エピソード12『ゴーティマーを守る木』“Gortimer vs. the Fault in Our Street”
あらすじ
引っ越しの件でショックな知らせを受け、ゴーティマーは最愛の仲間との別れが近づいたことに打撃を受ける。そんな中、ノーマル・ストリートが謎の地震に何度も襲われる。町が崩壊しないよう、3人は地震の原因を突き止めるために奔走する。
ネタバレ感想
残り少ない二人の時間を自宅の庭でピクニックをして過ごす微笑ましさ溢れるゴーティマーとアビゲイル。
庭に生える木はゴーティマーの成長を語るに欠かせない存在のようで、まだゴーティマーが生まれる前にパパが働いていたチリ沖の島を離れる時島民から子供の成長をずっと見守るとされている木の種を第一子誕生祈願で貰ったそう。
ゴーティマーが生まれた時にパパとママはこの種を庭に植え、ゴーティマーと共に育ち根を下ろしていったこの木とゴーティマーには不思議な思い出がありました。
「ある日、木の枝が僕の手に伸びてきてイニシャルを彫らせたんだ まるで僕を導くように」と記憶を掘り起こすゴーティマーと、GGのイニシャルが残る巨大な木。
ずっと共に過ごしていけると思っていたのに…と残念に思いながらもまだまだ夏は長いと残された時間を楽しむため気丈に振る舞うゴーティマーでしたが、その晩ママから「言いにくいんだけど、この家が売れてしまったの」と不動産業者が買い手を見つけた事を報告されます。
その上、今月末には入居希望らしく、2週間以内に引っ越さないといけない事を聞かされ大荒れのゴーティマーは、庭に出て遣る瀬無い気持ちをぶつけるかのように庭の木のGGというイニシャルを石で擦り潰しました。
明くる朝、文句を言ったって仕方が無いと大人な割り切りを見せたゴーティマーが荷造りに必要な物を買いに出た先で偶然出会ったメルとレンジャー。
二人にも2週間で出ていく事を打ち明けると、数ヶ月後の予定が突然目の前になった事を受け止めきれない二人にゴーティマーも思わず貰い泣きしそうになります。
するとどうでしょう。突然の地震が起き、帰り道で巨大な地割れを見つけた三人。ノーマル・ストリートには断層がないはずで原因を突き止めようと警察無線を傍受したりなんやり。
その後も数回の地震が起き、そのどれもに当てはまる状況から引っ越しの件でゴーティマーの感情が昂り、動揺するたびに揺れていると気付いたレンジャー。
40年ぶりに緊急警報が街中に鳴り響き、避難所の願い井戸で市長補佐から知らされた現段階で分かりうる唯一の情報は「巨大なツル状の物体により地震が発生」という事実だけだそうです。
近場に突き出ていた木の根を見つけ持ち帰った地質学者より有能で話が早いメルは、猛烈な勢いで細胞分裂を繰り返している事を確認し、急激に成長したせいで地面が割れ地震になっていると突き止めました。
この根っこの持ち主こそがゴーティマーの木で、通称『守護マツ』と呼ばれるこの木は「強力な根で支えた枝には愛する者の悩みを軽減する」という伝説まで持っているらしいのです。
ゴーティマーが動揺すればその感情を取り込んで消してくれ、悩みを肩代わりしてくれているのだと気付きますが、それに気付いた頃には町に雇われた業者が木を切り倒そうとチェーンソーで取り囲んでいるところでした。
木を切ることで怒りや悲しみがゴーティマーの身に逆流するのでは、とメルが懸念した通り、家族の一員でもある庭の木を切り倒される事に動揺を隠し切れないママに対して「全部ママが悪い!大嫌いだ!」と怒りが爆発したゴーティマー。
感情が頂点に達し、それを隠そうと今まで溜め込んでいた感情を発散させる事でようやく心を解放できたのか、今までにない規模の揺れと共に木の根が戻り割れていた地面は元通りに閉じてくれました。
怒り任せに放った暴言は本心じゃなかったし怒鳴るべきじゃなかったと反省する息子に、ママが言った「醜くて不快な感情でも、周りや自分自身のために表に出して気持ちに正直にならないと、何でも正直に話し合いましょう」という言葉が響いてきます。
人生で唯一確実なのは常に移り変わるということ
ふと気づけば違う場所に立っている
僕たちができることは心から大切にすることだ
人生の旅路で出会った人々や過ごした土地を
そうすれば通り過ぎただけでも覚えてもらえる
消えない印を刻んでいくから
▼Amazonプライム・ビデオで視聴できます。
月額500円でプライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
▼次回、エピソード13