エピソード1『雨の日の匂い』“Burnt Food”
あらすじ
医師の資格を持つショーン・マーフィーは、自閉症でサヴァン症候群でもある。サンノゼにある聖ボナベントゥラ病院の院長グラスマンは、完璧な記憶力を持ち空間認知能力にたけたショーンをレジデントとして採用しようとするが、院長の座を狙うアンドリュースは、採用を認めようとしない。そのころショーンは、サンノゼの空港にいた。作業員が掛け替えようとしていた看板が落ち、ガラスの破片を全身に浴びた少年と遭遇して・・・。
ネタバレ感想
長かったナンバーズを見終わってさて次は何を見ようかとプライムビデオのウォッチリストに溜めている未視聴のドラマを漁った結果、『リゾーリ&アイルズ』と迷って、しかしクライム物続きもアレなので気になっていたグッド・ドクターを見始める事に致しました。
サヴァン症候群で医師の資格を持つ青年の物語、という題材だけで面白そうなのに、開始早々主人公の演技力に完全な当たりを予感させられます。そして5分足らずで大事故が起こり遺憾無くその才能を発揮させる主人公に掴みはオッケー。間違いない。
短くてもイケてる雰囲気のオープニングクレジット(というほどクレジットもされない…のでタイトルバックでしょうか?)に明らかな今時感が出ております。
なんとなくもっと古いドラマなイメージでしたが、シーズン1が2018年スタートのシーズン3は2021年と現行で続いているので、数ある海外ドラマとしては比較的新しい作品なのですね。
聖ボナベントゥラ病院の外科研修医〈ショーン・マーフィー〉は高機能自閉症を患っており、病院の理事会は彼を雇い入れるかどうかで大揉め。
院長〈アーロン・グラスマン〉が独断的にショーンを雇った様子で、外科部長の〈マーカス・アンドリュース〉を筆頭に『自閉症の外科医』に対する反対派は多数。
ワイオミング時代に14歳のショーンと出会っているアーロンは、当時から優れた才能を示しており、サヴァン症候群の持つ特性がすべて医師にとって有用な資質だと熱弁を奮います。
その才能は、空港で出くわした突然の大事故で現役医師すら翻弄されるほどに見事な記憶力と臨機応変な行動力で淡々と重症の少年を救ったショーンが証明してくれました。
サヴァン症候群だからこその医学書そのままの記憶を現状に当てはまる思考の可視化演出がかなり面白い。
病院理事の1人で、創立者の孫娘〈ジェシカ・プレストン〉とアーロンの2人だけがショーン雇用に賛成し、他の理事の面々が反対に票を投じた直後、ネットニュースでショーンの華麗な応急処置が大バズりを見せ、一部始終を映した動画は20万回再生を越えるほどになっている、更に被害者の少年はこの病院に搬送されてオペの真っ最中だという現況が理事会に飛び込んできました。
ショーンは病院に着いてからも少年の僅かな異変を読み取り適切な処置法を繰り返し主張。
〈ジャレッド・カルー〉とセフレ関係の女性研修医〈クレア・ブラウン〉は勝ち気で奔放な性格かと思いきや、咄嗟に言葉が出ないショーンをアシストしたり、患者を第一に考える一面や知的な部分が目立ちます。
第一印象からの変わり様はショーンにとっても目についたらしく、「初対面では失礼だったのになぜ会うたびに親しげになる?演じてたのはどの時?」と火の玉ストレートな質問が投げ掛けられたのには笑いました。
そして、嫌な上司でかと思われた医師の〈ニール・メレンデス〉は、無能タイプではなくその手腕は本物っぽいですね。
ちなみに、ニールとジェシカは婚約関係にあるそうです。
決して恵まれた環境とは言えない幼少時期に、可愛がっていたペットのウサギと、唯一の理解者だった弟を立て続けに目の前で亡くしながら救えなかったという悲しい想いがショーンの医師を志す理由です。非常に真っ当で、これ以上ないほどの理由に理事達も心打たれた様子。
えらくあっさりと反対意見が覆り、そのままメレンデス医師のオペに立ち会わせて貰えるという優遇っぷりです。
手術中にベラベラ喋るのはアリかナシかで言ったらナシでしょうし、このチームにいる限りずっと吸引係だと宣告したニールに対し、「学校で大勢の外科医を見た、あなたは彼らよりずっと優秀だ。でも傲慢だ。それは仕事のため?心は痛くない?価値はあるの?」と問い掛けるショーン(笑)全ての嫌な大人に捧げたい言葉です。
第一話は最初から最後までかなり面白く、
ショーンの火の玉ストレート語録も楽しみです。
グッド・ドクター 名医の条件 シーズン1 BOX [ フレディ・ハイモア ]
▼Amazonプライム・ビデオでも視聴できます。
月額500円でプライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。
▼次回、エピソード2