に出て次の実験台を探すわけにもいかない状況で、よそ者かつ無実の男を死に至らしめる嘘をついた裏切り者のエモリが次の実験のターゲットに。
レイヴンは反対していましたが、クラーク達はやる気満々で、協力を拒んだルナもこれまでの骨髄抽出の後遺症でロクに動けない身体をロアンに締め上げられてしまいました。
「拘束して骨髄を採るの?マウント・ウェザーね」と心底軽蔑した目を向けるレイヴン。いや、本当にその通りです。ぐうの音も出ません。
ポリスに到達したケイン、ジャハ、モンティは黒い雨に見舞われて亡くなった大勢の遺体を目にします。
インドラが出てくるも、いまや森の民の最大の敵である氷の国と空の民が新たな取引を結んでおり、裏切り者扱いで普通に殴られるケイン(笑)
ただ、この2人は見た目よりも深いところで絆があるので殺されることはないという安心感と、聡明なインドラならきっと話せば分かるという気にさせられます。
フレームキーパーであるガイアが人類救済の鍵を握っていると聞かされると、簡単に娘の所へ案内してくれました。
ガイアの腕にあるタトゥーには、ジャハが11番目のシェルターで見つけた大きなコインのようなモノに描かれているのと同じシンボルが。
ガイアとフレームをロアンや過激派から守ったという貸しがあると言ってこのシンボルの意味を聞き出せば、初代総帥ベッカ・プラムヘダの墓所の印だとのこと。
恐らくその墓所がシェルターなのですが、場所は今や氷の国の支配下である神殿にあり、戦って通ると言い張るインドラに対し、不満だろうが今は仲間で紋章がある、とこれを止めるケイン。そもそも、一緒に来てはくれるんですね(笑)
しかし、紋章を見て通してくれようとした氷の民をインドラが銃をぶっ放して皆殺しに。氷の国に対する恨みは凄まじそうです。
神殿の床にはまたあの印があり、ジャハが持っていたシンボルと合わせて扉を開けようとしますが時間がかかるようで、ケインはインドラに時間を稼ぐための援軍を要請。
あれだけ銃嫌いだったのに、一度使い始めてから味を占めているインドラさん(笑)
問題児ジャスパーの悟りを開いたような物言いに少しずつつられていくベラミー。
シーズン1の頃から思っていたんですけど、ジャスパーってベラミーっぽい顔をしていて、ベラミーの方はジャスパーっぽい顔してませんか?特にジャスパーの顔は「お前はベラミーだろ!」としか思えません。
もはや世界が終わるのも秒読みで、嘆き悲しむ者と最後を楽しもうとパーティする者の二極化となっているアルカディア。
堅物を気取っていたベラミーもついに楽しみ始めました。これはダメなフラグでしょう。
マーフィーが泣いてやめてくれと頼んでもクラークの決意は揺らがず、鎮静剤を打ったエモリを運び、皆がそれぞれ着々と実験の準備を進めます。アビーはここに来てエモリに骨髄を注射することができず、クラークが注射器を受け取るのですが、「私がやればいい」と言ってエモリではなく自分自身の腕に注射。確かに。一度はオンタリの闇の血を体に入れてますしね。
2時間経ってもクラークの体調に変化はなく、放射線照射装置に入る時が来ます。
アビーは必死に娘を止めて、とうとう装置を破壊してしまいます。いかんでしょ。いくら娘が可愛いとはいえこの立場にいる人間がここまであからさまに贔屓して可能性を潰す暴挙に出るなんて許されるのか……?
びくともしない地下への扉と格闘するも、いよいよ氷の民が多過ぎて神殿を守り切れなくなっております。
出直し組とこの場に残る組に別れるという話にはなった時、『我ら灰より蘇らん』というのはただの銘文ではなく指示なのでは?と気付いたモンティがジャハの持っていたシンボルを炎の中へ。
炎は赤く変色し、あっという間にまわり燃え尽きてマークだけが残ると11だった数字が12に。どんな素材やねん。
この変形した印を鍵にすると何をしても開かなかった扉が簡単に開いたではありませんか。バイオハザードっぽいギミックですな。
ここが果たして、核汚染を防ぐシェルターとして機能するのかどうかが問題です。
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▼次回、エピソード9