海外ドラマ≫≫the good wife グッド・ワイフシーズン5　16話ネタバレ感想

第16話『最後の通話』“The Last Call”

あらすじ

裁判所内で誰かによる乱射発砲により、その中の一発がウイルに当たり死亡した。アリシアはどうしてこんなことが起こったか理解できない。ダイアンはロックハード&ガードナーのパートナーたちにその重大ニュースを伝え今後はどのように前に進むか決める。

ネタバレ感想

当然ながら事件らしい事件は起こらず、ウィルの死に関する近親者の哀しみや怒りとアリシアの携帯に残された一件のメッセージを中心とした展開になっております。

カリンダからの電話を受け、イーライのアシストもありアリシアが急いで向かったのはLG事務所です。

ウィルの訃報を毅然とした態度でパートナー達に伝えるのがやっとのダイアンと、それを聞いてあの冷徹無慈悲なディヴッドまでもが一人別室で涙を堪えていたのが印象的でした。

そんな中、つい一週間ほど前に入ったインターンが事務所の廊下で咽び泣き、大した間柄でも無い癖にただただ空気の読めていないこの状況はダイアンが静かにクビを言い渡すのも頷けるデリカシーの無さです。

そこへやって来た今や敵対中のアリシアにダイアンがハグをして初めて崩れ落ちそうになったシーンがこれでもかと言うほど涙を誘います。

ダイアンと話していたアリシアは、ふと自分の携帯に3件の不在着信が入っているのに気づき、その中身を確認するのですが、1件目と2件目はそれぞれアリシアにウィルの訃報を報せようとしたカリンダとダイアンからのもの。そして3件目はウィルからのメッセージでした。

法廷での中休みの頃かけられたこの着信には「アリシア、僕だまたかける」とだけ残された短いもの。

もはや聞ける事はないその用件が何だったのか、直前に独立騒動があった上で、顧客に関するセカンドオピニオンの報告をした事を怒っていたのか、それともプライベートな方面で伝えたい事があったのか…アリシアはウィルの言葉を探しながら事件現場の法廷に向かい担当判事に会ったり仕事上ではライバルだったものの事件当時ウィルを捨て身で介抱した検事補を訪ねたりとなんとか軌跡を辿ろうとします。

同じ頃カリンダも事件現場に出向きジェナの手助けを得て拘束されたジェフリーの様子を見に行くのですが、ここでも新たに彼の弁護人となった女性がいかにも弁護士らしく「彼の撃った弾と決まったわけじゃないそもそもこんな起訴が間違っていた」と全力擁護しているのも複雑なものです。

その後検死官に無理を言って話を聞けば、やはり至近距離から撃たれた弾が致命傷となったようで図らずともジェフリーに殺された事になります。

LGではウィルのトップクライアントに訃報を入れるも今日中にダイアンと連絡が取らなければ他を当たると言われ、満身創痍の中顧客を招くしかないダイアン。

ですがそこはダイアン。久しぶりにカッコ良い本来の彼女が見れました。

パートナーであり親友でもあるウィルを亡くしたダイアンを始めとする事務所に対し思い遣りのかけらも見られなかったこのクライアントに対し、もうおたくとは取引をしないと言い切ったダイアン。

同席していたディヴッドは驚きの表情を見せますが、さすがにこれには同意のようでした。

さらにダイアンは他所の事務所に根回し済みで事情を聞いた他事務所はウィルへの弔いの気持ちからこの件は引き受けないと約束してくれていたようです。その中にはケイリーの名前もありました。

ケイリーもケイリーで、アリシアからウィルの訃報を聞き、アリシアが担当となっている証言録取を延期しようとするも相手方弁護士につけ込まれケイリー一人でそのまま進めるのですがこれまた嫌な相手でした。近親者の訃報を伝えたにも関わらずあの態度だったので、ケイリーが静かにブチ切れてくれた時はダイアンの時と同じくスカッとします。

ウィルが司法取引の場で「顧客を盗まれた」と険悪なモードだったと検事補のアシスタントから聞いたアリシアは最後の最後に恨まれたまま終わったのだと愕然としておりましたが、それはダミアンに対する怒りだったと誤解が解け、その後も残されたメッセージの続きに想いを馳せ続けました。

そう思いたくなるのも仕方ないのかもしれませんが、アリシアの頭の中にはいつまでもアリシアを想い続けるウィルの姿が残るんでしょうね。その妄想の勢いでまたピーターを拒絶するのでしょうか。まだまだお通夜ムードは続いたままですがここからどう通常運転に戻せるのかどんよりしながら見て行こうと思います。

グッド・ワイフ彼女の評決シーズン5