EPISODE 6 裁判 The Laws of Gods and Men
あらすじ
キングズ・ランディングではティリオンの裁判が始まる。タイウィンとサーセイの仕込み通りティリオンに不利な証言が続き、裁判は一時休廷となる。その間にジェイミーは父と交渉し、自分がキャスタリー・ロックの城主を継ぐ代わりに、ティリオンを死刑にしないことを約束させるが…。一方、シオンが幽閉されているドレッドフォート城では、姉ヤーラが救出に駆けつけるが、一緒に逃げることをシオンに拒否される。
ネタバレ感想
スタニスはダヴォスを連れてアイアン・バンク《鉄の銀行》に赴き、正統な王である自分に貸付を頼みましたが、現在の勢力を考えるとラニスターには到底勝てないと考える鉄の銀行は訴えを却下します。
しかしダヴォスは、絶対的権力と統率力を持つタイウィンも67歳と高齢で近い将来彼が死んだ後に王都をコントロールできる人材が居ない事を指摘して、その最もな主張に鉄の銀行側もどうやら考えを改めたようです。
ダヴォスは運び屋時代の顔馴染みの海賊を雇い入れました。
シオン奪還に船を出していたヤーラは、ラムジーからの手紙を読み上げシオンへの仕打ちを“鉄の民”へ教え鼓舞します。
その勢いでドレッドフォート城に侵入し、牢屋に閉じ込められているシオンを見つけ出しますが相当洗脳の進んでるシオンはまた騙されていると思い込み暴れて抵抗します。
そこへ侵入に気付いたラムジーが兵を引き連れてやって来て乱闘に。
ラムジーに従順な“リーク”はヤーラの腕に噛みつき自分から檻に戻ってしまい、ラムジーが狂犬の檻の鍵を開けた事で敵サイドについたシオンを連れ出す事もできず逃げざるを得ないヤーラ達。せっかくの希望の光だったのに勿体無いことしてしまいましたなぁ。
翌日忠誠心を見せた褒美としてシオンを風呂に入らせるラムジー。
服を脱いだシオンの体には凄まじい拷問の跡が見て取れます。
ラムジーはシオンの身体を洗いながら“俺を愛しているか?”と尋ね、シオン・グレイジョイになりきって“ある城”を奪還してこいと命じました。
ドラゴンが捕食のために火を吹いたためにヤギの群れが全滅したという山羊飼いがデナーリスに無残なヤギの黒焦げ死体を持参して相談にきます。
“失ったヤギの3倍分支払うわ”と一件落着ですが果たしてそういう問題なのでしょうか。そのうち人に対しても火を吐くようにならないか心配です。
山羊飼いの次に来たのはヒズダール・ゾ・ロラクというミーリーンでも指折りの名家出身だという男。
今デナーリスが君臨しているピラミッドの建設にも携わったという父親は奴隷少女達の磔に反対派だったにも関わらずデナーリスによって報復の磔刑を処されたと言います。
伝統である“巫女の神殿”への埋葬を頼みにきたヒズダール・ゾ・ロラクの必死の懇願でデナーリスはこれを了承しました。
新たにオベリンとタイレル公が加わった小評議会の議題にハウンドの目撃情報も入っているようです。多額の懸賞金をかけてハウンドの始末を命じるタイウィン。アリアを連れているハウンドが見つかってしまうと厄介です。
デナーリスが軍を率いてミーリーンを征服し統治を始めた事もヴァリスの耳に入っています。百戦錬磨の臣下二人、ジョラーとバリスタンに加えて強力な1万の軍隊を手にしたデナーリスを脅威に感じたタイウィンはヴァリスのスパイをミーリーンに送る手配をしました。
ジェイミーの迎えで連れ出されるティリオンの裁判が始まるようです。
手枷で拘束されながら玉座の間へ。
サーセイの証人、“王の楯”マーリンやグランド・メイスターパイセルのそれぞれティリオンに不利になるような証言が続きます。さらにパイセルは自分の元から盗まれた稀少な“絞殺薬”が暗殺に使われた検視結果と、ドントスの遺体からサンサが付けていたネックレスが発見された上にネックレスの中から絞殺薬の成分が検出された事を指摘しました。
サーセイ自身もティリオンに脅された過去を証言し、ヴァリスまでもが小評議会での脅迫を語ります。
休廷中にタイウィンに“こんな裁判は茶番でサーセイの思惑通りだ”と訴えるジェイミー。
タイウィンが何よりも大切にしているラニスターの家名を守るため“王の楯”を辞め、自ら後継者となり結婚して跡継ぎを残す代わりにティリオンの命を守ってくれと嘆願するとあっさりオッケーが出ます。
“有罪判決が出た後に慈悲を乞えばナイツ・ウォッチとして壁に送る”という条件でジェイミーは白マントを脱ぎ“王の楯”を辞職してキャスタリーロックの城主となる条件を飲みました。
タイウィンからすれば最低限の譲歩で自分の一番理想的な形に事が運んだという感じでしょうか。
すぐにその事をティリオンに伝えにいくジェイミー。兄弟愛です。
再開された裁判にサーセイの次の証人として現れたのはなんと…シェイです!
そして“彼は有罪です 妻と共謀していました”と衝撃の一言を放ちます。
暗殺の計画を詳しくでっちあげた上に、ただの侍女ではなくティリオンの娼婦としてさらわれ彼の言いなりになったと真実のやり取りを交えた大嘘をつきます。
シェイが大切だからこそ敢えて傷付ける言葉を選んでまで安全な地へ送り出そうとしたティリオンでしたが、シェイにはそれが伝わらなかったんですね…。手酷く振られた復讐にこんな形でティリオンを裏切るなんて予想外でした。
あまりにも惨めでショックな思いをしたティリオン、“罪を告白したい”とタイウィンに求めます。
そして傍聴していた全ての人間に向かって“スタニスとの戦でこの国とお前たちを守ったがそんなことしなければよかった!全員スタニスに殺されてしまえばよかったんだ”と発言し、タイウィンに対して“生まれて以来この体で居ることを裁かれてきた自分は有罪です”と凄みます。
“ジョフリー殺しで命を差し出しはしない!”として決闘裁判を要求したティリオン。
もちろん負けは死罪に繋がります。
果たして怪物になろうとするティリオンの運命は…。ジェイミーは一役買ってくれるのでしょうか。
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▼次回、エピソード7