EPISODE 6 登壁 The Climb
あらすじ
アリアたちのもとに現れた女祭司メリサンドルはジェンドリーを連れ去ってゆく。一方、ロブはフレイ家との関係を修復して同盟を結ぼうと考えていた。ハレンホールでルース・ボルトン公は捕虜であるジェイミーを会食に招き、彼をキングズ・ランディングのタイウィン公のもとへ帰すと言いだす。キングズ・ランディングではタイウィン公がラニスター家の繁栄のために政略結婚をもくろみ、望まざる結婚を押しつけられたティリオンは、婚姻の相手であるサンサにそのことを告げに行く。ついに“壁”にたどり着いたジョン、イグリット、野人たちはとてつもない壁面をよじのぼってゆく。
ネタバレ感想
サムはジリと息子を連れて野宿をしながら“壁”に向かっているみたいです。
“拳”で見つけた例の剣を持って来たようで“使い道は分からないけどキレイだろ”と見せるロマンチストサム。
オシャとジョジェンの姉ミーラは馬が合わないようでブランに仲良くしろと怒られてしまいます(笑)
突然眠っていたジョジェンが白眼をむいて苦しみ出しますが慣れた手つきで舌を噛まないよう口にベルトを咬ませてやるミーラ。
これはグリーン・サイト《緑視力》の反動だそう。
夢で遠くを見ていたジョジェンは起き上がると“壁の反対側で敵の中に居るジョン・スノウを見た”と言います。心配そうなブラン。
そのジョンはというと野人達と共に“壁”を攻めるための足掛かりとして巨大な氷の壁を越える準備中です。
相変わらずシャイなジョンを下ネタで弄り倒すイグリットが面白い。
しかしいつもふざけているイグリットですがやはり鋭く、ジョンのスパイ行為に気付いています。
“ジョン・スノウ、あんたは私の男だ心配ない 秘密は守る 私はお城の女と違ってバカじゃない あんたは忠実だし勇敢 鴉たちを裏切って来たわけじゃない 私はあんたの女だ 自分の女には忠実にね 私を裏切らないで”と。
兄弟団と弓矢の訓練に勤しむアリアですが、森の中から誰かが馬に乗ってやって来るのが見えます。
兵士を引き連れて来たのはあのメリサンドルで、ヴァリリア語を使い“ヴァラー・モルグリス”と声をかけ“ヴァラー・ドヘリス”と応えるソロス。
ソロスに対しヴァリリア語で“ロバート王をロード・オブ・ライト《光の王》に導けと大司祭から使命を授かったはず”と言い、使命を遂行せず兄弟団となっている事を責めるメリサンドル。
ですがメリサンドルはこのために来たわけではないよう。
兄弟団のリーダーベリックと会い6度も蘇りを果たした彼に驚いている様子。
ベリックに力があるのかソロスに力があるのか、そもそもこの蘇りの能力は何なのでしょう。
“光の王が求めている”としてジェンドリーを無理矢理捕らえさせ、代わりに大量の金を兄弟団に渡すメリサンドル。
悪態を吐くアリアにまた会うことになるとかなんとか不吉な事を言って去って行きました。
思わず笑ってしまうほど腹立たしい演技をしてくれる男から絶賛拷問を受けているシオン。
意識を失えばラッパで起こされ、食べ物はおろか水も絶たされているみたいです。
今まで小憎たらしく腹立つ顔要員だったシオンも、ここまで上回る無慈悲な悪役に虐められていては同情するしかありません。というか生き延びる事が出来れば改心コースでしょ、これ。
一番不要な身体の部分として小指を切り落とすという拷問をゲームのように楽しむこの男。
この拷問に理由などなく楽しいからやっているというサイコキチガイ。
ブランとリコンの生存を喜んでいたので北側の人間かと思っていましたが、ここまで来ると逆に二人を狙うヤバいやつ説が浮上してきましたね。むしろ濃厚です。
早速フレイ家の男を呼び出して改めて同盟を結びなおしたいと打診するロブ。結婚の約束を破った裏切りへの償いとしてハレンホールと付属地を貰うことに付け加え、エドミュアとフレイ家の娘ロズリンを2週間以内に結婚させる事を条件に出してきたフレイ公。
ロブの裏切りがあったから同じ轍を踏むまいと戦時の最中だろうが関係なくさっさと結婚させてしまおうとしているみたいです。
どの面下げて、という感じですが嫌がるエドミュアに対し“今は戦の最中だ彼ら抜きでは負ける交渉の暇はない”とブーメラン正論を投げ掛けるロブ。
結局、マウンテンをみすみす逃した失敗の事を持ち出し挽回させるためエドミュアに条件を飲ませました。
自分はタリサと独断で内密に結婚しておいて(笑)
一応“私の罪を叔父御が被ることになった事は一生忘れない”との一言があったので反省はしているのでしょう。大目に見ましょう。
ドレスを着てめかしこむブライエニーが一瞬誰だかわかりませんでした。ボルトン公に用意されたお召し物だそう。ブライエニーはキャトリンに雇われており、北側のボルトンからしたら同じ派閥の仲間ですが、現在キャトリンは反逆罪をロブから言い渡されている微妙な立場。ブライエニーも一応もてなされているもののいつ危険な選択をされるか分からない緊張状態が続いています。
ボルトンの旗印ですが、X字の磔に人が逆さ吊りされているようなマークです。これはシオンの拷問の様子とかなり酷似していますがアイツはボルトンの人間なのでしょうか?
結局、自分の部下が手首を切り落とした事は内緒にしろよという条件でジェイミーをタイウィンの元に帰し相応の褒美を貰う事にしたボルトン。優勢なラニスター家につくことを選んだのでしょう。
しかしブライエニーに対しては反逆の幇助罪で捕らえると言います。もちろんジェイミーは反対しますが。
タイウィンはレディ・オレナにサーセイとロラスの結婚について相談しますが、オレナは断固反対の様子。
ロラスがゲイである事を持ち出してそんな男が七王国一の美女で金持ちなサーセイと結婚できるなんてありがたいぞと言いますが、オレナはサーセイとジェイミーの近親相姦疑惑はゲイよりも重罪にあたるとやり返します。
埒のあかないオレナに対し、もし二人の結婚を認めないというなら、生涯妻をめとらず子を設けないという誓約がつきまとうキングズガード《王の楯》にロラスを任命するぞと脅すタイウィン。
タイレル家の男はロラスしかおらず、ロラスが妻をめとれず跡継ぎができなかった場合タイレル家は滅びてしまう事まで見越した上での選択の余地がない脅しです。
猛吹雪の中氷の壁を登る野人達。
イグリットが刺した金具からひびが入り壁がえぐられてしまいました!
なんとかトアマンドが支える命綱で宙ぶらりんになったイグリットとジョンですが、その重みで道連れになる事を恐れたオレルが“綱を切れ!”と指示しあわや見捨てられそうになる二人。
それに気付いたジョンが機転を利かしギリギリのところでイグリットを助けましたがオレルはその様子を見て不服そうでした。
サンサとロラスが自分達の結婚について語り合う場面を見ながらサーセイとティリオンは複雑そうです。
お互いが不本意ながら相手を奪ってしまう事になるのですしね。
ロラスに関してはサンサに何の興味も無さそうですが、サンサからしたら完全に惚れてしまっている男を元姑(多少語弊がありますが)に奪られるという屈辱ですよ。しかも青天の霹靂とも言えるティリオンとの結婚も待っているわけで。
二人ともがサンサに伝えづらそうにするほど不遇の娘です。
そしてティリオンはサーセイに自分を暗殺しようとしたかストレートに聞きます。
ロバートの落とし子をシティ・ウォッチが殺して回っていた時と完全にデジャヴなのですが、今回もまたサーセイではなくジョフリーの出した命令だったようです。
自分に対して正論で厳しく当たる怖いもの無しのティリオンの存在が暴君ジョフリーからすれば邪魔でしょうがないんでしょうね。
決まってしまった結婚の約束を伝えにサンサを訪れたティリオンですが、そこにはサンサの侍女をしているシェイもおり気まずさ倍増です。
玉座の間で話すリトルフィンガーとヴァリス。ロスはどうやらヴァリスのスパイをしている事を白状してしまったようで、その裏切りを知ったリトルフィンガーはジョフリーに彼女を差し出してボウガンで撃たせる的となり殺されてしまいました…!ジョフリーはさることながらリトルフィンガーもなんという冷酷非情さ…。かなりショックですね。ロスわりと好きだったのになぁ。
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