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エピソード23『投資ファンドの幻想』“Money For Nothing”

あらすじ

数百万ドル相当の医薬品を積んだ国際救援活動のトラックが強奪された。ドンの捜査チームは、彼ら以外にトラックを捜し出そうとする者がいることを知る。

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ネタバレ感想

セラピーを受けているというより取調べを受けるガラの悪い犯罪者のような態度のドン(笑)

ナチュラルにあの足上げが許されているあたりアメリカンだなぁ…。そして相変わらずエプス兄弟はお互いへの根深いコンプレックスにまみれているようです。

次回のセラピーにはチャーリーも同席するよう言われたドンですが、上手くいくのでしょうか?

今回の事件

アフリカ救援活動の医薬品を積んだトラックが強奪され、護衛は散弾銃で負傷するという事件が起きます。

強盗団はチンピラを雇っており、7丁目ギャングのボス〈ロベルト〉(別名ラッキー・ドッグ)によれば、自分達がトラックを襲う手はずだったのに武装した白人集団が突如現れトラックを掻っ払った、と。

 

ザンビア・リリーフ代表の〈サリ・キンシャサに詳しい話を聞くと、盗まれたトラックにはHIV治療薬と抗マラリア剤、そして金庫にはザンビア経済活性化のための資金だった5000万ドルが積んであったらしく、金庫の番号を知るためか、同行者の2名も誘拐されたとの事。なんと金庫はプラズマカッターで無理矢理開けると毒ガスが出る仕組みになっているそうです。

誘拐された医師の〈マシューズ〉と、キンシャサとは11年の付き合いになる〈グウェン・オーウェンの身が心配になると同時に、彼らのどちらかが仕組んだ犯行の線も拭いきれないFBI。

 

ちょうどドンをランチに誘いに来たチャーリーとアランが急遽逃走経路の絞り込みをする事に。いくらアドバイザーと言っても捜査資料ほいほい見せ過ぎでは?それともアドバイザーというものは捜査ごとに依頼が来るわけではなく全ての事件に関与出来る権限があるのでしょうか?だとしてもチャーリーの独断で父親に手伝いを求めるのはアリなのか?(笑)

事件解決の方程式

 

最初に最高値を選び出すダイクストラ法、別名欲張り法を使って、逃走に使われたであろう最短経路を導き出します。

 

怪しいトラックを見つけ、中に監禁されていた2人を見つけるところまで来たというのに、ハゲタカ投資家とも呼ばれる5000万ドルの所有者マイケル・シャノンが雇った2人の手下が武装した犯人達を撃ち始めた事で現場は混乱し、まんまと犯人とトラックを逃してしまいました。

 

滅茶苦茶に殴られた末に気を失った状態でトラックから捨てられたマシューズが見つかり、暗証番号を吐くよう殴られ続ける自分を見てグウェンが「マシューズを解放するなら暗証番号を教える」と嘘をついたのかもしれない、と言います。

暗証番号を知っているのはマシューズだけで、犯人がグウェンの嘘を信じたのだとすれば犯人は医薬品の件しか知らず、医薬品会社からの情報で動いていた訳です。

薬の闇市関係の内情を探ると、モルヒネやワクチンなどが今週出るはずだったもののまだ市場になく、発送元の会社から情報を得た可能性が高いと分かりました。

トラックを見つけた際リズに銃を突き付けた男〈ティベット〉は、2週間前まで医薬品包装の会社に在籍しており、武装強盗で服役していたという前科持ち。仲間の〈ビンセント・ケイガン〉とその弟〈アンソニー〈ザック〉は医薬品強盗のプロであり、ビンセントには暗証番号を言わなかった警備員を殺した殺人の容疑まで。

 

アランの助言で市外へ逃げたという前提で考えていた逃走経路自体を、まだ市内に留まっているパターンで絞り込んだところマシューズの話していた通りの車が発見されます。

あれよあれよという間に隠されていたトラックも見つけ出し、傷だらけではあるものの命に別状はないグウェンも救出出来ました。

自分の金のために拷問された2人を見たハゲタカ投資家も考えを改めたらしく全体的にめでたしな結果に。

 

デビッドから探りを入れられたリズが、ドンとの関係がウワサになっていると気付きそれをドンに告げるのですが、ラストにはドン自らデビッドとコルビーにリズとの関係を打ち明けるのもこれまためでたしです。部下とはいえ、チームに対する信頼を築き上げる大きな一歩でもあり、リズとの関係も更に一歩踏み込んだものになったはず。

一度はセラピーを断ったチャーリーも思い直し同席し、幼い頃のわだかまりをぶつけ合ったりもしますが、捜査協力を頼んでいる身のドンが「何だか利用している気がする」と洩らすと「兄と一緒に仕事をするのが好きなんです」と本音で返すチャーリー。

このチャーリーの言葉にドンはさぞやホッとして嬉しかったでしょうね。ややこしい兄弟2人の関係も、また一歩前進です。

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▼次回、エピソード24

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