エピソード6『歩み寄ること』“Two-Ply (or Not Two-Ply)”
あらすじ
指に炎症のあるバイオリン奏者を診ていたショーンは、人食いバクテリアを疑い、患部を切開して検査すべきだと訴える。しかし、演奏者の将来を考慮したモーガンは、これに断固として反対する。一方、鼻血が止まらずに搬送されてきたライリーは、両親の離婚後から体調不良が続いていた。腫瘍を疑うクレアは、精神的なものだと判断するアレックスと意見が分かれる。
ネタバレ感想
バイオリン奏者の〈ジャズ・コーリ〉は、商売道具でもある指に細菌感染による膿瘍の爪囲炎が出てしまい来院。
排膿の際に麻酔をしているのに痛がったジャズに対し、「もし壊死性筋膜炎なら治療しないと死ぬ」と患部を深く切開して調べるべきだと考えるショーン。それに対してモーガンは、神経終末だらけの指先を下手にいじってバイオリニストの将来を危険に晒すべきではないし、検査するだけでダメージは不可避だと反対します。
ショーンの過剰な心配はまたしても的中し、モーガンとの言い争いの合間にも体温が1度上昇したことから生検をしてみるとメレンデス先生も認める筋膜の壊死が。
鼻血が止まらず自分で救急車を読んだ中学生の〈ライリー〉が搬送されてきますが、精密な検査をしても大した反応が出ず。
度々体調不良を訴えるも調べる度に異常無しな上に駆け付けた両親は離婚していて不仲らしく、そんな親のケンカに対する精神的なストレス反応だろうと片付けられています。
クレアだけはライリーの訴えを聞き入れ鼻血や吐血を不審がり、カルチノイド腫瘍によって気道が炎症を起こしたのではないかと開胸しての検査を提案。
リム先生もパク先生も精神的なもので必要もないのにメスを入れるという大胆な案に一時はギョッとしますが、結果的にはこれが大正解。
肺の中で炎症性組織に覆われていた、昔飲み込んだと思われるレゴブロックがようやく彼女の身体から取り除かれました。
様々な体調不良は異物反応のせいで、仮病や精神的なものでは無かった事が分かり、それでいて両親のケンカが負担になったストレスで幼いライリーはブロックを齧っていたという過去も明らかに。
メレンデス先生に対し、自分は悪くなかったから手術を外されようが謝らないと決め込んでいるクレア。
今回のお手柄にはメレンデス先生も賛辞の言葉を贈りましたが、チームメレンデスでの手術復帰の見込みはまだない雰囲気ですし、この上司と部下の関係はぎこちなさが残りそう。
結局腕を切断するしか道がなかったジャズに対し、 自分の事のようにショックを受けながらも目覚めた彼女への事実の宣告もせねばならないモーガン。取り乱したジャズから酷く責められているのは双方が痛々しく映りました。
さすがのモーガンもショーンの懸念を聞き入れなかった自分のせいで5歳から毎日弾いていたバイオリンを持つ事すら叶わなくなってしまったジャズに罪悪感を抱き自信喪失している様子。
落ち込むモーガンを見かけて声を掛けてやるところを見ると、メレンデス先生は医師としての実力もさる事ながら、実にリーダー向きな人物だな、と改めて思えます。プライドが高くやや横暴で独裁的な面も勿論ありますが、この人は天才型ではなく努力型らしく、そんな一面も垣間見れました。
メレンデス先生はリム先生と長い付き合いでもあり、優秀なリム先生に張り合って追いつこうと必死になっていたという意外な過去は好感を持てます。
つまりは良い医師になるため圧倒的な実力差を見せつけられるほどのライバルが居るのならそのショーンから学べ、というアドバイス。
一緒に暮らし始めたリアとショーン。期待に満ちた夢の生活のはずが、現実には細かいこだわりだらけのショーンに辟易したリアと、奔放過ぎて型にはまらないズボラなリアとの同居に苛々が募るショーンの2人ともに多大なストレスが。
それにしてもグラスマン先生を“グラッシー”と呼べるのはリアぐらいなものではないでしょうか?思わず笑ってしまいました。
グラッシーに相談したのは正解で、改めてショーンの人間的に好きな部分の大きさに気が付いたリアは同棲を解消して出て行くのではなく、話し合ってルールを決めるというポジティブな展開に。
お互いに歩み寄りの姿勢を見せて楽しい気分で終わってくれたのは前話に引き続き良い締めくくりでした。
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