エピソード7『そこにいること』“There”
あらすじ
リトルリーグで投手だった幼いジャックは、毎回飲酒しながら観戦する父・スタンリーが試合に負けると機嫌が悪くなるため、プレッシャーを感じていた。一方、若いケヴィンはジャックとアメフト合宿に参加するが...。
ネタバレ感想
炎上する事故車の傍らにケヴィンのID、という不穏な始まりですが、シーズン5ともなると視聴者側も何か巧妙な仕掛けで最悪のパターンは無いんだよな…と予測出来るようになってきているはず。
陣痛が来て病院に向かうマディソンから連絡があり、予定より6週間も早い上に不安げなフィアンセに居ても立ってもいられずキャリアを潰すリスクも覚悟で撮影現場を飛び出したケヴィン。
やはりケヴィンの行動の源は父ジャックにあって、そしてジャックはジャックで、酒浸りの決して良い父親とは言えない父〈スタンリー〉の影響を少なからず受けていたのが現実です。
子供にとっての親とは想像以上に大きな存在で、プラスの面でもマイナスの面でも、亡くなった後どれだけ月日が流れようと消せるものではないという事を再認識させられました。
マディソンの元へ一刻も早く駆け付けたいケヴィンは人命救助のために車を降りて事故にあった男性を運び出し病院へ送り届けます。
父親ならきっとそうしただろうし、その上で人生で大切なこの世に産まれる瞬間にも間に合っただろう、そして父親もまた、息子がそう出来ると信じてくれているだろう、と感じているケヴィン。
道中亡くなってしまうような悲劇は起きず、なんとか病院を経由して予約した便に乗るため空港に滑り込みますが、IDの提示を求められるも、助けた男性に貸した上着に入れているのかどこかに落としたのか、とにかくIDが手元に無いことに気が付きます。
その頃マディソンは一人きりで出産しなければならなくなるという予想外の事態に不安が募っている様子。
ここで手を貸すのがランダルだというのがまた泣かせます。マディソンとはまだまだ距離があるものの、ケヴィンの話しから非常事態を悟り連絡を入れて、彼女の不安を敏感に感じ取ったランダルとベス。
家族とは疎遠で唯一の近しい人であるピアソン姉弟も頼れない状況の中で、もう1人のピアソンが「家族だろ?」と寄り添うシーンは、きっと誰もが思い描いた未来とは違ったものだったのでしょうが、家族の絆やお互いを信じて助け合うビッグ・スリーの関係性がよく現れているように思えました。
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▼次回、エピソード8