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海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン7 1話ネタバレ感想

Father Brown Serie 7

エピソード1 “The Great Train Robbery”

あらすじ

フェリシアマッカーシー夫人は列車の中で有名オペラ歌手ビアンカ・ノーマンに出会うが、彼女の特等車に2人組の強盗が押し入り、ビアンカは射殺されてしまう。強盗はフェリシアマッカーシー夫人を人質に取って逃走、自宅農場に監禁する。彼らは足の不自由な弟を大学にやるため、何者かの依頼により強盗を働いたのだが、ビアンカを殺してはいなかった。

ネタバレ感想

マッカーシー夫人とレディ・フェリシアは連れ立って観劇に行った帰りの列車で、一等車両に空きがなく混み合う二等車両に。

そこでフェリシアさんの友人でオペラ歌手のビアンカ・ノーマン〉に出会い、彼女の特等車へ移動します。

特等車には、ビアンカの娘〈バーバラ〉、息子〈トニー〉、5番目の夫〈ピアーズ〉、そして執事だけで広々とはしているものの、なんとなく居心地の悪そうな空気感。ビアンカは娘と息子に続き、3人目の養子を迎えようと手続き中だそう。

真夜中に列車が赤信号で停車している間、2人組の強盗が特等車だけを切り離します。

線路上に立ち往生する形になって残った特等車にはストッキングを被った男達が入ってきて宝石を要求しながら発砲し、照明が撃たれて再び電気がつくと、ビアンカが殺されていました。

銃声を聞いた車内の軍人が非常停止ひもを引くと、焦った強盗は近くの乗客を盾にして車で逃走。この近くの乗客というのが運の悪いことにレディ・フェリシアマッカーシー夫人です。

このコンビは人質になって監禁されようとマイペースを貫いていますが(笑)

強盗2人組は新聞の大見出しにビアンカの射殺遺体がデカデカと掲載されているのを見て、誰かが傷付くはずじゃなかったと慌て、2人ともが自分は発砲していないと主張します。

そんな2人に、「簡単にわかる方法があるわ」と声を掛けたレディ・フェリシア

 

遺族の話を聞きにノーマン家を訪ねたブラウン神父。

養子縁組の手続き中だった〈ルーシー〉について、ビアンカ亡き後どうするのかと聞くと、元々『父親は必要ない』というビアンカの考えで、書類に名前もなかったピアーズは進めるわけないだろう、とのこと。

ビアンカが妬むほど良い俳優だったというトニーには、ある時期から不思議なほど役が回ってこなくなり、スターは2人も要らないと考えるビアンカが圧力をかけたのだと言外に匂わせるピアーズ。よほど夫婦関係で抑圧を強いられてきた男のようです。

 

その頃、強盗達にそれぞれの銃弾を取り出させて使用済みの弾薬筒を確認させているレディ・フェリシア

片方の銃が2発発砲している形跡がありましたが、持ち主の方の男は身に覚えがないようです。

『誰も傷つかないと“彼らは”言った』というやり取りがあったのを聞き逃していないマッカーシー夫人が、その“彼ら”について聞くと2人には雇い主が居たと発覚しました。

会ったことはないけれど、銃と『照明を撃ち宝石を奪え』と書かれた指示書を送ってきたそうで、男達はあの場に雇い主が居たのかもしれないと考え始めています。

それにしてもどこか間抜けで、このままでは逮捕されて絞首刑だと泣き始める強盗男は、マッカーシー夫人から説教ついでに「無実を証明する方法を見つけなきゃ」と励まされる始末(笑)

強盗達も人質2人にどうすればいいか助言を求め、マッカーシー夫人とレディ・フェリシア監修の元、ブラウン神父宛に独自調査をさせるための脅迫状を書いて教会の祭壇へ置かせます。

家畜の豚を車に載せて出かけていく男達を覗き見し、市場へ行くと考えた2人はしばらく帰ってこない隙に監禁場所から脱出する事に。

さすがはシドと一番行動を共にしているだけあって、錠前破りの腕を持つ伯爵夫人レディ・フェリシアは持っていたピンで鎖を外します。

警察へ通報するための電話を探して手近な家屋に入った2人は、そこで足の不自由な青年が倒れてきた棚の下に居るのを発見。

幸いにも棚はダイニングテーブルに引っ掛かっていて大事には至らなかったようです。

助けた青年〈ティモシー〉はどうやら強盗達〈レン〉こと〈レナード・カドリップ〉〈ダリル〉の弟で、早々に帰ってきてしまった兄2人は隠していた銃が弟に見つかった事に対して非常に気まずそう。

 

巡査部長に無理を言って封鎖された事件現場を調べるブラウン神父は、ビアンカが夫と離婚しようとしていた事が分かる弁護士からの手紙を、バンティは椅子と窓ガラスに残っていた弾痕から、その弾道が入ってきた強盗が撃ったにしては位置が低過ぎることをそれぞれ発見。

バーバラ、トニー、ピアーズの3人を呼び出し、巡査部長とブラウン神父が拉致された2人、バンティが強盗役を務めて事件当時の再現が行われます。

やはり弾道の矛盾からしビアンカを撃った犯人は座っていた説が濃厚です。

3人目の発砲者が窓から捨てたと見られる銃も発見され、残っていた指紋を採取しようとすると、バーバラが自分のものだと自白。

トニーも明らかに何か知っている様子ですが、バーバラはそのまま逮捕されてしまいました。

 

レンとダリルは弟に頭が上がらないらしく、事の経緯を把握したティモシーから軽く説教されています。

弁護士を目指す有望な弟を学校にやるためによく分からない犯罪に手を染めてしまった結果、思いがけず人が死に指名手配犯にまでなってしまったというコントのような兄達。

監禁場所の地下室へ戻ることを断固拒否したマッカーシー夫人とレディ・フェリシアは、すっかりまともな食卓の準備をして完全に主導権を握っています(笑)

ちょうど食事中にBBCニュースが流れますが、マスコミをシャットアウトしたマロリー警部補のせいで情報が遅く、バーバラが逮捕された報道は流れず、未だやってもいない殺人の容疑をかけられていると思って深刻な表情になってくるレンとダリル。

 

バーバラの供述から、混乱状況で起きた悲劇的な事故で、いずれ保釈されるだろうと結論付けたマロリー警部補。

こんな時だけそれなりの閃きを見せる警部補は、強盗誘拐犯の容疑者としてカドリップ兄弟に行き着いてしまい、武器を携帯して仰々しく警察署を出発しました。

勝手についてきていたブラウン神父は、バーバラが不起訴で釈放になったという記事が載る朝刊を投げ入れて、彼らが殺人罪で絞首刑送りになるのは無くなったと伝えます。

気の弱いダリルは刑務所ではやっていけないだろうし、2人が捕まれば車椅子生活の弟も施設行きは免れないかもしれません。

この兄弟達は根っからの悪人ではない事は既に分かっていて、このまま警察に逮捕されるのは不憫だと感じたマッカーシー夫人とフェリシアさんは、彼らは誘拐犯ではなく自分達を守ってくれたと説明。

マロリー警部補は2人の嘘でようやく銃を下ろし、とりあえずカドリップ兄弟達は守られました。

 

ブラウン神父は、ビアンカの死は不幸な事故ではなく冷酷で計画的な犯行だと見抜いてバーバラとトニーを訪ねております。

元受刑者のレンは、ビアンカの慈善団体に借金を申し込んで断られた過去があり、殺人罪をなすりつけるには格好の相手でした。

現場に落ちていたマッチの焦げ跡と、ギリギリまでマッチをかざしていたという証言は矛盾しており、指示通りに照明が撃たれた後は、狙いを定める一瞬だけ灯りが必要だったのです。

幸せな家族像はビアンカの世間体のための演出でしかなく、新たに養子に迎え入れられるルーシーをビアンカから守るためだったと話すバーバラとトニー。

ブラウン神父は2人に心からの懺悔があれば赦されるのだと説きます。

今回は誰1人捕まる事はなかったものの、わりとハッピーエンドなエピソードとなりました。

レディ・フェリシアが誘拐された際に、情報提供者には賞金を出すと声明が発表されていた通り、実際には誘拐した張本人達であるカドリップ兄弟に謝礼として1000ポンドもの小切手が渡されます。

「神は人が才能を無駄にすることは罪だと考えておられる」というブラウン神父の言葉で、小切手を突き返そうとしていた兄弟も納得してティモシーの学費に充てられるでしょう。

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▼次回、エピソード2

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