エピソード7『僕らが見つけた家族のカタチ』”Hers Was a World of One”
あらすじ
トビンとアンディのゲイのカップルは養子を迎えようとし、妊娠中のホームレスの女性カーラを斡旋される。自由人のカーラは予定日の8週間前に二人のアパートに引っ越し、ホームレスのミックを連れ込んでトビンを困惑させる。トビンは女の子の出産に立ち会い、アンディとともに育てる。
ネタバレ感想
とあるゲイカップルが養子を迎えるために登録した紹介所から斡旋されたのは〈カーラ〉という若く奔放な妊婦でした。
カーラの奔放さはとにかくぶっ飛んでいて、ホームレスだと話すのです。ホームレスといっても定住に嫌悪を覚え自らの意志で各地を転々としているらしく、バイタリティに溢れ自信が漲っているカーラ。ヒッピーに近いスタイルなんですかね。
これまでゲイという事を理由に何度も里親を断られてきた二人ですが、逆に風変わりなカーラに圧倒されるもカーラの方は理想的なカップルだとその場で赤ん坊が産まれたら譲ると決めてしまいます。
妊娠後期にNYへと戻ってきたカーラを出産までの8週間自分達の自宅に泊めると勝手に話を進めていたアンディに対し、神経質でカーラの生き方にも難色を示していたトビンはギョッとしますが、妊婦な上にそもそも自分達が産まれてくる子を譲ってもらうという立場上断れるはずもなくペースの乱れた同居生活が開始しました。
小綺麗でさもインテリアに拘りがある風なリビングにはカーラ流のテントが張られ、普段使わないキッチンは荒らされ風呂場で洗ったという洗濯物が至る所に干されている状況に一変。
飼っている犬の違いも飼い主の違いと比例するようでおかしかったのですが、トビンの愛犬がカーラの連れて来たホーマーに妊娠させられるという事件を経て、更には夜な夜な路上で出会ったという男を部屋に上げている場に遭遇し、トビンは大爆発。
ここに関してトビンの怒りはもっともですし、この怒りに対してギャースカ喚くカーラは迷惑でしかないと感じたのはソッと胸に閉まっておきます。
トビンの「子供すら育てられない人間だ」という暴言で出て行ってしまうカーラ。
冷静になり、大きなお腹を抱えながら出て行ってしまったカーラを大慌てで探しに出るトビン。
トビンもトビンでその真面目で堅い性格のために子供を迎える事への不安が大きかったようで、探し出したカーラから逆に激励される事にも。
いざ出産となれば、これまでカーラの受け入れや里子に関して乗り気で大らかだったアンディが卒倒しそうになり、いかにも出産の場で血の気が引きそうに見えたトビンが一生懸命カーラの支えになるよう励まし続けていたのが印象的です。
そして産まれたての赤ん坊に、きっとこれからなかなか会えなくなるであろう最高にカッコいいママの話を聞かせている姿も、心からカーラを一人の人間として尊敬している様子が伺えました。
シャーロックを見ていた方ならジム・モリアーティ役だったアンドリュー・スコットがトビン役で出てきてアッと思った事でしょう。
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