海外ドラマ≫≫Vikings ヴァイキング〜海の覇者たち〜シーズン4　15話ネタバレ感想

エピソード15『御使いたち』”All His Angels”

あらすじ

ラグナルとアイヴァーはサクソン人たちに対して陰謀をたくらみ、常識を超えたある合意に達する。

ネタバレ感想

自分をエラ王に引き渡しアイヴァーは無事にカテガットへ返せというラグナルからの頼みをエグバート王は受け入れたようですね。

薄暗い牢の中、アイヴァーの出港前に二人きりで話をさせてもらいます。

父親が死ぬ運命にあると聞いてアイヴァーはもちろん一人でカテガットは帰ることはしないとゴネますが、「お前こそ同胞の未来にとってかけがえのない存在だ人と違う考え方をし、予測不能なお前は特別なんだそれが役立つ怒りを賢く利用すればいつの日か世界中が骨なしアイヴァーを恐れるだろう」と説得したラグナルはさらに自分がエラ王に引き渡され殺されるはずだが、自分の仇に必ずエグバートを討つように命じ腕輪を託しました。元よりエグバート王への復讐を見据えての捨て身作戦だったというわけです。食えないじいさんです。

馬車で港へ出発するアイヴァーに、アルフレッドは餞別として滞在中共に遊んでいたチェスの駒を渡しました。ラグナルの息子とアセルスタンの息子、二世同士ここでも友情が芽生えたようです。

エラ王に引き渡される直前、ラグナルはアルフレッドにアセルスタンの形見の十字架を託しました。

そしてエグバート王には「アセルスタンが最期に選んだのはあんたの神だ」と告げると自ら移送の檻に乗り込むのでした。

この移送馬車に乗っていた男が盲目で駄目押しでアカン予感がバチバチしてます。ラグナルの死が現実味を帯びてきました…。

男が盲目である事に気付いたラグナルは、彼に預言者を重ね見て「予言はハズれたなこれは俺の人生で生き方も死にざまも俺が決めたあんたでも神々でもなく俺だ死に場所も俺が自分で選んだ神々は存在しない」と語りかけます。

道中、初めての西への遠征でアセルスタンと出会った街を遠くに見つけ過去を振り返るラグナル。

その頃エグバート王は、アセルスタンのものであろう法衣を身につけ海岸沿いを一人歩いています。

ついにエラ王の元へ着いてしまったラグナルは、檻を宙に吊るされ下から槍で突かれたり火を炙られたりとかつてのラグナルからは考えられないような状況です。その光景を娯楽のように愉しむエラ王。

翌日檻から出されたラグナルですが、引き摺り回されながら兵士達から袋叩きにされながら何度も「赦しを乞え」とエラ王から迫られます。ボロボロになりながら全く屈する様子のないラグナルに焼きごてを押し付けるエラ王が憎ったらしい。しかし顔にナイフを突き立てられ切られても叫び声の一つも挙げないラグナルは逆に恐ろしいですね。

瀕死のラグナルは走馬灯のようにこれまでの人生を振り返りました。

国中の人々が集まり処刑の様子を見守る中、法衣のフードをかぶったエグバート王も民衆に紛れてラグナルの檻を見上げており、ラグナルもその存在に気が付きます。

それまで沈黙を貫いていたラグナルでしたが処刑が直前に迫り、「ヴァルハラへ行く自分は死を嘆く事なくオーディンの宮殿でエールを飲みながら息子達が来るのを待ち、行く行くは息子達の武勇伝を聞き酔いしれる」と死の運命を歓迎する事を声高に叫びました。

無数の毒蛇が入れられた穴へと落とされるラグナル。ついにラグナルの一生が幕を閉じます…！

大切な友の静かな死に際を見届けたエグバート王は、民衆が立ち去った後も呆然とその場に立ち尽くしておりました。

アイヴァーを乗せた船はカテガットへ到着し、ウベとシグルズに迎え入れられます。

父親が今頃死んでいるという事、エグバート王とエラ王へ自分達が復讐をすべきだという事を話すアイヴァーでしたが、二人から不在の間ラゲルサに母親が殺されたという事実を聞かされ同時に愛する両親を失った事に驚き、そして怒りがこみ上げて来ました。

ラグナル、まさか本当に死んでしまうなんて。最近のラグナルの悲壮感だとか腹を括り切った雰囲気がいつも以上に凄かったもののまさか主人公ここで居なくなるんかい！と驚きです。

ここからはビヨルンとアイヴァーに引き継がれる感じですかね。

アセルスタンの死とはまた違って、とにかく静かで悲しく、それでいてヴァイキングらしい最期でした。北の民の偉大な王があんなにも孤独で尊厳のない最期を迎えたというのが余計に虚しさや物哀しさを助長させます。

結局ラグナルは、ヴァルハラと天国のどちらへ行けたのでしょうか…。

【ヴァイキング　海の覇者たち：シーズン4 Vol.1】 Vikings Season 4