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海外ドラマ≫≫NUMB3RS NUMB3RS ナンバーズ ~天才数学者の事件ファイル ファイナル・シーズン 16話ネタバレ感想

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エピソード16『それぞれの旅立ち』“Cause and Effect”

あらすじ

突然のケンブリッジ行きを3日後に控え、駆け込み結婚を決意したチャーリーとアミタ。大学のホールでラリーを司祭役に、身内だけの結婚式を挙げて晴れて夫婦となる。手配中の詐欺師を逮捕するため、繁華街のカフェテラスに赴いたFBIチームだったが、思わぬことからドンが銃を落とし、何者かに持ち去られてしまう。

ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル ファイナル・シーズン  [ ロブ・モロー ]

ネタバレ感想

昨日の今日で結婚式を行うと決めて式場はまだ良いとしてFBIのチームを始めとする多忙な面々が揃ってしまうところがドラマですが、クジで負けて電話番をしているらしいリズが不在というのは一応ちゃんと考えられているのか?笑

それにしても最終回なのだったら比較的新入りのニッキーよりもナンバーズ歴の長いリズを出してやれよ、と思ってしまいますが。

シンプルでラフめなドレスでも、ヘアセットしてバッチリメイクのアミタは実に美しい。

結婚式を執り行う資格まで持つラリーが牧師となり、本当に近しい身内だけの『簡潔かつシンプルな式』は2人に合っていてほっこりさせられました。

最終話に結婚式とくればなんやかんやハプニングが起きてシメまで引き延ばされるかと思いましたが、意外にも冒頭の5分程で2人はめでたく正式な夫婦に。

今回の事件

式が済んで間も無く、電話番をしていたリズから2年追っていた事件の〈テッド・ダコスタ〉がラーチモントのレストランで目撃されたと報告が入り現場へ急行。

ダコスタ逮捕の際の混乱で、ドンが落とした銃が何者かに盗まれてしまいました。

責任問題以前に、ドンにとっては思い入れのある片腕同然のグロック19を失い、気が気じゃないボスの心情をよく理解するチームの部下達も一丸となって銃を持ち去った人物の捜索が急がれます。

 

暴行歴のある麻薬の売人2人が取引現場で殺されているのが発見されますが、この犯行に使われた銃が薬莢の発射痕からドンのグロックと一致。

そしてSNSで『悪人を退治し善良な市民を救う銃だ』と射殺死体の画像付きで拡散されており、“自警の銃”として既にネット上で評判になっているドンの銃。

事件解決の方程式

 

ソーシャル・ネットワーク分析でネット利用者を照準にモデルを作りネットワーク構造から、動作主“アクター” の活動を解析するアミタ。

 

チャーリーは、銃が盗まれた時刻と場所、使われた場所から容疑者のリストを作成。

数学の世界では“スモールワールド問題”と呼ばれる『六次の隔たり』の原理を応用してアルゴリズムを組み、無数にいるネット利用者の中から特定の個人を探し出し、ドンの銃の移動経路に的を絞って追跡します。

 

出発を3日後に控えて何の準備も進んでいないチャーリーですが、兄のピンチを放っておけるはずもありません。

『最後の共同作業』とは切ない響きもありますが、最後に相応しい課題でもありますな。

 

薬莢に自警団の1人で、殺された連中とケンカしていたらしい男の指紋と硝煙反応が出ますが、しらばっくれるばかり。

男の投稿では銃は捨てられており、既に何者かが持ち去った後。

直後に飲酒運転や信号無視で何度か捕まっており、6ヶ月前の事故では無免許で2人の負傷者まで出した〈イブリン・ライアーソン〉が制裁かのように車の中で撃たれて死んでいるのが発見されました。

 

被害者救済サイトのスレッドを辿るアミタは、1人だけシールドIDを使っていない書き込み主〈リンダ・サミュエルソンを見つけ出します。

ハンドルネームを使ってもシールドIDを使うまでの知識が無かった普通の主婦で、本名や勤務先、子供の学校に至るまで情報は筒抜けです。

恋人に別れを告げたところ、殺すと脅されていたリンダは8歳の娘の身を心配して身元のバレない銃としてドンのグロックを受け取っていました。

元恋人は刑務所に入りますが、被害者救済サイトの〈ジム〉と名乗る人物から連絡があり、シルバーレイクのバス停のベンチに銃を置くよう指示されたそうです。

既に銃は回収された後で、サイト利用者800人のうちから37人が該当する“ジム”の中から絞り込む作業も並行。これまでの膨大な分母からの計算を見てきていると、37人から1人を特定するなんてかなりチョロく感じてしまいます(笑)

フィルターにかけてご近所とトラブルのあった〈ジム・マゾーラに疑いがかかり特段の証拠もないまま家宅捜索が行われますが、この家の息子が家族を守ろうとして銃を手に入れ、極悪人のような隣人〈マイケル・ヒラー〉に狙いを定めている真っ最中。

何故かそれに気付いたドンが止めに入り、少年は引き鉄を引かずに済み、ドンの手にはグロック19が戻ってきます。

悪態をつくヒラーはその場で逮捕され、喚き散らしているところにエジャートンが現れました。

ヒラーこと〈マイケル・シモンズ〉はフロリダの州立刑務所から脱走した殺人犯で、エジャートンが追っていたターゲットでもあったのです。出来るだけ目立たないようにしたいはずよ脱走犯がここまでご近所トラブルを起こすものなのか、釈然としないものもありますが、イアンは最終回で見せ場があって良かったですね(笑)

 

 

管理職が板についてきたデビッドですが、ワシントンから腐敗防止班を率いてくれという名誉ある仕事のオファーを受けたそうで、旅立ちの日も近いそう。

相思相愛の相棒に旅立たれるコルビーは、次のパートナーをニッキーに頼み、新たなコンビが結成されるみたいです。

最後の最後に悩めるドンを笑顔にしたのはやはり熱い男デビッドでしたね。頼もしい部下の栄転はドンも嬉しい事でしょう。

 

ラスト5分では事件も片付き、改めてささやかな結婚祝賀パーティーがエプス家で行われます。

新婚夫婦がイギリスにいる間にラリーがエプス家のガレージを改築してゲストハウスにする、そしてそこには息子の結婚後は出て行こうとしていたアランに住んでもらうというほぼ決定事項な提案を発表したアミタ。

ついにFBIを天職だと認め、支局長補佐のオファーを引き受ける決意を固めたドンにも、ようやくその時機が来たらしく、ロビンに改めてプロポーズ。

ドンらしくシンプルなロマンチックさのあるプロポーズで指輪を出し、ロビンの答えも今度こそ『イエス』でした。

 

全てがうまくまとまり、感傷的にもなり過ぎず、穏やかで相変わらずのエプス家男性陣の軽口で終わるラストはナンバーズらしくて良かったです。

全シーズン通して見て、やはりこのドラマの醍醐味は数学での事件解決ではなくエプス家を主軸に繰り広げられるヒューマンドラマとしての見応えが抜群だったように思えます。

全6シーズンという海外ドラマとしては短過ぎず長過ぎずな118話でしたが、それぞれのキャラクターが非常に立っていて、最初こそチャーリーが大正義の主役かと思っていましたが意外と多い欠点が人間らしくもあり、どんどん脇役も好きになってくるという魅力が盛り沢山でした。

特に中盤以降やたらとプッシュされるコルビーとデビッドの雨降って地固まる的な極端な仲良しイジリはもう見れなくなるのが惜しいほど(笑)

相手がコロコロ変わる割にやたらとナイーブなドンの心情の変化や、いつも大正義なお手本になる大人のアラン、風変わりだけれど頼りになるラリーを始めとする主要人物達がそれぞれにしっかり役割を持っていて会話のテンポや掛け合いも楽しくて万人に受けそうなドラマでした。

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