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海外ドラマ≫≫THIS IS US THIS IS US 36歳、これから シーズン1 2話ネタバレ感想

THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから(シーズン1) (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]

エピソード2『ビッグ・スリー』”The Big Three”

あらすじ

ドラマ降板を宣言したケヴィンだが、思わぬ障壁があることを知らされる。ケイトはダイエットのストレスが爆発。ランダルの妻ベスは、夫が連れてきた実父の行動を怪しむ。

ネタバレ感想

精神的に参っているケイトがケヴィンにやや依存しているような関係性かと思っていましたが、実際にはケヴィンの方がよほど双子の妹の事を心の支えにしているみたいですね。

「1人きりだった2分だが、お前なしで俺は何を?」「泣いてウンチしてた」「そんな気がする」

ほぼ同時に生まれてからずっとお互いが居るのが当たり前な世界で生きてきた二人が言う『片割れが居ない始まりの約2分間』に対する軽口にセンスと確固たる信頼関係を感じました。

ドラマの降板宣言をしてしまった事に対する謝罪の場を無理に作られたケヴィンは、心細さから業界のパーティーにケイトを誘ったわけですが、これが原因でケイトは入るドレスも見つからないという劣等感に苛まれハルク化してしまいます。

デート相手の〈トビー〉がなんとか宥め、彼もパーティーに同伴するという事で一時はそのストレスも収まっておりましたがやはりパーティー会場では周囲の人々の目を気にして被害妄想気味になっているのが心配です。

パーティーといえば、ケヴィンがキャリアを破壊すると脅される場面で“Nagasaki your life and career”と言われており、これは初めて聞く表現でしたが原爆の事を意味しているのだろうなぁとぼんやり理解。

背景には和をイメージした照明や日本酒、生け花が不自然に並んでいて浮いている感じも手伝ってこれは日本人からすると特に物議を醸すだろうなぁ…という台詞でした。

破壊だとか潰すだとかとにかくめちゃくちゃにするという意味を持たせる動詞としてNagasakiは一般的なスラングなのかどうかが個人的に気になったのでググってみたところヒットするのはほとんどTHIS IS USのこのシーンについて言及している記事だったので造語なのですかね。

ほっこりするドラマなだけに何故敢えて浸透してもいない思想バリバリで過激な言葉をチョイスしたのかが疑問です。製作者のお偉方やスポンサーの意向が絡んでいるのだろうか?と深読みするしかありません。

 

ビッグ・スリーがこの世に誕生するまでの回想だけではなく、親世代の子育てストーリーも並行して進んでいくのですね。

あれほどレベッカに骨抜きだったジャックも子供達が8歳になる頃には酒浸り気味で親友に愚痴を溢すようになっているのが意外でしたが同時に現実感もあります。

捨て子を養子にしたという少しばかり複雑な環境はうまくいく事ばかりではないようで、白人の家に黒人の子が養子に来るというテレビドラマの役名にちなみ『ウェブスター』と呼ばれ虐められていたランダルと幼少期のケヴィンはあまり良い兄弟仲とは言えません。

大人になった今でも当時の確執がゼロとは言えない二人ではありますが、ここにも確実に兄弟の絆が存在しているのがジンワリ来ます。

ただ仲が良いとか何でも話せるとかそれだけが兄弟の在り方ではなく、必要以上に干渉しないものの互いを心から思いやれる気持ちがあるという信頼関係を感じました。

ランダルが三兄妹の中で一番強く映りますが、出生や周囲からの見られ方で完璧であろうとし続けた結果眠れなくなり視力を失うまでにストレスを溜め続けた過去があるようで、「高潔さが彼の悪習よ」と話す妻の言葉通り、隠している苦しみは誰より大きそうではあります。完璧主義であるほど鬱を患いやすいと言いますし根深いトラウマも持っているので中々簡単では無さそうです。

ただ、家族に恵まれたランダルの良妻は、余命が僅かと知り泊めているランダルの実父に抱いてしまった不信感をデリケート過ぎて触れられない彼の代わりに問いただしてくれます。

毎日何時間も居なくなる父親の行動は、クスリ漬けだった過去も手伝って怪しさ満点です。借りた金でコカインでも買っているんじゃないかと思われても仕方のない状況ですが、真実は飼っている猫に餌をやるため3時間かけて自宅まで帰っていたという拍子抜けなものでした。

孫娘が喘息を患っている事で相棒の飼い猫を連れてくるのは無理だと考えるも、ようやくできた心休まる居場所を手放したくないという思いから話せずにいたそうです。

なんだかんだと父親も彼らの家庭を誰より大切に考えていたんですね。

ジャックは愛するレベッカのために心を入れ替え誠心誠意向き合って断酒の決意を表明しましたし、大体において緊張状態をジリジリと長引かせない安心感があるのですが、ラストでランダルを訪ねてきたレベッカの隣にはジャックではなく〈ミゲル〉と呼ばれる男性の姿が。

彼はレベッカの恋人なのでしょうか?ジャックが断酒を誓った際に贈った三日月型のネックレスをまだしているので最悪な別れ方ではない事が伺えますが。死別を連想させます。

36歳で産まれた子供達が今36歳になっているという事は70過ぎ。幸せ絶頂の過去を垣間見たところなので非常に気になります。

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THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから

▼次回、エピソード3

axxi.hatenablog.com

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