エピソード17『マインド・ゲーム』“Mind Games”
あらすじ
3人の女性が不可解な状況で殺された事件で、捜査するドンに手を差し伸べたのは霊能力者だった。チャーリーは、霊能力は詐欺だと証明すべく躍起になる。
ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル シーズン2 <トク選BOX> [ ロブ・モロー ]
ネタバレ感想
今回の事件
不法移民の身元不明女性3人が内臓を抜かれ殺されている現場が、1人の霊能者のスケッチを手がかりにして見つかります。
事件解決の方程式
外力下に置かれた物体の動きが分かる『フォッカー・プランク方程式』を使って、犠牲者と共に越境した移民を探し出すことに。
犯人は悪魔崇拝の傾向があり、FBIに手を貸すと申し出るのは霊能力者というオカルト満載のエピソードです。
もちろん怪し過ぎる霊能力者〈クラフト〉は殺人の容疑者として扱われ、数学の申し子チャーリーも非科学的な霊能力なんてインチキだと真っ向から否定的。
エレベーター待ちで鉢合わせた際には、「母親の霊が隣に見える」と言われ、チャーリーからしてみれば亡き母を冒涜するかのように越えてはいけないラインを越えられたことで憤慨します。
現場近くのタイヤ跡と一致する車の持ち主〈ビクター・ボレゴ〉は、捜査に来たデビッド達の姿を見るなり逃亡を謀ろうとしますが取り押さえられました。
ビクターによれば不法移民の支援の仕事で毎日行く場所らしく、デビッドとコルビーの事は移民に反対する国境自警団かと勘違いして逃げ出したそう。
イカサマを証明しようとムキになるチャーリーとは裏腹に、解決の糸口が見えないFBIは正式にクラフトへ協力を求める事になり、その方針を決定したのがドンだと知るとますますチャーリーのプライドは傷つけられていきます。
ラリーや父親からも賛同は得られず、ドンとも言い合いになった結果、ついにはFBIへの協力を放棄してしまいました。
しかし解きかけの問題を手放せないのは研究者のサガなのか、結局3箇所まで絞った答えを片手にFBIへ報告に出向くチャーリー。
死人が出た後でなければビジョンが明確にならないとゴニョゴニョしているクラフトを尻目に、被害者の女性達が共に越境してきたであろう人々の現在地を割り出してきていたのです。
チャーリーの答えを元に聞き込み調査を行った結果、被害者3名の身元が判明し、彼女達が越境してきたのは風船に仕込んだ麻薬を腹の中に隠し持ち運び屋となる事で故郷では到底稼げない額の報酬を貰うためだった事も分かりました。
更には国境付近の薬局と被害者達の故郷の麻薬組織に“繋がり”も見つかります。
薬剤師の免許証を調べたところ、一度は捕らえたボレゴの名前があるではありませんか。
見回りを口実にして運び屋が来るのを国境で待ち構え、報酬を支払う事なく運び屋を始末していた、と。遺体の周りに置かれた邪悪な像はあくまでも撹乱に過ぎなかったのです。
次の合流地点になりそうな場所もしっかりチャーリーが割り出し、更なる被害は未然に防ぐ事が出来ました。
チャーリーは一貫して霊能力に対して意固地なほどに否定的で、事件が終わってみてもドンや父親は「可能性はゼロではない」というスタンス。
言い争いをする兄弟の傍らで母親の写真が落ちてきてさすがのチャーリーは黙ってしまいましたが、同じ研究者でも霊能力に肯定的なラリーも居ることですし、何故チャーリーだけがあそこまで頑なに拒否反応を見せていたのか。あそこまで過剰な反応だともはや一番信じていそうにさえ見えました(笑)
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▼次回、エピソード18