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海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン4 8話ネタバレ感想

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エピソード8 “The Resurrectionists”

あらすじ

ブラウン神父とマッカーシー夫人は、首のない遺体の回収現場に行き合う。アレキサンダー・ムーアが首の高さの枝にバイクで突っ込んだのだ。葬儀の日、彼の母ルースはピーター・ブラックストーンを見て激怒。2人は長年にわたり犬猿の仲だった。翌朝、墓が掘り返され、遺体が消えていた。ピーターの仕業だと騒ぐルース。マッカーシー夫人も、ピーターの娘キャサリンが事故現場で笑っていたと言い、ブラックストーン家の関与を疑う。

ネタバレ感想

森でパイの具を捜していたマッカーシー夫人とブラウン神父は、バイク事故で首が飛んだ遺体の回収現場に遭遇してしまいました。

亡くなったのは、教会の信者でもあったアレキサンダー・ムーア〉です。

葬儀中に挨拶をしていた母〈ルース〉は、参列者の中に〈ピーター・ブラックストーン〉が居るのを見ると激怒してすぐ出て行くよう騒ぎ、ピーターはそのまま退席。

ピーターはブラックストーン葬儀社を営むオーナーで、元々ピーターの母親とルースの間で確執があり、犬猿の仲だったようです。

 

埋葬の翌日、なんと墓が丸ごと掘り返されていて、開けられた棺の中から遺体が盗まれるという事件が。

原因は分からないにしろ、ルースとピーターが長らくいがみ合っている事だけは有名なようで、葬儀の最中にピーターを追い返した騒ぎも重なって、ブラックストーン家の仕業だと考えるマッカーシー夫人。

ピーターの娘〈キャサリンが事故現場を見て笑っていたのも気になるところ。

それを聞いたブラウン神父は、シドにブラックストーン家を探るよう頼みました。

兄の死で塞いでいた弟の〈イアン〉は深夜に何かを見ているようですが、「兄さんは恋人に会うために生き返ったんだ!」とシドに話します。しかもその恋人というのがキャサリンの事だとか。

 

遺体の盗難事件について聞かされたルースは、ブラックストーン社の前まで行き近所に響き渡るような大声でピーターを責め立てます。

ルースが追い返された直後、葬儀社内で空だったはずの棺の中にアレキサンダーの遺体が入れられているのを見つけるキャサリンとピーター。ちょうど話をしに入ってきたブラウン神父もその場に出くわします。

すぐに通報した結果、案の定というか何というか、ピーターは逮捕される事態に。

残されたキャサリンに、事故の際森に居たことを聞いてもはぐらかされるブラウン神父。キャサリンに何か秘密があるのは間違いないでしょう。

 

これ以上墓荒らしの犠牲を増やさないために、ブラウン神父とマッカーシー夫人、レディ・フェリシアは夜通し墓地を見張ることに。

1週間マッカーシー夫人の特製パイ無料につられたシドもこれを手伝い、3人の見回りとは別行動で張り込みをした結果、ノコノコやって来た墓荒らしを確保。

誰かと思えば、アレキサンダーを担当した葬儀社の人間達で、そのうちの1人、森で遺体を回収した〈ハリス医師〉キャサリンに脅されてアレキサンダーの死亡証明書を偽造したと言うではありませんか。

あの事故や葬儀は全て演出で、埋葬した棺は最初から空だったというわけです。

しかし葬儀前にルースとブラウン神父は間違いなく棺の中のアレキサンダーを見ています。

森で見た事故はアレキサンダーの事故を偽装する演出で、ブラウン神父とマッカーシー夫人が遠くから見ていたのはマネキンとヘルメット。

葬儀で参列者が一瞬見たのはアレキサンダー本人でも、その後は葬儀社が棺を開けさせなかったので、棺の横から這い出たアレキサンダーは、隠れて葬儀をやり過ごした後に逃げていたのです。

しかし、葬儀の後に何かがあって本当に亡くなってしまったアレキサンダーの遺体がブラックストーン葬儀社に持ち込まれた結果、何故か首が繋がっている遺体が発見されてしまった、と。

 

家同士で確執がある中で、禁断の恋に発展してしまったキャサリンアレキサンダーは、ロンドンへ駆け落ちするために死の偽装を計画します。

アレキサンダーはイアンの事を心配して、せめて死んだ事にすれば保険金が入って家族のためになると考えていたのです。

ハリス医師の女癖の悪さを奥さんにバラすと言って脅し協力させ、葬儀社も彼が手配したそう。

夜な夜な人目を忍んで外を歩いていたアレキサンダーの姿を目撃したイアンは兄が蘇ったのだと信じて追いかけようとしていたところをキャサリンと鉢合わせに。計画のことを話すわけにもいかず、「私と一緒になるために生き返ったの、彼の幸せを願うなら秘密にして」と答えたキャサリン。しかしその約束は守られず……。

 

教会区の記録でルースの誕生日を調べたマッカーシー夫人とブラウン神父は、ある真実に辿り着きます。

ルースはピーターの妹でしたが、当時子供を2人も養えなかった両親は跡継ぎを優先して息子を選び、ルースは養子に出されていました。

養子に出された家で不遇な扱いを受けたルースは見つけ出したピーターを逆恨みし、遺産を分けろと主張するも彼にも家庭があって取り合ってもらえず、犬猿の仲となったまま同じ町に住み続けていたのだとか。

アレキサンダーとキャサリンは、いとこ同士にあたり、血縁の意味でも禁断の関係だったわけですが、2人はそれを知りません。

 

遺された弟のイアンは、一度兄が生き返ったと信じているだけに、兄の荷物を纏めて再び生き返るのを墓の前で待っているという健気さ。

夜中に歩く兄を見て、本当に生き返ったのか確認するために墓を掘り返して空の棺を見て確信を持っていたイアン。彼が墓荒らしだったというわけです。

ブラウン神父からキャサリンの話が真実ではないと聞いたイアンは、彼女を訪ねて真実を全て聞くことに。

中にイアンが居るとも知らないルースは、保険金が下りず、ピーターのせいで全てを失うと自暴自棄になり、ガス管を外して自分もろとも葬儀社に火をつけようとしているところをブラウン神父に止められています。

そして、彼女はアレキサンダーの死に一枚噛んでいたのですね。

イアンが纏めた荷物の中には懐中時計があり、彼は母親の寝室にあったと話していますが、それは最初の葬儀で棺に入れたものでした。

葬儀の後にアレキサンダーを偶然見つけたルースは、そこで初めて息子がキャサリンと逃げるために計画した事だと知り、近すぎる血縁者だからキャサリンは駄目だと必死になってアレキサンダーを止めます。

事実を知っても関係ないと強行しようとしたアレキサンダーに掴み掛かった結果、アレキサンダーは階段の上から転落して本当に死んでしまいました。

18歳の誕生日に贈った懐中時計だけは形見にしたいと思ったルースは懐中時計を回収し、ピーターに恩を着せるたまに息子の遺体を運び込んだ、と。なかなかな母ちゃんです。不幸な事故の末に息子の死体をこんな風に使うか?

 

何はともあれ、ガス爆発を起こす前にブラウン神父の説得に応じたルースはそこで初めてイアンが中に居た事を知り、大事な息子を2人とも殺してしまうような暴挙に走らず済んだようです。

罪を着せた事を正直に告白してピーターに謝罪し、最初から遺産目当てではなくただただ本当の家族が欲しかっただけなのだとようやく本音を打ち明けています。う〜ん、遅い!(笑)

結果、ピーターはルースのパン屋が軌道に乗るよう協力してくれる事になった上に、遺体を見つけて咄嗟に隠したと警察に証言する事で罪を被る事までしてくれるとかなんとか。

懺悔室でそこまで話し、「でも神父様は真実を知ってる……お願いです、胸にしまっておいていただけませんか」ときました。まあまあ図々しいな。

イアンのためを思って自分にリスクしかない選択をしたピーターは単純に凄い。

ブラウン神父も「あなたの家族にはチャンスが要る」という事で黙っておく事にしたようで、過失とはいえ息子を殺した上に、逆恨みしていた相手に濡れ衣を着せようと工作した母親は無罪放免どころか色々と万々歳な結果に。それで「感謝しますっ」と笑顔付きなのはイマイチ釈然としません。

報酬はマッカーシー夫人の手作りパイだと思い込んでいたはずが、料理が全くダメな神父のお手製パイだったというシドも単純に手伝い損でです。何かしらの自業自得感があった上での皮肉ならまだしも、今回は悪さもせずただただ頼まれて手伝いをしたにも関わらず、ですよ。マッカーシー夫人は世話好きの料理好きなんだからブラウン神父が一言いえば喜んで作ってくれそうなだけに、笑いどころにもなりきれない微妙なラストでした(笑)

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▼次回、エピソード9

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