エピソード2『おとり作戦』“The Decoy Effect”
あらすじ
ATMでの誘拐事件が相次ぎ、ニッキー(ソフィーナ・ブラウン)はおとりとなってチームと犯人を追う。チャーリーは機密アクセス権を取り戻すカギを握る男と会うが……。ゲスト出演:キース・キャラダイン(『デクスター』)。
ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル シーズン5 <トク選BOX> [ ロブ・モロー ]
ネタバレ感想
大学教授の研究の大部分が政府の機密研究に関与しているらしく、機密ファイルへのアクセス権を失ったチャーリーは、FBIへの捜査協力だけでなく普段の仕事にも制限をかけられている状況だそうです。
今回の事件
デイトレーディング会社に勤務する〈アリス・デメーア〉が、ATMで340ドルの現金を下ろした直後にスーツにサングラス姿の男に追われ、背中に2発銃弾を受けて亡くなる事件が起こります。
実は被害者のアリスは誘拐されており、夫が口座に入れた身代金を引き出させられていた最中に逃亡を画策するも失敗に終わった、と。
保健関連職の〈ジャネット・ガーバー〉が次の誘拐ターゲットとなったようで、彼女がまた被害に遭ってしまう前になんとか犯人に辿り着きたいFBI。
ジャネットのカードが使われた現場へ巡回中のコルビー達が急行し、カードを1枚くすねていた犯人のうちの1人〈ザック・トーリング〉はデビッドのハードコアな運転での追跡に慌てて飛び出しトラックに轢かれて即死。
ジャネットは助けられず、遺棄された死体で発見される事に。
事件解決の方程式
非対称支配を使って過去の誘拐事件を検討し、その全てを回帰分析のフィルターにかける事でおとり捜査に最適な人員配置を想定。
ロス市警として4年のキャリアがあろうとFBIでは新人扱いのニッキーは想像以上にタフな女性で、自分が誘拐被害に遭った女性達と同年代という事もあり進んでおとりになる任務に就きます。
まんまとニッキーは誘拐され、半端な少額ずつの引き出しを繰り返させる理由が、ATMの残高を把握するスパイダーと呼ばれるプログラムをハッキングすることで襲いやすいATMに大金を補充させる、それこそが真の狙いだったと発覚。
ニッキーは自力で銃を奪い取り、揉み合いの際に発砲があった事で待機させていたFBIを急いで突入させるも余裕な感じでしたが、緊急時の合言葉“メキシコ”を言わずに無茶をしたニッキーを猛烈な勢いで叱るドン。
確かに人命が第一であって、今回はたまたま無事でしたがチームワークで仲間に助けを求めず自力で乗り切ろうとした判断は新米のとるべき行動ではなかったのかもしれません。
しばらく電話番しかさせないとお叱りを受けたニッキーは不満気でしたが、これも新米捜査官の洗礼なのか。
ニッキーの奮闘で捕らえた2人の男はどちらも轢き殺されたトーリングと同房だった繋がりがあり、主犯確保のために取引したいドン。
保安担当の〈カール・マッゴーワン〉と対峙し、機密情報アクセス権の奪取が想像以上に厄介な闘いとなっているチャーリー。
FBI顧問としてだけでなく、学者生命にも関わる人生の岐路にもなりそうですが、マッゴーワンに反発したチャーリーはFBIオフィスに居るアミタに届け物をするついでに「ルールを守って奴を逃がす気?」とドンに詰め寄り怒涛の勢いで捜査へのアドバイスを繰り広げました(笑)
おかげで犯人の行動を先回りでき、現金輸送員に扮したデビッドとコルビーのおとり捜査から主犯もあっさり逮捕。
ドンもチャーリーもお互いが自分は犠牲になってもいいから相手のキャリアは守ってやろうとする兄弟愛が感じられます。
さて、チャーリーは今後どのようにしてマッゴーワンに認められるのでしょう?
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▼次回、エピソード3