EPISODE 3 雀聖下(ハイ・スパロー) High Sparrow
あらすじ
王都ではトメンとマージェリーの婚姻の儀が執り行われる。一方、ルース・ボルトンは北部の同盟を強固なものにするため、息子ラムジーとある娘の婚姻を画策する。サーセイは、娼館にいたハイ・セプトンをランセルら“雀”に拘束させ、投獄。その後、貧民街に出向いたサーセイは“雀”の指導者ハイ・スパローに会い、ハイ・セプトンの後任に迎えたいとほのめかす。
ネタバレ感想
黒と白の館にはアリアの他にも何人か人がいるんですね。
“顔のない男”になりたいから弟子にしてと頼むアリア。床掃除ばかりさせられている事に文句を垂れるアリアに“ヴァラー・ドヘリス《全ての者は仕えねばならぬ》”と教え、“数多の顔の神”に仕えるには自分を捨てねばならぬと言い去っていきます。
先ほどまで井戸の水を飲んでいた男が床に転がるように死んでおりその遺体が静かに運び出されたりと不気味すぎる館です。ただ、ジェクェンは何故か信用してしまう雰囲気があるのがまた不思議です。
キングスランディングでは国民からの絶大なる支持を誇るマージェリーとトメンの婚礼式が執り行われ無事に夫婦となった二人は早速新婚初夜を楽しみます。決してサーセイの事は悪く言わず、それでいて巧みに親への反抗心や自立心を見せるようプライドを刺激してトメンをコロがすマージェリー。相変わらずキレ者ですねぇ。
マージェリーの思惑通り、トメンはサーセイに故郷のキャスタリーロック城へ帰った方が幸せになれるんじゃないかと仄めかしました。
サーセイの顔色が変わり、マージェリーが厄介払いしようとした事に気付いたのでしょう、その足でマージェリーの元へ向かいます。
マージェリーは侍女達と初夜についての女子会トーク真っ最中。やって来たサーセイを歓迎しながらも“あいにくここにはワインはないんです 運ばせましょうか?”と呑んだくれていたサーセイにチクリとジャブをかまします。
王妃となったマージェリーとサーセイでは立場が逆転しており、またしてもマージェリーは“呼び方”についての皮肉な質問をぶつけます。
“宮廷に詳しくないから教えて欲しいんですけど何て呼べばいいのかしら?王の母君?王太后?”と。
小娘にしてやられたサーセイの屈辱的な表情…これは黙ってはいませんよ。
ボルトン勢もついにウィンターフェルに拠点を移したようです。門の下にはかつてシオンがブランとリコンに偽装した農家の息子を吊るしたように二体の死体が吊るされています。
今回の死体は皮剥ぎをされています。税金を払わなかった罰として恐怖で民を押さえつけようと考えるラムジーの仕業です。
この所業に対しボルトン公は、タイウィン亡き今北部民に結託されればラニスター家がわざわざ軍を派遣して助けてくれるか分からない、として恐怖で支配するよりも確実に後ろ盾を得るため婚姻で同盟を結べと話します。
ボルトンの息子として相応の花嫁を用意したそうですが、北部を統治するために役立つ相手と言えば…。
モウト《要塞》ケイリンに連れてこられたサンサ。リトルフィンガーはサンサを故郷ウィンターフェルに連れて行くつもりです。
ウィンターフェルにはボルトンが…やはりラムジーの婚姻相手に選ばれたのはサンサだったようです。
スターク家を裏切りロブを殺した男の息子と結婚させられるなんてまたしてもサンサの不幸は続きます。
断固拒否の姿勢を見せるサンサですが、リトルフィンガーに復讐を唆され気持ちは揺らいでいるようです。
ケイリンを通過してウィンターフェルに向かうサンサ達を見つけたブライエニー。
レンリーに仕えるようになったきっかけを聞かれ、過去に父親が良い相手を見繕うために開いた舞踏会で城主達にからかわれていた事が分かり逃げ出そうとしたブライエニーに王の弟であるレンリーが“ゲスどもの前で涙を見せる必要はない”と言ってダンスの相手をし、他の者を黙らせた事がきっかけで心優しいレンリーに忠誠を誓った事をポドリックに話して聞かせるブライエニー。
愛するレンリーの仇は必ず討つ、とスタニスへの復讐の決意を露わにしました。
ジョンは総帥となり少年オリーを雑士に置く事にしたようです。
ジョンの元へスタニスが取引の返事を聞きに来ましたが、やはりナイツ・ウォッチに誓いを立てた身としてウィンターフェルの城主にはなれないと断りを入れます。ダヴォスが残り、人々を守る楯となるべきナイツ・ウォッチがこんな所で座っているだけでは何もできないしボルトンの支配が続けば北の人々は苦しむだけだと助言して去って行きました。
アリアの部屋になんかよく分からん女が入ってきてめちゃくちゃ喧嘩売られています。そこに入ってきたジェクェンが止めようとするも早く修行を始めたいアリアは“顔のない男になる準備はできている!”と訴えます。それを聞いたジャクェンに“服も持ち物も全てアリア・スタークの物なのに?”と言われ自分の持ち物を全て海に沈めるアリア。
最後にニードルに手をかけ、いやそれだけはやめとけー!と思いましたがさすがのアリアも思い入れの強いニードルを捨て切れなかったようでこっそり岩陰へと隠しホッとしました。
しかしアリアを捨てるという事は例の殺したい人リストも同時に捨てる事になると思いますが…そうするとアリアが強くなりたい理由がそもそも無くなってしまうんじゃないかとか色々ありそうです。その辺はどうなんでしょうね〜。
また床掃除を続けるアリアの横を通り過ぎるのは担架で運ばれる遺体です。
ジャクェンがアリアを地下へと連れて行き、先ほど喧嘩を売ってきた女と遺体の身体を拭く作業を手伝わせます。
一体この館では何が行われているんでしょうか?メリサンドルの方面とはまた違った感じのオカルトで全くよく分からないままです。
サンサがかつての故郷で今はボルトンの支配下にあるウィンターフェルに到着します。
ルースからラムジーを紹介されているサンサを睨みつける女性陣。
サンサは通された部屋で世話役の老婆から“お帰りなさい 北部は覚えています”とスターク家への忠誠が未だに残っている事を示唆されます。
かつて兄弟のように過ごしたシオンがロブへの裏切りを経て今やラムジーの奴隷となっている事にサンサはいつ気がつくのでしょうか、その辺が楽しみです。ここら辺でシオンがやっと我に返ってサンサを助けるんじゃないかなーとふんわり期待しています。
元々屑発言で心証が悪かった男が更に恩を仇で返すような裏切り行為に走ればちょっとやそっとの事じゃ軌道修正できないレベルに落ちぶれてしまぅたわけで、ラムジーに惨すぎる仕打ちを受けた事で「さすがのシオンでも可哀想」という構図が出来上がった今が挽回のチャンスだと思うんですよね(笑)まあ挽回までいけるかはさておき、プラマイちょいマイくらいまでは。
黒の城ではエイモンが体調不良で欠席のまま会議が行われます。
今までジョンに酷い扱いをしていただけに左遷や不名誉な役割を与えられるのでは、と警戒していたアリザーですが、どのレンジャーよりも経験豊富な実力を買ってファースト・レンジャー《哨士長》に任命されました。ジョンの叔父ベンジェンもかつてファースト・レンジャーを務めていましたっけ。
対して戦いの最中逃げ隠れていたジャノスにはグレイガード《灰色の楯》と呼ばれる廃墟化した城の再建の指揮を執るよう言い渡すジョン。
かつてシティ・ウォッチとして王都を守ってきたプライドがあるジャノスはこの左遷命令に異議を唱え言葉を荒げてジョンを罵り抗議します。
命令に背いたジャノスは外に出され、泣きながら命乞いする姿に一瞬の戸惑いを見せながらもジョンが父エダード同様に自らの手で剣を振りかざし首をはねました。
リトルフィンガーの娼館ではハイセプトンが宗教の儀式を模したプレイをお楽しみ中です。
そこへ乗り込んできた男達に“信仰の冒涜をした罪人は罪を受ける事となる”と裸のまま叩き出されて街の中を歩かされます。
この男達の中にはサーセイの従兄弟でここ最近新しい宗教に傾倒していると噂のランセルも入っていましたね。そこそこ過激というか信心深さが強烈な集団のようです。
先ほどまで素っ裸で街を歩いていたとは思えない偉そうな態度で司祭の服を着て小評議会に侮辱だなんだと訴えにきたハイセプトン。
普通こんなに早く人前に出れませんよね。絶対引きこもります。メンタルがものすごい。
娼館で捕まった事の言い訳に、娼婦という下々の存在にも信仰を説くんだと苦しい言い訳を繰り出し、“自分達を雀と称する愚かな犯罪者全員を投獄していただきたい そして指導者ハイ・スパロー《雀聖下》の処刑を”とサーセイに要求します。
ハイ・スパローに直接会うため貧民街へと足を踏み入れるサーセイ。予想外の行動ですが何か良からぬ事を思いついたんでしょうね。
裸足でホームレスに炊き出しを配る身なりのボロボロな男がハイ・スパローの正体でした。
“身も心も腐り堕落しているハイセプトンに任せていては信仰が蝕まれてしまうから牢に閉じ込めたわ 信仰と王の統治は世を支える柱なのだからお互いに手を尽くして守り合わねば”と言い残しました。
その後サーセイはリトルフィンガーにただちに王都へ戻るように手紙を書けとクァイバーンに頼みます。
ジョフリー暗殺もサンサの逃亡の手引きもサーセイには何一つ勘付かれていないんですね。
実験中の身体がガタガタ暴れてめちゃくちゃホラーですがこれもまた一波乱ありそうです。
もうシオンとサンサご対面かと思われましたが、シオンは必死に顔をそらしサンサから隠れます。
ラムジーはサンサを連れてきたリトルフィンガーに対し恐ろしいほど良い子ぶった態度で接していましたが父ルース・ボルトンはラニスターに恩のあるリトルフィンガーが何故サンサを連れ出し裏切り行為を働いているのか意図が分からず警戒している様子。サーセイからの使い鴉の手紙を勝手に読み、リトルフィンガーが返す手紙の内容も検閲すると牽制します。
何日間も馬車の中に閉じ込められ鬱憤の溜まったティリオンはついにヴォランティスで外に出てヴァリスと街の中を歩きます。
奴隷の街で自身も元奴隷だったという女性が民衆に演説をしていますが、彼女もロード・オブ・ライトを信仰する紅の祭司だそう。
遠巻きに茶化しながら様子を見ていたティリオンに気が付きじっと睨みつける紅の祭司。
正体がバレたのかとその場を足早に立ち去ったティリオンとヴァリスが辿り着いた娼館ではデナーリスのコスプレをした娼婦が人気のようです。
その様子を何とも言えない苦痛の表情で伺うジョラーが居るではないですか!スパイ行為がバレてデナーリスに追い出されたもののまだこの辺りに居たんですね。
用を足しに外へ出たティリオンの背後にジョラーの姿が!そのままロープで拘束され“女王への手土産だ”と連れ去られてしまいます。
ジョラー若干闇落ちしてませんか?大丈夫ですか?
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▼次回、エピソード4