エピソード10『正義の男』“Some Measure of Justice”
あらすじ
アーヴィングとマディはそれぞれ将来に向けて大きな決断を下すことに。ボッシュとエドガーも予想外の悲劇に直面し、なんとか乗り越えるが、法の壁に期待を裏切られたという苦い思いを互いに抱く。ケント殺害事件の証拠に関する審理を前に、2人は事態を看過するか、それとも自らの手で対処するか、選択を迫られる。
ネタバレ感想
最長でも11年の故殺を認めることを条件にディロンに少女達を連れて行った人身売買業者の家の場所を吐かせます。主犯格は〈ヘクター・クルーズ〉という男で、武装した見張りも何人か居るとのこと。
バンでの出入りなら怪しまれないと聞いてすぐにエッジウッド、ピアス、ヴェガの3人にバンで付近に近付き情報が真実か確認してくるようにとビレッツ警部補から指示が出されます。
結果的にクルーズは居ませんでしたが、囚われていた3名の少女を救出することに成功。
ボッシュは報告をするためにクレイトンを訪ねましたが、なんとクレイトンは失意に任せて酒と薬の過剰摂取で自死の道を選んでおりました。
ドワイトは妻に、自分に万が一のことがあったら渡すようにと言ってエドガー宛の手紙を託しており、痛ましい報告をしに行ったエドガーはこの手紙を受け取ります。
『法がダメなら正義の男が立ち上がる』というメッセージが記されており、ボッシュにこれを見せてどういう意味か問うと『やるべきことをやれ』の意味だと返ってきました。
その後、主犯格も捕まり人身売買組織を壊滅に追い込めたらしく、ディロンの証言あってのことという現実から司法取引は覆せそうにない状況に。ボッシュがいくら正当防衛とは言えない、デイジーの母親や他の行方不明者はどうなるんだと主張してと地方検事はあまり取り合ってはくれません。
エドガーもボッシュも悪人が正当に裁かれない現実に打ちのめされながらも、ドワイトの言葉を胸に刻んでいる様子。
そしてエドガーは無念のあまり、アヴリールの自宅前であてのない張り込みをしていてレミの姿を発見。レミが庭を通って裏手に向かったので車を降りて追いかけます。
その後ボッシュにはビレッツ警部補から「エドガーが発砲事件に巻き込まれて、ジャック・アヴリールとレミ・トゥーサンが死亡」という一報を聞かされ、いよいよ手をかけたかという表情。
FlDの聴取にも同席するよう頼まれるのですが、エドガーは「知り過ぎたレミが身の危険を感じてアヴリールを殺す気だと思って止めに行った」と証言。
銃声がしたので銃を抜き家の中を捜索すると、頭を撃ち抜かれたレミの死体があり、廊下に戻ろうとしたところを待ち伏せしていたアヴリールから発砲され応戦。投降を呼びかけ、銃を持っていた手を下ろそうとしたところを撃ち抜いた、と。応援を呼ばなかった理由など、苦しい言い訳めいたところはありましたが客観的に見て発砲の正当性はなんとか認められそうです。
当然ボッシュはエドガーが追跡を免れるために敢えて携帯を自宅に置いて出かけたのだと気付いており、レミの出現は予想外のものでアヴリールに復讐しに行こうとしたのだと分かっています。そして、レミが来なければ自身の間違いに気付き家に引き返したはずだと信じている、とエドガーに伝えました。
チーフは自宅前で会見を開いて市長選からの撤退を発表。同時にロペス議員への支持を表明し、キロランには一矢報いる形を取ったようです。
この事実をテレビの報道で初めて知ったジェンの動揺はかなりのものだったでしょうに、チーフはロクな説明もせず余計なことをするなと制すのみでいいのか(笑)
もはやここにきて忘れかけていたヘザーの存在。
再開された州対アリシアの審問の法廷に爆弾を持ち込んでおります。
傍聴席には凸凹コンビやエドガー、そしてマディの姿も。しかしここでもジョンソンの偶発的お手柄の才覚が発揮され、トイレに行ったタイミングで同じく離席したヘザーが保安官代理とコソコソ話をして裁判所から出て行こうとする瞬間を目撃。
戻ってヘザーの座っていた場所に彼女のリュックが残されていることに気付くと、審問中ながら現状を報告し、ボッシュもすぐさまリュックの中身を確認。爆弾が仕込まれていたことに気が付きその場の全員を外へ出すと、爆弾処理班を待つ時間もなく一刻も争うという判断で待機房を開けさせ中にリュックを放り込みます。
次の瞬間、ヘザーが遠隔でスイッチを起動し、殺意が高過ぎる威力に少し笑ってしまいました。
ほとんど吹き飛んでいたボッシュはさすがの不死身でなんとか生還。
ヘザーとグルだった保安官代理の〈ヒューズ〉はすぐに捕まっていて、ジョンソン様々ではないですか(笑)
ここに来ても娘第一がブレないボッシュは「俺の娘が法廷にいたんだぞ」と凄むも、ヒューズはヘザーの居場所を吐きません。
しかし、大して考えるまでもなく直前にリースからテロ計画があるから法廷に出向けないと聞かされていたことと併せて推理し、FBIを一箇所に集めた場所に二つ目の爆弾を持って行ったはずだと考えるとすぐにリースにこれを連絡。
結局ヘザーは道中で車を包囲され大人しく投降に応じることになりました。
裁判の方は令状を出した本人でもある判事が申し立てを退けて盗聴した証拠も使えることになったそう。
ボッシュは休暇が取れることになり、クレイトンの葬儀を執り行った後に、やはり検事になると意志を固めたらしいマディの提案でボレゴへ。
銃を持った手を下ろしかけたから撃ったというエドガーの証言はやはり嘘だったのか、ただの夢とは思えないシーンの苦々しさが印象的でした。
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▼次回、S7エピソード1