エピソード13『ゴーティマーと最後の日』“Gortimer vs. the End”
あらすじ
３人は過去の冒険の思い出の品々を集め、無事タイムカプセルに入れる。しかし過去を振り返っていると、徐々に未来への不安が浮かび上がる。
ネタバレ感想
いよいよ最終回。レンジャーの明暗で自分達の思い出をそのまま残すため20年後に開けるタイムカプセルを埋める事になりました。
ノーマル町の各地で自分達の思い出にまつわる物を入れていこうという作戦では小さな缶では到底足りるはずもなく、エッグからガチめなボックスを貰った三人。
伝説の木槌やロボットの手、鉛筆、ドリームキャッチャーなどなどこれまでのエピソードにまつわる思い出の品が回収されていき、最後にはシーズン1の記念すべき第1話で使われた『運命のフォーク』をハドスピスさんから譲り受けます。
埋めた場所を決して忘れないように、ノーマル広場にあるノーマル船長の銅像の脇にタイムカプセルを埋めた三人は「20年後必ずここで会おう」と固い約束を結びました。
その時、メルトレンジャーはゴーティマーが運命のフォークを持っていてタイムカプセルに入れ忘れた事に気付きますが、どうやらゴーティマーは思い出の品として自ら持っていたいそうなのです。
何も持っていなくても自分達はずっと友達だという絆を証明するためにタイムカプセルを発案したレンジャーは「それじゃ意味がない」と反対しますが、一人この地を離れて旅立っていかねばならないゴーティマーにとっては、やはり先の見えない不安があるようで、自分達の友情を信じ切れていないゴーティマーにレンジャーは怒ってしまいました。
明け方思い直したゴーティマーはフォークを戻そうと埋めたばかりのタイムカプセルを一人掘り返そうとしますが、タイムカプセルは影も形もなく消えてしまっています。
メルとレンジャーに報告し、出発までの2時間で自分達の大事な思い出を捜し出そうと動き始めます。
親友二人の「2時間あればなんだって出来る」という言葉の頼もしいこと。
手始めにノーマル博物館の監視カメラ映像を見せてもらいますが、誰もタイムカプセル付近に近寄らないまま掘り返しに来たゴーティマーが映し出されました。
どういう事かと思案している間にレンジャーが見つけたのは、ノーマル船長の肖像画の足元に描かれたどう見てもタイムカプセルとして埋めたあの箱です。
箱をくれたエッグに聞き込みに行き、伝票から仕入れ先の時計店を探し当てた三人はすぐさま時計店の店主〈デービッド〉に会いに行きます。
ただ、デービッドによれば肖像画にあるカプセルは時計のサイズ的にゴーティマー達が埋めたカプセルとは別のもので、デービッド本人が娘のために埋めるも毛布を入れ忘れた後同じく消えてしまっていたのだとか。
どこに消えてしまったのかも謎なまま時間がきて、友人との別れの挨拶を済ませるゴーティマー。
餞別の北極シェイクを調達しながら歩いていたメルとレンジャーは、ノーマル広場にラントゥング像が新たに建てられる予定地として周辺が掘り返されているところに遭遇します。
その採掘現場で業者が何かが埋まっているのを発見し、それがカプセルだと分かり、レンジャーのノーとは言わせない説得でゴーティマーを20分だけ連れ出す事に成功。
何故だかすっかり色褪せてしまっているカプセルとその中身と、新たに入れられていた成長した姿の三人の写真を見たゴーティマーは、すぐに20年後にこれを掘り返して写真を中に入れて埋め直した未来の自分達からのカプセルだと気が付きます。
今も未来もずっと友達だと証明され、今度こそゴーティマーも「一番大切な事がわかった」とフォークを入れて再び土の中にカプセルを戻したのでした。
この時期の子供達にとってのどうにもならない別れの寂しさがリアルでこちらまで泣けてきます。
胸にくる別れを済ませた三人ですが、この先も友情を絶やす事なく新たな物語を紡いでいくのでしょう。
ノーマル・ストリートに、僕は住んでいた
よかったです、『ゴーティマー・ギボン〜ふしぎな日常〜』。
子供向け番組でこんなに心温まり大人でもクスッと笑えるような奇妙な出来事に囲まれ、そのベースに固い友情があるゴーティマーは、大人が見るからこそ戻る事のできない理想の少年時代に映るのでしょう。
切なさと未来への希望が絶妙なこの締めに、ルイ・アームストロングのWhat a Wonderful WorldがBGMとして流れてくるのも粋で最高の選曲だったと思います。
▼Amazonプライム・ビデオで視聴できます。
月額500円でプライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
