エピソード11『ゴーティマーと魔法のホレ薬』“Gortimer vs. the Abnormal Formal”
あらすじ
ダンスパーティーの日が近づき、ゴーティマーはアビゲイルを誘おうと決心する。しかしスタンリーが謎のホレ薬を作って恋のキューピットを演じ始め、ゴーティマーの計画はメチャクチャになる。
ネタバレ感想
アビゲイルへの気持ちが抑え切れなくなってきたゴーティマーは、“ノーマル・フォーマル ダンスパーティー”というやたら唱えたくなる呪文のようなダンスパーティーに彼女を誘おうと決意を固めます。
いつもは優柔不断なゴーティマーも、引越しが迫っている中「何もせず後悔したくない」という気持ちが強かったようです。
そんな折に、化学の実験で配合を間違えたスタンリーが生み出してしまったのは、あのキャサリンさえも陥落させてしまうようなホレ薬でした。
薬品の臭いを嗅ぎ。最初に見た人を好きになってしまうのだと気付いたメルは、スタンリーにそれを話し自分達が解毒薬を作るからその間に薬を処分する事を命じます。
しかしそこはやはりスタンリークオリティ。ゴーティマーがアビゲイルをダンスに誘おうとしている事を聞き付け、レンジャーの制止も聞かずに立ち話をする二人に近付きご丁寧にハートの香水瓶に詰められたホレ薬をアビゲイルに吹きかけようとしたところ、誤ってゴーティマーにかけてしまった上にゴーティマーはケイティを視界に入れてしまい、アビゲイルの目の前でケイティをダンスパーティーに誘ってしまいました。
メルの解毒薬待ちの状態ですが、スタンリーは「自分で修正する」と言い張りケイティに薬をかけて手近にいたランディに惚れさせ、ランディにもまた薬をかけて二人が両想いの状態を作り上げます。
その効果に気を良くしたスタンリーは「みんなが幸せになるように」と学校中でホレ薬を使いまくり校内はカップルで蔓延しております。
もちろんケイティにふられたゴーティマーは落ち込んでいますが、同じ頃ホレ薬の仕組みを理解したメルがその効果を打ち消す薬を作り上げてくれ、ようやく正気に戻りました。
それでもアビゲイルの目の前でケイティを誘った誤解は解けず、改めてアビゲイルを誘うも第二希望扱いされた事に腹を立てるアビー。
結局一人で寂しくパーティーに参加するゴーティマーを見てさすがに反省したスタンリーもまた何かを思いついたようです。
レンジャーを助手につけたメルは、みんなをバカな暗示から覚めさせようとパーティーに解毒剤を噴霧する計画を立てています。
メルとスタンリーは本当に良いコンビですね。何気にゴーティマーは頑固で逃避しがちな面があるのでこの二人が一番の良心同士な気がします。
遅れてパーティーに現れたアビゲイルは、自分の態度を謝罪して「前に告白された時は気持ちが追いついていなかったけど今ならいいかも」と告白し、ゴーティマーは念願の相手とダンスタイムを楽しみます。
アビゲイルの態度が突然軟化した理由には、スタンリーの奮闘があったようです。アビゲイルの家を訪ね、自分がゴーティマーの誘いをぶち壊したんだと打ち明けた…までは良かったのですがゴーティマーの写真をポラロイドカメラで撮っていったスタンリーは性懲りもなくホレ薬を使ってゴーティマーの写真を見せたようなのです。こりゃダメだ。
それに気が付いたゴーティマーは一気に夢から醒め複雑な気分のままアビゲイルとダンスを踊ります。
ようやくくっついた二人を遠目に見て解毒剤をまくか楽しませてあげるべきか悩むメル達でしたが、その間に用意していた噴霧器を第三者が使ってしまいます。
撒き散らされた激臭でパニックになる中、全く動じないアビゲイルは「無嗅覚症で気付かなかったわ」と話すのです。
なんとニオイを感じないというアビゲイル、つまりスタンリーが仕掛けたと思っていたホレ薬もアビゲイルには無効だったようで、純粋にゴーティマーの事を想っていた事が発覚してホッとしました。
残り三ヶ月を大切に過ごして行く事を決めた幼いカップルが非常に微笑ましく映りました。
しかしゴーティマー・ギボンにキスシーンがあるとは…！
友達は幸せを望んでくれる
人を幸せにするためには自然のルールも破りかねない
でも焦りは禁物だ、時機を待つべき時もある
ふさわしい時に魔法は起こる
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▼次回、エピソード12
