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海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン2 7話ネタバレ感想

ブラウン神父の事件簿 DVD-BOX II

エピソード7 “The Three tools of Death”

あらすじ

銃を暴発させて母親を亡くすという悲劇を背負うアリスは、その時の記憶が無く、病院でショック療法を受けていた。後日、母に続いて父親のエアロン卿までも 亡くしてしまったアリスを見かねたブラウン神父は真相解明に乗り出す。エアロン卿の死体は手を縛られ、茂みに隠されていたため、他殺と思われた。

ネタバレ感想

〈エアロン卿〉の娘〈アリス〉は、狩猟に出かけた際に銃の暴発で母親を殺してしまったそうで、葬儀中にも一言も口を効かず上の空。

動揺が続いているというのもありますが、本当の原因は病院から提案された電気ショック療法の副作用によるところが大きそうです。

しかしこの治療法、現代でも廃絶されているわけではない事に驚きました。古い年代を舞台にした精神科病棟物でよく見かける電気ショックを与えての痙攣治療法と言えば、患者を黙らせる手段で人権を剥奪されるようなロボトミー手術と似た類のものと思っておりました。

 

精神的な助けを得るため、エアロン卿から屋敷に招待されたブラウン神父。

アリスの世話を買って出たマッカーシー夫人も大荷物と共にシドに送り届けられ、2人は屋敷にしばらく滞在するようです。

 

何か隠し事もありそうなエアロン卿ですが、高飛車でヒステリックな一面もあり、秘書の〈ピーター〉をベタ褒めしたかと思いきや、娘の治療法に口を出された事に激怒し、その流れで秘書と娘の関係が露呈すると、さっきまであれほど褒めていたピーターに出て行けと怒鳴りつけるほど。

翌朝ピーターは怒りが収まらない様子のまま纏めた荷物を手に出て行き、ブラウン神父は母親の死について、自分を責めて銃を壊そうとするアリスの気を鎮めています。

その直後、庭の隅から後頭部がペシャンコに潰れたエアロン卿の遺体が見つかって、サリバン警部補も駆け付けてきました。

どうやらエアロン卿は何者かに窓から突き落とされ、その後に茂みへと隠されたようで、直前まで居たであろう部屋の中は荒れていて、空っぽになった金庫と争った形跡が残っています。

運転手〈マグナス〉は前夜から姿を消しており、銃を所持していたという前科があることも手伝って容疑者候補筆頭に。

 

ブラウン神父が屋敷に着いた際にすれ違っていた、トラックに乗った取り立て屋の男は自分を見たと言う証言をされてはまずい、と自転車に乗るブラウン神父を追いかけて殺さんばかりの勢い。

派手に轢かれて荷台に閉じ込められたにも関わらず、罪を告解すれば守秘義務が発生する事を逆手に取って警察に対しても口外できなくなる、と真実を話す事を促す神父。

自分がしてきた乱暴な脅迫を自白していった話の流れで、マグナス夫人のところへいくと、息子が家賃の滞納分と利息を代わりに支払った、という話が。

数々の暴挙に次いで自分がはねられているのに、告解さえあればそれで赦しを与えるのが常だなんて、わりとどうかしております。

 

教会で神父を探していたシドは、マグナス夫人を見かけて声を掛けるも慌てた様子で出て行ってしまい、懺悔室のカーテンを開いた瞬間、潜んでいたマグナスに殴られてノックダウン。

シドから話を聞いたブラウン神父は、マグナス夫人に対して警察には渡さんからマグナスに会ったら屋敷の納屋に来るようにとのて言付けを頼みました。それをこっそり聞いていたサリバン警部補の存在など知る由もないマグナスはまんまと納屋に現れ、真実を話します。

昨夜、母親の家に行こうとしたマグナスは運転席に金の入った封筒を見つけてエアロン卿からだと思ったそう。しかし、今朝になって強盗殺人の一報を聞いて疑われる事が怖くなって逃げ回っていたのだとか。

マグナスが言うには、電気ショック療法を受けさせた父親を恨んでいたアリスも怪しい、と。

ブラウン神父は、屋敷の湖にあった焚き火跡から見つけた数個のコインを模したボタンについて、何か知らないかと聞こうとしたところで、神父の後を尾けてきたらしいサリバン警部補達が到着。

抵抗したマグナスは腕をへし折られながら逮捕されてしまいました。

マグナス逮捕を知らせにきた警察の前で、例の純銀製ボタンを取り出したブラウン神父。

見つけた経緯などを話すうちに、アリスは自分がピーターにあげたジャケットについていたボタンで、昨日ピーターはその上着を着ていた事や、隣にいる彼が焦げ臭い事に気が付き指摘します。

しどろもどろになっているピーターはそのまま逮捕されましたが、しかし犯人が1人であれ2人であれ、荒れた室内にはロープや拳銃が落ちていて結局窓から落とすにしては凶器が多過ぎるのです。

ここでようやく重い口を開いたアリスは、前夜に父親の部屋に行ったところ、ロープでヒーターに縛られているのを見つけて縄を切ったのだそう。

訳を聞こうとしても「今はやめてくれ」の一点張りで部屋から追い出された翌日に、父親が死体で見つかったという経緯がありました。

ただ、それを踏まえて部屋を調べていたブラウン神父とシドは、ロープで首を吊ろうとしていたエアロン卿を見つけたピーターがそれを止めようとして、それならと銃を取り出したエアロン卿の両手を縛って自殺させないようにしていたのです。

ところが、娘のアリスがそのロープを切ってしまい、エアロン卿はそのまま飛び降り自殺。

残る謎は、何故そんな状況のエアロン卿を1人にしたかということ、そして、発見されたエアロン卿がガウンの紐で縛られ茂みに隠されていた事ですが、これらはピーター本人に確認がされました。

両手を縛ってエアロン卿が寝付くのを待ってからピーターが酒を取りに行ったほんの数分の間にアリスが部屋に入ったいたのです。

アリスが父親の部屋から出て行ったのを見たピーターは慌ててエアロン卿の元へ駆け付けるも、既に窓から飛び降りてしまった後。

自分がロープを切ったせいで父親が自殺したと知った時のアリスの更なる苦しみを防ごうとしたピーターは、苦悩が綴られた遺書を燃やし、遺体を縛って隠す事で自殺を殺人に見せかけていたのでした。

誰も悪くないそれぞれの愛情の結果がこうも泥沼を生み出すとは。

ブラウン神父とシドの謎解きを聞いて自分がしでかしたことの重大さに気が付いたアリスは湖に身を投げてしまいます。

しかし、シドの必死の救助が間に合って息を吹き返しました。シドの飛び込み方、ギャグみたいでしたが、あれでいいのか?笑

ショックで母親を亡くした事件当時の記憶が曖昧だったアリスも、今回死にかけたショックで逆に記憶を取り戻します。自分が母親に銃を向けていた事が原因だと自責の念に駆られていたアリスでしたが、銃声に驚いた母親が落とした彼女自身の銃が暴発しての事故だったのです。

父親は、死ねば借金が免除になることから屋敷の名義も既にアリスに変えていて、衝動的な自殺ではなく綿密に練られた計画でいつ起きてもおかしくない覚悟の自殺だった事も分かって折り合いがつけられたアリスは穏やかな表情でした。

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ブラウン神父の事件簿 シーズン2

▼次回、エピソード8

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