何かとサバイバル。

洋画と海外ドラマ B級グルメがすき。

海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン9 10話ネタバレ感想

Father Brown: Series 9 [Region Free] [Blu-ray]

エピソード10 “The Red Death”

あらすじ

1953年の大みそか、ブラウン神父らはモンタギュー邸で開かれる仮面舞踏会に出席する。主催者であるフェリシアは、夫モンティとの関係に不満が募っていた。舞踏会の招待客には次期首相候補のサー・チャールズやその妻のレディ・ヘイクワースら有力者が名を連ねていた。そんな中、突然、警察が屋敷を封鎖する。サー・チャールズに対する脅迫状が送られてきたというのだ。

ネタバレ感想

ここに来てついに、満を辞しての〈モンタギュー卿“モンティ”〉ご本人が登場です(笑)もはや実在しているのか怪しむレベルに本人が出てこなかったんですよね。

 

防大臣で次期首相候補〈サー・チャールズ〉とその妻〈レディ・ヘイクワース〉が主治医の〈ムトミ先生〉を伴ってケンブルフォードのモンタギュー邸に到着しています。

レディ・フェリシアの甥にあたる〈ロバート・フィンチモア卿〉と、フェリシアさんの友達の友達の娘でバンティとも付き合いのある〈ルース・モールトン〉も招かれて大規模な舞踏会が始まりそうです。

男性客が少ないことから正式な客として招待されたシドや、馴染みのブラウン神父とマッカーシー夫人、そしてバンティと勢揃い。

しかしそこへマロリー警部補達がパトカーで乗り込んできて、屋敷の封鎖を他でもないモンタギュー卿に指示されたと言うではありませんか。

晩餐会が始まり、遅れてようやく現れたモンティはサー・チャールズとブラウン神父に話があるとのこと。レディ・フェリシアが自分だけ何も知らされず黙っているはずもなく、4人とマロリー警部補が集まって一体何が起こっているのか説明がありました。

どうやらサー・チャールズに対する殺害予告があり、特捜部は確かな情報だと判断。

『ヘイクワースは罪を償え、赤死病が襲いにくる』という脅迫状が読み上げられるも、当の本人は共産主義者のイタズラに過ぎないし舞踏会も予定通り開いてくれと気にも留めておりません。

かなり辛辣に彼の文学を否定していたロバートに思い当たったようで、彼のしでかした幼稚な悪戯だろうと詰め寄りますが、これは違いそう。

モンティの義弟にあたるロバートの父親は、数年前に自殺したそうで父親のことに触れられるのをとても嫌がっています。

サー・チャールズが舞踏会に招かれていると事前に知っていたのは、妻のレディ・ヘイクワースと主治医のムトミ先生、そしてロバート、ルースの4人。 

 

それにしても、フランボウはニューヨークに行ってもなおレディ・フェリシアに度々手紙を出すほどには執着しているようです。

そしてフェリシアさんも返事を出しているというのは意外でした。今回送られてきた手紙にはロンドン発ニューヨーク行きのチケットが同封されていて心揺れている様子。

 

そんな中、あれほど皮肉めいた口ぶりだったサー・チャールズは明らかに具合が悪そうになって与えられた自室へ。

自信満々のマロリー警部補が目を離したばっかりに、次に見つかったサー・チャールズは、密室で絞殺されている遺体と成り果てた姿でした。

モンティは殺人犯を探して欲しいとブラウン神父に個人的な依頼をします。フェリシアさんから調査の腕について常日頃話を聞いていたんでしょうかね。

自分の失態で殺害予告があったにも関わらず国の大物をまんまと殺されてしまったマロリー警部補ですが、部下である巡査部長が、警部補になるための昇進試験を受けるつもりで勉強中だと聞いて動揺が更に大きくなっています。有能過ぎる巡査部長ですし、なんだかんだで2人の間には強固な絆もあるので本当なら素直に応援してやりたい気持ちもあるでしょうに。

最初に冗談だと勘違いしたマロリー警部補に鼻で笑われ、自分なんかにはやはり無理な話だと寂しそうな巡査部長の背中を全力で押したくなります。

 

犯人に遺体発見を悟られる前に真相究明したいブラウン神父は、マッカーシー夫人とレディ・フェリシア、バンティを集めて事情を話しそれぞれ協力してもらうことに。肝心のシドは見つからず、どこへ行ってしまったのでしょう。

バンティには知人のルースとロバートの2人にアリバイがあるか聞いてもらい、 サー・チャールズとムトミ先生の異質な主従関係に目をつけているブラウン神父は使用人にムトミ先生の動向を見ていないか話を聞きます。

マッカーシー夫人は招待客に接触して噂話を聞くそうで、ついにフランボウとの駆け落ちを迷っていると口にして相談していたフェリシアさんに関しては、まずモンティに話を聞いてみてはどうかと提案。

4人が相談していた部屋の片隅になんと飲み過ぎたシドが隠れており、一杯でやめたと言うには酩酊状態のシドが飲んでいたウィスキー瓶を匂ったブラウン神父は、中に何か混じっていると気が付きます。

シドは赤い骸骨のマスクをした人物が酒瓶を戸棚に隠すのを見てよほど上物なのだろうと拝借してきたそう。

 

バンティ調べでは、ロバートは父親の死をサー・チャールズのせいにしていたこと、しかしルースとずっと一緒だったと彼女から聞きました。しかし、マッカーシー夫人が仕入れて来た情報によれば、ロバートはレディ・ヘイクワースと階上で口論していた姿が目撃されています。その間のルースのアリバイは崩れますし、夫の秘密をロバートから聞いたレディ・ヘイクワースが殺意を抱いた可能性も。

情報交換をしている途中に突如悲鳴が響き渡り、駆け付けると赤い骸骨のマスクをつけた不審者が逃げて行き、フェリシアさんがナイフで刺されて血を流すルースを見て悲鳴を上げています。

ルースは、ムトミ先生に頼まれて除光液として持っているアセトンを取りに部屋に戻るとナイフを持った先ほどの人物が既に待ち伏せしていたと話します。

 

騒ぎを聞いて起きてきたレディ・ヘイクワースに、ロバートから夫に関する何を告発されたのか問うと、サー・チャールズがロバートの母親と不倫して父親を自殺に追いやったという話だったそうです。

そして、サー・チャールズの自宅に抗議活動に来たルースが拒否されて泣きながら帰って行ったという証言も。

レディ・ヘイクワースは、ルースが抗議活動に失敗すると夫をたぶらかそうとしてそれも拒否されて尻尾を巻いて逃げ帰った、と話していましたが、実は迫ったのはルースではなくサー・チャールズの方だったのでは?と考えるブラウン神父。若い女性が権力者に襲われて泣きながら逃げ帰ったという方が説得力のある話です。

しかしルースが刺された際に部屋から逃げる犯人を目撃しています。

誰かがルースに代わって復讐を果たしているのだとすれば、彼女が襲われた場面の目撃者になりうるムトミ先生の仕業かもしれません。

救急車に乗るルースに同行して逃げようとしたムトミ先生に鎮痛剤をねだるも、頑なに診療バッグを開けないところを見たマロリー警部補が取り上げたバッグからは赤いマスクが。

咄嗟にメスを取り出して威嚇し逃げ出すムトミ先生。

舞踏会の会場で追い詰められたムトミ先生はレディ・フェリシアを人質に取りメスを突き立てます。

そこでモンタギュー卿は、殺される事になってもいいから自分が人質の役目を代わると説得し、フェリシアさんに普段滅多に口にすることのない愛を伝えました。

 

ルースのために復讐したのに自分が逃げるためにルースを刺すというのは本末転倒で、実はグルだった2人はムトミ先生自身の腕の傷から出た血液であたかも刺されて出血したよう偽装していたのです。

そもそもサー・チャールズを殺したのはルースの方で、警察が犯人の指紋を見つけたという事を伝えるために彼女に除光液を借りて2人で話せる場を作ったムトミ先生。

抗議活動に関心を示すフリで書斎に呼び、酒臭さを漂わせながらルースに襲いかかった卑劣なサー・チャールズ。

ルースが逃げ帰るところを見ていたムトミ先生は彼女に同情を示し、うまく逃げ切れるよう命の危険があるよう騙す即席の計画を2人で立てて実行しようとしていたようです。

ムトミ先生はルースの犯した殺人の罪までも被ろうとしてモンタギュー卿を人質に取って騒ぎを起こしている真っ最中。

自分のために絞首刑になろうとしているとブラウン神父から説得されたルースはその場に現れて自分が赤死病だと名乗り出ました。

モンタギュー卿を解放するよう言われたムトミ先生はようやくメスを手放します。

2人は当然逮捕されてしまいますが、レディ・ヘイクワースは心の底では夫の別の顔を分かっていたらしく、ルースの言い分を信じると言ってくれたので情状酌量が期待できそう。

 

思わぬところでレディ・フェリシアとモンタギュー卿の愛情が再燃し、子供に恵まれなかった事について話し合うことを避けて来た2人も根底ではお互いを大切に思っている事が伝わり、ピースがハマった感じです。

マロリー警部補は巡査部長に昇格試験を受けるよう背中を押し、躊躇った理由は警部補になられては今のようにタッグを組んでいつも一緒というわけにはいかなくなる、というなんともツンデレが過ぎる理由を言葉にして明かします。これも大晦日の為せる技でしょうか(笑)

 

シーズン10では主要キャストがガラッと変わるらしく、まさかのマッカーシー夫人まで降板のようでなんだか寂しいなぁ。

このシーズン9のラストがいかにも最終話っぽい感じでもあるので大きな一区切りと言えそうです。

シーズン10のアイキャッチを見る限り、ブラウン神父以外には安定のグッドフェロー巡査部長が続投で、マロリー警部補が居ない代わりにサリバン警部の姿が。グッドフェロー警部補に昇格したのでしょうか?

マッカーシー夫人に始まり、シド、レディ・フェリシア、バンティももう登場しないのかもしれませんね。

シーズン10の配信がまだなだけに、今後も見続けるか迷ってしまいます。

ブラウン神父の童心 (創元推理文庫) [ G・K・チェスタトン ]

 

Amazonプライム・ビデオでも視聴できます。

月額500円でプライム会員になれば、会員特典対象の映画やドラマ、アニメ、Prime Original 作品が見放題。30日間のトライアル期間でお試しも可能。

ブラウン神父の事件簿 [ マーク・ウィリアムズ ]

▼次回、S10エピソード1

プライバシーポリシー