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海外ドラマ≫≫ MR. ROBOT ミスター・ロボット シーズン3 10話ネタバレ感想

Mr. Robot: Season_3.0 [Regions 2,4]

エピソード10『シャットダウン』”shutdown -r”

あらすじ

エリオットはダーリーンを救おうとするけど、予想外のヤバい展開に。ミスター・ロボットは協力するか引き下がるか、いい加減に決めるべき。罪を背負うアンジェラが受け入れるべきプライスとは。

ネタバレ感想

ナイツ塙に見えてしょうがないホワイトローズの秘書はダーク・アーミーを引き連れエリオットを始末しに自宅に乗り込んできました。

エリオットは、空いている隣室にフリッパーと身を潜めておりなんとか無事に済みましたが、連絡が途絶えたダーリーンが次のターゲットになるだろうとその身を案じます。

ダーリーンはサンティアゴにどこかへ連れて行かれ、担当を外されたディピエッロさんは書き終えた報告書を自分の後任に渡すも「何の話だ?俺はサンフランシスコに出張だぞ」と言われ上官への疑いが深まっていきます。

もはやディピエッロさんに頑張ってもらわない事にはどうしようもない現状なのですが、ダーリーンを車に乗せて出て行こうとしたサンティアゴを捕まえ、目の前で支局長に電話をして確認を取ろうとしたところを思い切り殴られのされてしまいました。

ミスター・ロボットの書き置き通り、実際にFBIにもダーク・アーミーの手先がいるとすればダーリーンの身が危険だと焦るエリオットは観覧車に乗りミスター・ロボットを呼び出し「情報が欲しい」と頼みます。

ミスター・ロボットも71施設の爆破については知らず、もし知っていたら別の方法を考えただろうと聞いたエリオットは「あんたが俺の一部なのと同じで俺もあんたの一部か」と腑に落ちた様子で、FBI内部のスパイについて改めて訊ねました。

殴り倒されたディピエッロさんも拘束され車に乗せられています。中国で襲撃があった時一人だけ難を逃れたのも、シスコが殺されると分かっていながら逮捕させずに泳がせた事も、タイレルの罪を他の人物に背負わせた事も、一連の事件におけるサンティアゴの不可解な判断の全てを悟り「ずっとあなたが捜査をかく乱してたのね」と責めますがこの期に及んで「私は悪人じゃないぞ」と主張するサンティアゴ

ミスター・ロボットからFBI内にいるスパイの情報をもらったエリオットは、遠隔でパソコンを見ても何も得られず、物理的な情報を探るためにサンティアゴの部屋に忍び込むとまた赤い手押し車バーベキューのメニューに書かれた数字の羅列から成る暗号を発見しました。

しかしそれを解いている最中に何食わぬ顔で現れたアーヴィングに「大人しくついて来い」と言われてしまうエリオット。

着いた先にはタイレルが初期に潜伏していたあの広大な敷地と拠点、そして倉庫のような小屋に通されたエリオットが見たのは、拘束されたダーリーンとディピエッロ、彼女達を見張るサンティアゴとレオンというオールスター揃い踏みの状況です。

「この前の尻拭いといいいい加減ウンザリだ、今度は私の尻拭いをしてもらう番だからな!」とアーヴィングに詰め寄りディピエッロさんの始末を仄めかすサンティアゴ

アーヴィングに連れられて小屋を出たディピエッロさんは必死に自分を殺さないよう説得しますが…アーヴィングが斧を振りかぶって心臓を突き刺したのは、ディピエッロが殺されそうになり怖気付き出したサンティアゴの方でした。

とんでもない現場を目の前で見せられ怯えるディピエッロさんに「こいつの代わりは君が務める、ダーク・アーミーの一員だ」と話しかけるアーヴィング。

サンティアゴがこういう死に方をするというのはわりと予想できましたね、なんというかどっちつかずでダーク・アーミーとFBIのどっちサイドから見てもお荷物ですし。なかなか屑でしたし衝撃は薄かったです。

寝返るはずがない、協力なんてしない、と頑なにディピエッロさんでしたが、甥っ子や母親、叔父、と次々に家族の名前や居住地を挙げられ家族をダシに脅されれば他に道はありません。

そこへようやく到着したホワイトローズの秘書は、「休暇を取る」と立ち去ろうとしたアーヴィングを制止しますが、この二人は思ったより因縁があったようで「ずっと前俺はお前と同じ立場だったんだ、もう務めは果たした彼女も許すさ」と顔を鷲掴みにされ、指図するなオーラ全開のアーヴィングを黙って見送る事になりました。

ダーリーンを人質にとられたエリオットは全てのシステムを掌握したと明かし、「妹に手を出せばダーク・アーミーが犯してきた全ての違法行為を暴露する」と脅し返します。

「俺はそっちの数ヶ月分を1日で追い抜いた!」と必死のアピールをするも秘書はこのままオルダーソン兄妹を生かしておく事は許さず万事休す…といったところで、ダーリーンに銃を向けていたレオンがその矛先を変えてダーク・アーミー達をババンと全滅させます…!ナイフだけじゃなく銃も達人レベルなんすね。

一人残された秘書だけが銃を向けられながら着信に出るよう促され、その相手はもちろんホワイトローズ。

「オルダーソンさんの価値を嫉妬で見誤った、だからあなたは計画を見届けられない」と死刑宣告された秘書はそのまま自らこめかみを撃ち抜き自害。

 

アンジェラは本気でホワイトローズを盲信している感じですかね?謎の男達に車に乗せられ連れて来られた屋敷で落ち着かない様子。

「彼女に会わせて、彼女を邪魔する人たちがいる」とナイスガイな雰囲気の男に頼みますが「僕はただの管理人だ、プライスさんと話して」と返され、ここにきてようやくホワイトローズの手下ではなくプライスの指示で自分がこの場に案内されたのだと気付いたようです。プライスは本気の囲み込みに入ったのでしょうか。

出社せず電話やメールでも反応なしのアンジェラを心配して自宅に連れて来たそうですが、その状況普通即クビだろ、甘々かよ。

コルビーにアンジェラを雇わせたのも自分だと白状した上で、いかにホワイトローズが危険かを説きますがホワイトローズ教にどっぷり染まっているアンジェラは聞く耳を持っておりません。一方的な片想いです。

32年前にアンジェラの母である〈エミリー〉に会ったと話し始めたプライスは、なんとエミリーと長年恋人関係で「心から愛していた」と言うではありませんか。ほーん。

ある時妊娠したと報告したエミリーですが、彼女を蔑ろにし続け自分を奮い立たせるためにあえて距離を置き続けた結果、「怪物には育てさせない」と宣言されてしまったのだとか。なるほど、つまりアンジェラを囲い込んでいたのは実の娘だったからだと?そりゃ納得ですね。むしろそれくらいでないとただの変な親父ですもん。

ホワイトローズに洗脳されているアンジェラのためにこの秘密を明かしたそうですが…『計画』の事を「現実逃避から生まれた彼女の病的な妄想」と表現する感じがこれもアンジェラを奪い返すための作り話か?と疑心暗鬼になります。

「何の話?信じないわ、ウソよ」と言いながらも自分のせいでビル爆破が起き何千人という人間の命を奪ったという目を背け続けてきた事実を涙ながらに話し「大きな目的があったと信じたいの」と縋るアンジェラ。「残念ながらすべては私への当てつけ 動機はそんなつまらんこと」と答えたプライスに茫然としながら次の瞬間には「彼女に報いを受けさせて」とまーたすぐに復讐に走るアンジェラもそろそろ懲りたらどうですかね。

「君の今すべき事はダマされたと認めることで、責任を背負って生きろ」と諭したプライスはなかなかまともじゃないですか。

 

レオンの監視の元、取引通りの仕事を終えたエリオットは、次にディピエッロの権限を借りてセンティネルにアクセスし『帳消し』を開始。

FBIが解読できなかったロメロのファイルも、彼を知るエリオットになら開く事は容易で『ハッキングの日にタイプされた全内容』を見ることができましたが、ロメロは監視をしていただけで暗号化キーはまた別の人物が持っていると発覚しました。

その後ダーリーンから何故雪だるまの話を持ちかけたのかと問われたエリオットとの会話。

「親父に窓から落とされた日だ」

「父さんが窓から落としたって何?」

「お袋にガンの話をしたら怒って突き落とした、お前は小さかったし話さなかったかも」

「待ってよ、私もその場にいた カメラを捜してたら父さんが現れ、あんたは急にビビって“クローゼットに隠れろ”と そして父さんが部屋に来るとあんたは突然キレ始めてバットを振り回した」

「違う、そうじゃない」

「いいえ、間違いない 自分で窓を割り飛び降りると言い続けてた 落とされてない自分で飛んだ」

あぁ、そんな気はしてましたし全く驚きません。記憶の捏造、改竄が激しい被害妄想エリオットは知らない方が幸せだったかもしれませんがどうなんでしょう。どちらにせよ複雑ですな。

ダーリーンと別れると現れたミスター・ロボットに「キーを出力したのはあんただろ?何故だ?」と問うエリオット。

ミスター・ロボットは「もうすぐなんだ、今帳消しにするとすべて無意味になる大勢の犠牲もな」と答えますがエリオットはもう大義を背負い切れない自分自身のために今やるんだと弱気?なのかと思いきや、「今回の一連のことで敵を知れた 頂点に立つひと握りの連中がすべてを操り神様ごっこをしてる、そいつらを倒す全員だ」と宣言。これには全くの別人格であるミスター・ロボットも「何が起ころうと協力し合おう、チームとして」と頼み、また新たな関係性が始まろうとしています。

出力した理由について「間違ってたら?と考えたのさ、俺たちが失敗したらどうなる?とね でも本当の理由はお前ならそうするからさ」と180度キャラ変してきたミスター・ロボット。何を良心持ち合わせてとんねん。

「ハッキングの夜キーを出力してそいつを仮想マシンに移したんだ そしてCDに焼いた シードデータとアルゴリズムを画像に埋め込んだ、見れば分かる」と説明され自宅に帰り聞いた通り一つだけ走り書きのないCDを読み込みます。

ミスター・ロボットがデータを隠した先が、父親と少年エリオットが映るあの家族写真の数々だったというのは非常にグッとくるポイントです。

そこから暗号化に使ったキーを再生したエリオットは、E・コープ復旧チームに解読用キーをメールで送信し5/9攻撃の『帳消し』を果たすのでした。

 

難解でごちゃごちゃな内容なのにキッチリまとめ上げてくるミスター・ロボットは最高です。

読める部分も全く想像だにしなかった部分もすべて引っくるめて面白い。次のシーズン4がファイナルらしいので、打倒ダーク・アーミーをどう果たすのか見ものです。いやぁ…それにしてもラミ・マレックの演技が凄まじい。

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MR.ROBOT/ミスター・ロボット

▼次回、S4エピソード1

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