第9話 「聖夜の贈り物」(最終話)
あらすじ
クリスマスを迎えたダウントン・アビー。階上も階下も和やかに過ごす一方で、ヴェラの陰謀によってベイツは刑務所に。ロバートやヒューズは証人として裁判に出廷する。一方、メアリーに対するリチャードの横暴な態度が目に余るようになり、マシューもロバートも彼らの結婚に強い疑念を抱き始める。メアリーが家の名誉を守るために結婚しようとしていると悟ったロバートは…。
ネタバレ感想
クリスマスを迎えたダウントン・アビーもベイツの裁判を控えて少しどんよりムード。
トーマスはカーソンに恩を売った事が功を奏しあれ以降また下僕として仕えることになったようですね。やはり軍服よりも制服姿が似合います。
しかしそこはトーマス、昇格まで希望しているようです。 ベイツが刑務所に拘留されている今、従者の代役を務めているのはカーソンですが、もしこのままベイツの無罪が立証されなければすぐにでも従者のポジションを狙って暗躍することでしょう。ロバートは頑なにトーマスを信用しておらず、信用を得るために大切なものを隠して返すとか恩を売ればいいとオブライエンの一言と階下に紛れ込んだ一匹の犬を見てピンときます。これがまた嫌な予感しかしない。
ロバートの愛犬アイシスを連れ出し森の中の小屋に閉じ込めるトーマス。無茶しやがります。一時はどうなることかと思いましたがまんまと旦那様との親密度上げに成功するところがトーマスらしく、お試し従者に格上げです。
やたらと使用人に対する当たりがキツく傲慢でいちいち小煩いカーライルにメアリーも嫌気がさしてきているのが目に見えて分かります。それと同時にマシューも色々とふっきれたのか、また二人の距離が徐々に近づいてきていますね。
カーライルとメアリーの小競り合いを見たマシュー、思わずメアリーに“結婚するな”と言ってしまいます。
それでもパムークの件でカーライルの助けを借りてしまったメアリーにはカーライルがそう望む限り結婚するしか道がない状態。あまりにメアリーがカーライルと居て幸せそうに見えない事を心配した伯爵夫妻、ついにコーラはロバートにパムーク事件の顛末を明かします。
メアリーと話し合うロバートがかなり男前な決断をしたのでテンション上がりました。もう屋敷は醜聞だらけなんだからカーライルとの結婚もやめちまえ、とアメリカ行きを勧めました。娘可愛さというのが大半なのでしょうが、この器のでかさはなかなか尊敬に値します。
ついにはメアリーはマシューにもパムーク事件を打ち明けることに。この事に対してメアリーを軽蔑する訳ではないものの、ラビニアの事で自分達は幸せになる資格はないと頑なだったマシューにイザベルが“今は亡き優しいあの子を言い訳に使わないで”と叱咤します。いいぞ、年の功。
メアリーに別れ話をされたカーライルが捨て台詞のつもりで言った“もう二度と会う事はない”に対して“約束する?”と念押しする婆さんも最高です。
舞踏会後、突然ポジティブが爆発したマシューはメアリーを引き止め、プロポーズします。ちゃんと跪いて頼めというメアリーも、僕の許しなんて必要ないだろと笑うマシューもお互いがそれぞれらしくてとても良いシーンでした。やたらと女々しくなってしまったり別々の相手を選んだりと遠回りしてきた二人でしたがこのラストはガッツポーズものです。
ベイツの裁判ではなんと有罪判決が下り絞首刑に処されることに。そして“殺人者の妻”が居ればいつまでも噂されるとアンナも屋敷のメイドを辞めることを決意してしまいます。どうにかならないものか…。
終身刑に減刑されたものの無罪を勝ち取るまでは長い道のりですね。
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