海外ドラマ≫≫the good wife グッド・ワイフシーズン5　20話ネタバレ感想

第20話『顔の見えない犯罪者』“The Deep Web”

あらすじ

陪審の最中に素敵な起業家と出会い、婚外のオプションを考えるアリシアは母に意見を求める。一方、友達の息子がインターネットで麻薬取引で訴えられ、ダイアンに法律相談を頼む。

ネタバレ感想

大口顧客の孫〈ロビー〉が闇サイトで違法ドラッグ売買に関与していると容疑をかけられてしまいます。

担当検事補はフィンで、ロビーが障害を持っているという背景から、ロックハート・ガードナー事務所で人目を気にせず取り調べをしたかったのだろう、とダイアンが痛いところを突いたりしておりましたが、検察側も証人が居るからこその強気な対応で返ってきました。

証人が居ると聞き、ロビーに本当は売買に加担したのかと内密に尋ねるケニング達に、ビットコインで振り込まれた3万9千ドルはサクラレビューの報酬だったと話し始めます。

実際に自分は麻薬の購入も使用もしていないし頼まれてレビューを書いただけだと言い訳するロビーですが、〈コルシカ〉という女性にこの話をしたから彼女が検察の言う証人だろうと目星をつけカリンダが情報収集に繰り出しました。

ただ、調べが進むうちに闇サイトの運営に関わっているだろう〈ジェレミー・バーバラ〉のIPアドレスを突き止め司法取引のため検察に情報を渡すも、検察が乗り込んだ頃にはジェレミーは殺されていたあと。

現場を調べにきたカリンダは、コルシカの売っていたマリファナと同じマークのついたものが部屋にあった事でまた彼女の元に聞き込みに行くことに。

コルシカ曰く、殺したのはロビーで闇サイトを立ち上げたのもロビーだというのです。

コルシカのメール履歴にはジェレミーの殺害依頼メールが残っていたのですが、カリンダはそのメールの中から“purchase”の誤字であろう“perches”という単語が入っている事に着目します。

perchesだと魚のスズキという意味ですが、文面からしてどう見ても『買う』という意味のpurchaseが正解なのでしょう。しかしこれ、誤字にしてはスペルが違い過ぎております。似ているのは発音、つまり障害を持っており特殊な音声入力ソフトを使用していたロビーが書き込んだ文で、この誤用は音声認識による変換ミスだろう、と。ロビーが書いた他のレビューを見てみると見事にperchesと誤変換されておりました。

偽証を許さないダイアンは大口顧客を失う覚悟でこの件から手を引きましたが、その様子を伺うケニングの動向やいかに。

ダイアンから依頼された調査でディヴッドとケニングがオフィス外で複数回密会を重ねていた事を突き止めたカリンダでしたが、その真相はケニングが1年の余命宣告を受けたために家族法に詳しいディヴッドと相続に関する相談を、していたのだとか。

いつもあれほど障害を武器にして同情をひこうとしてきたケニングが「同情されたくなかったから話さなかった」といった事で不審感は拭えないダイアン。さらにカリンダが調べるとどうやら本当に余命宣告されているらしいのですが、それならそれで、余命一年の状況でよその事務所を買収すること自体がいい迷惑に感じるのですが…。

一方でアリシアの方は5年間働き通しで休暇を取った回数はゼロという現実に、同じ苦労を味わってきたケイリーが突然の『オフ』をプレゼントしてくれます。

やや強制的ですが、こうでもしないとアリシアが休まない事も分かっているようで、ケイリーのお優しい労りの気持ちが沁みますな。

これがケイリーでなければアリシアを事務所に寄せ付けたくない裏でもあるんじゃないかと勘繰るところですが。

それでも急にアクセルを緩める事に慣れておらず、何をしていいのか分からない手持ち無沙汰の状態になってしまうところがアリシアらしいです。

ウィルの死への虚無感を仕事の忙しさで忘れてきていた事も自覚してしまったりとなんだか切ない休暇となってしまっておりますが、冒頭で登場した陪審員選任の場で出会った〈ダニエル〉に会おうとわざわざ裁判所まで戻るほどに暇と人恋しさを持て余しているんですかね。

財布を忘れたなんて言い訳をしながらお茶に誘われ子供の話に花開いたりもするのですが、やはりどこかで後ろめたい気持ちを抱えているという事はアリシア自身に少なからず下心があるのでしょう。

仕事となると本領発揮できるアリシアはこと恋愛や男女関係が絡むとなると迷走しがちになるようです。…今に始まった事ではないか。

グッド・ワイフ彼女の評決シーズン5