何かとサバイバル。

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劇場鑑賞≫≫A Quiet Place クワイエット・プレイス

ポスター/スチール写真 アクリルフォトスタンド入り A4 パターン1 クワイエット・プレイス 光沢プリント

クワイエット・プレイス

あらすじ

音に反応し人間を襲う“何か”によって荒廃した世界で、生き残った1組の家族がいた。
その“何か”は、呼吸の音さえ逃さない。誰かが一瞬でも音を立てると、即死する。
手話を使い、裸足で歩き、道には砂を敷き詰め、静寂と共に暮らすエヴリン&リーの夫婦と子供たちだが、
なんとエヴリンは出産を目前に控えているのであった。
果たして彼らは、無事最後まで沈黙を貫けるのか――?

 

「ボーダーライン」「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のエミリー・ブラントが主演、ブラントの夫でもある俳優のジョン・クラシンスキーが監督・脚本を手がけ、全米でスマッシュヒットを記録したサスペンスホラー。ブラントが主人公となる一家の母親エヴリンに扮し、エヴリンを支える夫のリーをクラシンスキーが自ら演じ、夫婦共演も果たした。聴覚障害を持つ娘役は、自身も同じ障害を持つ「ワンダーストラック」のミリセント・シモンズ。音に反応して人間を襲う「何か」によって人類が滅亡の危機に瀕した世界で、「決して音を立ててはいけない」というルールを守り、生き延びている家族がいた。彼らは会話に手話を使い、歩くときは裸足で、道には砂を敷き詰め、静寂とともに暮らしていた。しかし、そんな一家を想像を絶する恐怖が襲う。

 予告動画

音を立てたら、即死!沈黙が、生き残るルール! 『クワイエット・プレイス』

 

ネタバレ感想

話題になっている事は知ってましたが、こういう類の映画は前情報を入れると8割損するだろうと思い、あらすじも見ないようにして鑑賞しました。

フライヤーに書いてある「音を立てたら、即死。」というキャッチフレーズからしてドンブリのようなシチュエーションなのかと考えていましたが音を頼りに襲ってくるのはクリーチャーなんですね。生身の人間こそ一番恐ろしい系を期待していたので、エイリアンというかSF寄りなジャンルで少しだけがっかり。

しかし、序盤も序盤から一家の末の弟でまだ4歳の少年がいきなりお亡くなりに。その後も登場人物は謎の生命体と家族4人だけで進んでいきます。

ホラーとしてはお化けだの不気味だのそういったものではなく、とにかくびっくりさす系です。基本的に静寂に包まれている中急に来るのです。ビクンビクンします。

自然の音はセーフ、そして自分達の発する音が他の音にかき消されればそれもセーフ、という感じなのですが、それ以外は会話すら手話でのやり取り、足音を立てないように全員裸足だったりととにかく「音」が敵になります。反面、クリーチャーは目が見えないので夜中でも煌々と灯りをつけたりしているのがなんともシュールでした。

この状況下において、なんと一家の母親、奥さん妊娠しているのです。いや、泣くのが仕事の赤ん坊をこの状況で…?もう完全に負け確じゃないか、何やってんだと。

産まれたら産まれたで防音に配慮した地下室で酸素マスクを付けて木箱に閉じ込めるってあれはもう虐待なんじゃないでしょうか。

そこまで聴力に特化した相手が自然の音に混じった人間の声を聞き分けれないものか、とか、森で出くわしたキチガイ爺さんは何だったんだ…とか、その危なっかしい釘を先にどうにかしてくれ、とか、色々とつっこみどころはありましたが、極限の緊張感は十分に味わえました。この緊張感が延々と続くので90分という短さに収めてくれていて良かったです。

最終的に父親は娘と息子を守るため、あの爺さんのように自ら声を張り上げて犠牲となるんですが、あの父親は死ななければいけなかったんでしょうか。感動話にするために無理矢理殺した感じが強くてどうも納得いきません。娘は難聴で元々音の無い世界に住んでいる、というのが物語のキーポイントになっていて、だから家族全員が手話をマスターしているんですね。彼女のために、父親が周波数を変えて自作した補聴器がクリーチャーと共鳴して大ダメージを与える、という死んだ父親の遺作が敵の弱点となるのです。「音に反応する」と新聞で報じられているほど、文明も人口も途絶えていない時点で発覚していたのにそんな簡単な弱点に誰も気が付かなかったのか?という疑問はさておき…ラストシーンではこの弱点が分かり、家の外に張り巡らせた監視カメラには大量のクリーチャーどもが銃声におびき寄せられ向かってくるところが映り、それを見たお母さんがショットガンジャキーンというやたら格好良い終わり方でエンドロールに繋がります。この終わり方はすごく楽しかったです。あと、ポップコーンは人を殺す。

 

 

娘役のミリセント・シモンズちゃんは、実生活でも聴覚障害を持っていて普段から手話でコミュニケーションを取っているらしく、彼女が醸し出す映画内での独特の雰囲気にすごく納得しました。

息子役を演じていた子は、<ワンダー君は太陽>で、お調子者で主人公の親友役だったノア・ジュプくんでしたね。特徴のある可愛らしさですぐに気付きました。今回シリアスでセリフはほとんどない作品で、真逆に近い役どころでしたがとても良かったです。この先も注目ですね。

 

評価(平均点高めの設定です。)

  3.9 /5 点!

緊張感がひたすら続く作品です。劇中で多くの部分を占める「無音」がより一層恐怖を引き立ててくれるので劇場での鑑賞を強くおすすめします。

概要

監督:ジョン・クラシンスキー

時間:1時間30分

配給:パラマウント

公開日:2018年9月28日

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