海外ドラマ≫≫the good wife グッド・ワイフシーズン3　14話ネタバレ感想

第14話『大陪審再び』“Another Ham Sandwich”

あらすじ

ウィルの大陪審が始まる。責任を感じるアリシアはエルズベスに協力を申し出る。ウィルと判事たちとの関係を追及するウェンディ・スコット＝カーに対し、エルズベスは州検事ピーターとのつながりを出し、大陪審を中止に持ち込む作戦に出る。一方、結婚防衛法反対の仕事を取るため、ゲイ・レズビアン協会へ出向いたイーライ。そこで同じく仕事を取りに来たステイシー・ホールに出くわし、駆け引きを展開し……。

ネタバレ感想

ウィルがついに大陪審の餌食となってしまうという大きな展開のはずが全体を通していつものおおっ！となるような面白味にはかけていたエピソードかな、という印象です。

タシオニの戦略としては、暴走しがちなウェンディははなから相手にせず、色々とすっ飛ばして一番上のピーターへの攻撃も辞さないという姿勢を示して大陪審をやめさせようというもの。

証人として呼ばれたダイアンもディヴッドもしつこいほどに「ピーター」の名前を出し、疑惑のバスケ会合にはピーターも参加していた、とか判事への忖度があったと言われればピーターにはそれ以上の条件で取り計らいがあった、とか全てがブーメランで返っていきます。

ウィル本人への尋問の際には、パークス判事宛のメールを出されるもメールの出所を明かそうとしないウェンディを逆手に取った戦略で、ウィルが用意してあったメールの原本を出しあたかも検察側が宛名の捏造をしていたかのように見せかけ逆にやり込めてしまいました。

これに関してはカリンダが裏で動いていてくれたのですね。デイナを騙し偽の証拠を掴ませ誘導した結果面目丸つぶれになった検事局。

あそこでデイナがそこまでするかというような思い切りのあり過ぎるビンタをかましてくれて微妙なところだった好感度がだだ下がってくれました。この裏切り行為？にそこまで怒り狂うのなら、アリシアの署名をチラつかせた脅しも、敵側事務所の調査員であるカリンダにスパイ行為をさせようとしたのも、そもそもが適切ではなかったのではと感じてしまいます。こんなグレーゾーンなやり方で証拠を掴むのなら裏切りに怒る資格はないし、それくらいの事は想定しておけよ、と。

さらにウィルは疑惑のパークス判事の元へ訪れ、何やら封筒を手渡しておりましたが、その現場をコッソリと盗撮する子連れ調査員アンドリューの姿も。

もちろんこれをネタに出されるのですが、封筒の中身は何かと聞かれて「現金です」とシレーッと答えたウィルの策士さはさすがです。

現金は現金でも、賄賂のような黒いお金ではなくユニセフ募金のためのものだとまんまと罠に嵌め完全にウェンディに恥をかかせてくれました。

こんな流れで顔真っ赤なウェンディはついにアリシアまで証人として呼び出します。

制するケイリーも無視して「ウィルと寝た事はありますか？」と直球で身体の関係の有無を尋ねる週刊紙のようなゲスさ。

これに対しアリシアが「はい」と認めたのが驚きです。やはり法廷では宣誓に反せないものなのでしょうか。否定はしないにしろ黙秘という選択肢は無かったのか。

交際のあった期間などを尋ねられたり、その期間にパートナー候補としてオフィスの移動があったのでは、など嫌味ったらしい質問の連続についに席を立ち捨て台詞を吐いて出て行ってしまうアリシア。

これはさすがに不利になるのでは…と不安になりましたが、この捨て身の抵抗があったおかげか、ウェンディの行き過ぎた質問に疑問を抱いた一人の女性陪審員の意見がきっかけとなり、ピーターと判事はグルなのでは、などと陪審員達が騒ぎ出します。

アリシアを証言台に立たせた事でご立腹のピーターは問答無用でウェンディを解雇しこの件を不起訴で終わらせました。

ウェンディはまだまだ諦めていなさそうでしたけど。

大陪審から逃げ帰ったアリシアは、この内容が表に出る事を恐れてまず子供達に自分の口からウィルとの不貞を告白しようとしますが、その寸前でカリンダから「不起訴になった」と連絡を受け、大陪審の内容が封印されると分かり安堵します。

いずれバレるかもとハラハラしながら最愛の子供達に嘘をつきやっていくのか…と思うと告白するチャンスを失ったようにも見えて複雑でもあります。