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海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン7 5話ネタバレ感想

Father Brown Serie 7

エピソード5 “The Darkest Noon”

あらすじ

教会の墓地で男の遺体が発見される。ブラウン神父とマロリー警部補は朝から行方知れずになっていた。神父の手帳には"正午 スペンサー・H"と書き残されていたが、ケンブルフォードにスペンサーという名前の人物はいない。マッカーシー夫人とバンティは、警部補が前日、何年か前に起きたハガード夫妻殺害事件のことで、スペンサー・ホールへ行ったと聞く。

ネタバレ感想

立ち入り禁止の私有地内の屋敷へ足を踏み入れるブラウン神父。

〈グランフォース夫妻〉とお茶を飲んでいた際に告解をしたいと電話で呼ばれたそうですが、中にいたのはマロリー警部補ではないですか。

マロリー警部補もまた匿名からの電話をもらって、〈ハガード夫妻〉の殺害事件について新情報があると言われて半信半疑ながらここへ来ていたそうです。

2人が話していると屋敷内の黒電話が鳴り響きました。

 

なんだかんだ息の長いハリーは教会前の墓地で野垂れ死んでいる男を発見しています。

遺体の側には催眠剤の薬瓶が転がっていたと聞いて、神聖な場所での自殺など言語道断と言わんばかりのマッカーシー夫人です。

こんなホームで遺体が出たというのにどこを探しても姿のないブラウン神父。遺体のある場所に姿がないというだけで何か事件に巻き込まれている予感がするというのはいかがなものか(笑)

巡査部長は、マロリー警部補も朝から姿が見えないのだとバンティとマッカーシー夫人に話しました。

ブラウン神父の行方を探るため、書斎の手帳を勝手に見るバンティは、最後のメモが昨日の正午に〈スペンサー・H〉とだけ書かれている予定表に行き着きますが、ケンブルフォードにスペンサーなんていないそうで、マッカーシー夫人でさえ検討もつきません。

ハリーは昨日の夕方6時ごろに慌てた様子のブラウン神父を墓地の前で見かけているとマッカーシー夫人達に話します。

デスクの上に出しっぱなしだった捜査資料を見た巡査部長。6時ごろ署にかかってきた電話を受け、部下にハガード夫妻殺害事件の資料を用意させた後は家にも帰っていない事が分かりました。

ブラウン神父とマロリー警部補をそれぞれ心配する巡査部長とマッカーシー夫人ですが、2人が最後に目撃されたのは夕方6時ごろだったという共通点が浮かび上がります。

村へ来るより前の事件なはずなのに〈ジョージ・ハガード〉ジャスミン・ハガード〉の名前を知っているバンティは、遺体発見場所の墓石を見ただけだとあっさり。

そして、ハガード夫妻殺害事件の話の流れで巡査部長は「“スペンサー・ホール”に子供らは今も近付かない」と一言。

そう、スペンサー・Hは人名ではなく、殺人事件の現場にもなった村外れのハガードの屋敷を指していたのです。

当時の新聞記事によれば犯人エドモンド・ヌーン〉は事件後姿をくらましていると書かれており、“ヌーン”というのは正午を意味するヌーンではなく、姓だったというわけです。

これでようやく、ブラウン神父が殺人犯のヌーンに会うためスペンサー・ホールに行ったのだと分かりました。

巡査部長が調べてみると、墓で亡くなっていた遺体の特徴と年齢はエドモンド・ヌーンと一致。

こうして巡査部長、マッカーシー夫人、バンティの3人はスペンサー・ホールを見に行くことに。

事件以来無人のはずが、門にかけられている錠前は真新しく妙だと気付きながらも壁を乗り越えて屋敷の中へ入っていく3人。

 

ハンブルストンから来た教師だったエドモンド・ヌーンは、若いガード夫人の家庭教師として雇われたものの彼女に恋をしたのだとか。

エドモンドが妻へ抱く思いに気付いたジョージは二度と会うなと妻に命じます。

電話でもう来るなと言われたエドモンドは嫉妬と怒りに燃えてスペンサー・ホールにやって来て夫妻を殺してしまいました。目撃者となったのは家政婦の〈パトリシア・ウィンサム〉一人だけで、その後エドモンドも姿を見せず冤罪の可能性が無きにしも非ず、といったところ。

ウィンサム夫人が出した家政婦の広告に丸印がつけられた先週の新聞を屋敷の中で見つけたマッカーシー夫人。誰かが家政婦のパトリシアを捜していたのでしょう。

次なる手掛かりを得てパトリシア宅に話を聞きに行くも、そこは既に酷く荒らされた後でした。

現場には乾いていない血の跡まであり、行方不明者がこれで3人に。

実は先週の時点でウィンサム夫人から脅迫状が届いたという通報があったそうですが、巡査部長の部下はイタズラだと思ったそう。警察は相変わらずだなぁ。

夫人の寝室には『氷のような死が貯蔵されている』と書かれた手紙が置いてあり、エドモンドが仕返しのために戻っていたのかも……と考えます。

 

さて、冒頭に鳴った電話に出たマロリー警部補は電話口のエドモンド・ヌーンから事件の夜の真相を聞かされます。

怯えたジャスミンから家政婦が告げ口して2人の関係がバレてしまったので駆け落ちしようという電話があり、彼女を守るために屋敷へ行くと、着いた頃には2人はベッドで死んでいたそう。ジャスミンの隣で横たわるジョージの手にあった拳銃を拾い上げ、ジャスミンの後を追うように自殺しようとしたところに部屋へ入ってきたウィンサム夫人にはそりゃあエドモンドが2人を殺したようにしか見えません。

どうせ信じてもらえないと思って逃げ出し、2年間転々としながら逃げ回っていたけれどそれももう限界で、「解決する時が来たんだ」と。

ジャスミンの死に関して責任がある連中への復讐をしようというのです。

事件当夜、女性の悲鳴が聞こえると通報を受けたのに何もしなかった警察の責任を押し付けられたマロリー警部補と、ジョージの日記を読んで、事件の朝に彼が神父を訪ねて妻の不倫を打ち明けたにも関わらずブラウン神父はそのまま家に帰したと知ったらしく、逆恨みされた2人は復讐の対象だそう。

ここでエドモンドは2人にゲームを持ち掛けます。

パトリシア・ウィンサムを屋敷のどこかに閉じ込めたので日没までに2人きりで見つけろというもの。助けを呼んだり、時間内に見つけられなかったら全員殺すと言って電話は切られました。

エドモンドはここでウィンサム夫人への脅迫状を書いていたらしく、ブラウン神父が置いてあったメモパッドの筆跡を浮かび上がらせると『氷のような死が貯蔵されている』というヒントが。

『貯蔵』という単語から納屋や離れなのではないかと考える2人は手分けして敷地内を捜します。

日没が近づいた頃、合流した2人は地下へ続く使われなくなった氷貯蔵庫を見つけました。

中には拘束されているウィンサム夫人が息のある状態で見つかりましたが、2人が中へ入ったのを確認したエドモンドは外から鍵をかけてしまいます。

確かに、見つけたら解放するとは言ってない。

こうして復讐に成功?したエドモンドはジャスミンの墓石に寄りかかるようにして薬と酒を飲み、3人が閉じ込められている貯蔵庫の鍵を投げ捨てた状態で死に至っていたのです。

 

墓に戻っていたマッカーシー夫人達は、ハリーの「まだ行方知れずならどこかに閉じ込められているかも」という指摘がかなり鋭い線をいっている事にまだ気が付いていません。

外気を遮断するように作られた扉の中に閉じ込められたブラウン神父達ですが、先にここにいたウィンサム夫人がかなり衰弱した症状を見せ始めています。

スペンサー・ホールに戻った方の3人は、屋敷の床に草が少し落ちていたのは砂利道を歩いていないからだと気付き、芝生の道周辺を探し、バンティがブラウン神父の自転車を見つけました。

マッカーシー夫人はホープ通りの店のお手製キャンディが落ちているのを見て、自分が2日前にブラウン神父にあげたものだと気が付きます。ブラウン神父お気に入りのアメは点々と落ちていて、何か起こると予想して目印に落として行ったアメを辿って氷貯蔵庫に辿り着きますが、中の3人はもはや助けを求めて声を上げることもできないほど危険な状態でした。

 

マッカーシー夫人からのお願いでブラウン神父が帰って来ないか見張っていたハリーは、墓の隅に鍵が落ちているのを見つけます。

聖体拝領のブドウ酒の貯蔵庫の鍵だと勘違いして忍び込もうとすると鍵は合わず。そこでブラウン神父並みの閃きを見せたハリーは、マッカーシー夫人達が向かったスペンサー・ホールへ。

広大な敷地の一角に居たマッカーシー夫人達をどう見つけたのか、すんなり捜索隊の3人に出くわしたハリーが見つけた鍵を持ってきたはずが、肝心の鍵は道中で無くしています。

バンティの呼びかけに朦朧としながら応えたブラウン神父は、ハリーが鍵を無くしたと知って「作業場を探せ」と指示。

マッカーシー夫人とハリーは2人で作業場に行くもそれらしい鍵は見つかりません。昔、毒ガスでやられて目が見えにくいハリーは、ブラウン神父が鍵を探させるために作業場へ来させたのではなく、かつて工兵だったハリーなら爆破の仕方を知っているからだと気が付きました。

なんと頼りになるアル中でしょうか!

後はハリーに託され、派手に爆破された扉の中から3人は無事救出。

右腕達が奮闘するといういつもとは違うパターンもなかなか面白かったです。

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▼次回、エピソード6

axxi.hatenablog.com

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