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海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン6 10話ネタバレ感想

Father Brown - Staffel 6

エピソード10 “The Two Deaths of Hercule Flambeau”

あらすじ

フランボウが死んだという記事にブラウン神父は心を痛める。数日前、彼の手紙と鍵を受け取っていた。そこへフランボウ夫人と名乗る女性が鍵を捜し訪ねてくる。折しもグロスターではバチカンの至宝「鉄王冠」が展示されるところだった。そんな時、神父が預かった鍵が盗まれた。鍵と「鉄王冠」に関係はあるのか?フランボウは本当に死んだのか?

ネタバレ感想

シーズン最終話ではフランボウ率が高い『ブラウン神父』シリーズです。

冒頭で埋葬される棺のネームプレートはフランボウのものですが、十中八九死んでいる訳がありません。

遡る事1週間前、フランボウ死亡の新聞記事が出て「どうせまた偽装よ」とはなから信じていないバンティに対し、彼が発砲された時に爆弾を持っていた事が気になるブラウン神父は旧知の中の怪盗の安否を心配していました。

そんな中、近いうち大聖堂に飾られるロンバルディアの王冠を見にグロスターへ日帰り旅行する事になったブラウン神父達。

通称“鉄王冠”と呼ばれる、土台の金属の一部にキリストの十字架の釘を使用した聖遺物は、いかにもフランボウ好みです。

イタリアからずっとマルタ騎士団によって護られてきた鉄王冠を一目見ようとグロスターには人々が押しかけているそう。

展示期間中は地元の司祭〈フォックス神父〉が宗派を超えて主教館に泊めてもらい常駐するとか。

 

数日前、実はフランボウからの「命を狙われている」という手紙に同封された鍵を預かっていたブラウン神父。

彼の手紙には“泥棒”の王冠を狙っているとも書かれていて、これは鉄王冠の事を意味しているのでしょうか。

教会には、ブラウン神父に会いに来たという女性が〈リサンドラ・フランボウ〉と名乗り、フランボウの妻だと話します。彼女は、夫が「友人に預けた」と話していた鍵を探しに来たそうです。

最新の遺書が入れられた金庫の鍵で、リサンドラだけを相続人に指定していると話しますが、フランボウなら娘のマリアンヌに何か遺しそうなものですし、そもそもあっさり結婚するタイプとは思えません。

直近の手紙にもリサンドラの話は一切無かったと本人に疑念を伝えますが、リサンドラがFの刺繍のハンカチを持っているのを見て少しずつ信用し始めているブラウン神父は彼女を司祭館へ案内します。

しかし、ミサの間に司祭館の書斎には空き巣が入っていて、荒らされた室内からは保管しておいた例の鍵が持ち去られていました。

鍵と王冠には関連があると確信しているブラウン神父は1人グロスターへ向かいます。

乗り込んだ列車の中で、既に座って待っていたフランボウもブラウン神父には想定内のことで、フランボウが手紙の中にしっかり自分が生きているというヒントまで入れ込んでいたのを見逃していなかったのです。

人目を逃れるためにわざと自分で警察に密告して死を偽装していたフランボウ。リサンドラを騙して彼女と結婚までしたのはいくつか理由があり、出会った頃にマフィアのボスでもある彼女の父親〈ロック・ペレンツェ〉に娘との男女の仲がバレて無理矢理結婚させられた事が大きいようで、まぁまぁ間抜けです。

ただ、その関係を利用してペレンツェを説得し、教会へ圧力をかけてもらって王冠の保管場所でもあるモンツァ大聖堂で挙式する許しを得ていました。

王冠を入れて運ぶ特注金庫の図面も手に入れて鍵と金庫を複製すると予行演習を重ねていたフランボウ。

王冠を盗むためにリサンドラと結婚した事や、バチカンローマ法王の有名な王冠を、カトリック英国国教会が保管中に盗んで2大宗派を敵に回す気でいる事を非難するブラウン神父ですが、全てがゲーム感覚のフランボウはやりがいが増すから主教に警告したって構わないとのこと。

そんな話をしているうちに、突然フランボウが気絶し、出かけにリサンドラから手渡されたポットの中身に薬を盛られていたと気が付いたブラウン神父もそのまま倒れ込みました。

2人が無力化したのを確認したリサンドラは姿を現し、例の鍵を持ち出します。

終点まで眠り込んでしまっていたブラウン神父が起きると、『妻を殺しに行く』というフランボウからの置き手紙が残されておりました。

 

急いで主教館に行き、ゴールディング主教〉に盗難計画を警告するブラウン神父。

その場で金庫を開けてもらって現物を確認し、この日は主教館へ泊めてもらえる事に。

マルタ騎士団の制服を纏い、金庫を開けるのに必要となる組み合わせ数字をフランボウが確認していたと気付いたのは夜になってからです。

慌てて金庫が保管されている部屋へ行くと、空っぽになった金庫と、拘束されているリサンドラの姿が。

リサンドラが王冠を狙う理由は、王冠を使ってコルシカとイタリアを再統合しようと考える父親の大義のためで、そもそもフランボウに王冠を盗ませて横取りする計画だったそうです。

しかし夫になった矢先にフランボウ死亡記事が出たので自分で盗もうとするも、実は生きていて逆に奪われた、と。どこまで騙し合いをしているのか分かりませんが、結局はお互いに利用しているだけと見せかけたグルパターンもありそうです。

監禁中のリサンドラに呼ばれたブラウン神父は、王冠を取り戻したければ自分をここから逃がせと取引を持ち掛け、ブラウン神父もこれに乗りました。

しかし出口ではなく金庫のある部屋に『忘れ物』を取りに行くリサンドラ。

中にはフランボウが待っていて、やはり2人はグルでリサンドラがわざと捕まる事で主教に近付き、彼が持っている金庫の鍵をくすねていたのです。

ブラウン神父に託していた鍵は金庫の鍵の複製ではなくブラウン神父を食い付かせるためのただのエサに過ぎなかった、と。

しかし、王冠を手に入れたフランボウは今度はリサンドラを裏切ります。

どうしても王冠を手に入れたいリサンドラはケンブルフォードに帰ってきたブラウン神父の前に再び姿を現し、一緒にフランボウを捜して欲しいと頼み、その気がないと分かると毒を盛って期限までに王冠を手に入れれば解毒剤を渡すと32時間の猶予を提示しました。転んでもタダでは済まさないぬかりない女で、ある意味フランボウとお似合いの悪党です。

毒が回りつつあるブラウン神父は、暗号めいた新聞広告を出してフランボウからの接触を待つという大きな賭けに出ました。

よほどブラウン神父の事は大切に思っているらしいフランボウからは案の定連絡が入りますが、謝罪のみで王冠を返すという訳ではありません。

フランボウが王冠を返しに来る事に賭けて教会に居たリサンドラは、通報を受けたマロリー警部補らに逮捕されます。

「これで解毒剤は手に入らなくなったわね!」と手錠をかけられながら喚くリサンドラでしたが、フランボウが電話の中でちゃんとヒントを与えてくれていた事に気が付きます。

おかげで毒物がタリウムで、解毒剤はプルシアン・ブルーだと気が付けてブラウン神父は一命を取り留めました。

病院の医師を装ってブラウン神父の様子を見に来たフランボウによれば、盗んだ王冠の金属部分を調べても鉄は含まれておらず、キリストの十字架の釘とは何の関係もないものだったそうです。

ただ、病院へ来る前にリサンドラの父親に狙われていたフランボウは既に致命傷を負っていました。

最後の頼みにブラウン神父に葬式を頼み、冒頭へ繋がります。葬式の様子を遠くから確認するペレンツェ。

ブラウン神父からの条件は王冠の返却で、暗殺の手を逃れるために自分の葬式を偽装してくれという話。

また忘れた頃に現れるのでしょう。

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▼次回、S7エピソード1

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