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海外ドラマ≫≫Father Brown ブラウン神父 シーズン6 2話ネタバレ感想

Father Brown - Staffel 6

エピソード2 “The Jackdaw's Revenge”

あらすじ

ブラウン神父が事件を解決し、夫殺しの罪で死刑囚となったキャサリン・コーヴンが死刑執行の日に釈放された。真犯人が自白したのだ。キャサリンはブラウン神父への復讐を始める。手始めにブラウン神父の評判を傷つける。キャサリンの元看守も首をつった状態で発見される。キャサリンの罪を確信するブラウン神父はそのたくらみに立ち向かう。

ネタバレ感想

ブラウン神父が解決に助力した事件で、夫殺しの犯人として絞首刑が執行される直前の〈キャサリン・コーヴン〉は、最期の言葉に「ブラウン神父に“許す”と伝えて」と言い遺します。

誰かと思えば、S5-ep.6で刑務所の中からブラウン神父に罪を着せようと愛人を言葉巧みに操り自殺に追い込んだあのサイコパス死刑囚じゃないですか!

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基本1話完結でも、シーズンが長くなるにつれてこういった後日談にスポットが当たるのも面白いですね。

死刑の責任は自分にもあると、執行日に鎮痛な面持ちだったブラウン神父でしたが、司祭館の電話が鳴り、無事に絞首刑が済んだという連絡かと思いきや彼女が釈放されたと一報が入りました。

どうやら、執行の直前に真犯人が出頭したことでキャサリンは釈放となった訳ですが、毎度毎度司法制度がガバいなぁ(笑)

真犯人はコーヴン家の元掃除人〈ハブ夫人〉で、キャサリンの夫にクビにされて金に困って復讐したとか。

ハブ夫人は報道されていない事まで詳細に犯行について語っており、それでもキャサリンの仕業だと1ミリも疑っていないマッカーシー夫人はブラウン神父が彼女に狙われるのではないかと心配しております。

少なくとも上訴までの間は社会復帰させると警察上層部は判断しており、本人の希望で“聖オーガスティン女子修道院に入る事になるそうです。

 

以前のキャサリン回でブラウン神父の脱獄に一役買ってくれたハリーも準々レギュラーぐらいの人になってきています。

ハブ夫人をよく知るハリーは、口は悪くても殺人を犯すような人ではないし、女の恨みは恐ろしいから用心した方が良いぞとブラウン神父を心配していますが、彼女の卑劣さをよく知るからこそ、狙ってくるのは自分自身ではなくて自分と親しい周囲の人々だと分かっているブラウン神父です。

 

ブラウン神父に誤審を招いた件で話をしたいとやって来た新聞記者の〈エディー・ヘムズリー〉は、キャサリンの事を冤罪の犠牲者だと確信していて、悪女の印象操作による洗脳が始まっている口ぶりです。

ブラウン神父は予定を取りやめてキャサリンが何を企んでいるのか探るべく、まずは元看守の〈フランシス・ウィテカー〉に話を聞いてみる事に。

付き添いを志願したバンティと2人でフランシスの自宅を訪ねると、そこでは既に首を吊って亡くなっている姿が発見されました。

死亡推定時刻は昨夜遅く。玄関は中から塞がれ裏口も窓も施錠されて密室状態で、キャサリンの収監に対する罪悪感を告白したメモも出た事から首吊り自殺で間違いないと見ているマロリー警部補。

前回のクリスマス休戦を経ての信頼関係が出来たのか、今回はブラウン神父が狙われかねないという事態だからか、マロリー警部補は積極的に色々と教えてくれていて態度が軟化しているような気がしなくもありません。

キャサリンに直接会いに行ってフランシス殺しについて追及した際、彼女は意味ありげにマッカーシー夫人の名前を出しており、その夜マッカーシー夫人から助けを求める電話が司祭館にがかかってきます。

行方不明のマッカーシー夫人はキャサリンに誘拐されたのではないかと持論を述べたブラウン神父に手を差し伸べたのも、いつもの巡査部長ではなくマロリー警部補の方でした。

全署員を動員してのマッカーシー夫人捜索を命じてくれるマロリー警部補、たまには頼もしいではないですか。

ブラウン神父は心当たりの場所があると言って、マロリー警部補と修道院を訪ねます。

しかし、キャサリンは既に修道院長を掌握しており、有る事無い事それらしく話してブラウン神父の方が危険人物なのだと思い込ませることに成功している様子。

キャサリンと言い争っているうちに無事にマッカーシー夫人が見つかったと分かり、周りにいた人達にはブラウン神父が無実のキャサリンを妄執的に犯人扱いしているように見えてしまっています。あの電話の時点でこれは罠で、キャサリンの計画通りに踊らされてしまったのでしょう。

この一件でブラウン神父は聖オーガスティンに出入り禁止と言い渡されてしまいました。

 

ジャーナリズム精神が暴走しているエディーは、修道院長からの連絡を受けてキャサリン本人に取材をしたらしく、『キャサリン冤罪事件は彼女に拒絶されたブラウン神父の仕業だった』という、下世話な記事を今日の新聞の一面にデカデカと載せております。

エディーはキャサリンの言い分を完全に信じていて、彼女からすればブラウン神父は聖職者にあるまじき最低な男に写っている事でしょう。

エディーの上司にあたる〈グラッドウェル編集長〉は、ブラウン神父の事を探偵としても一目置いている様子でしたが、温厚そうなあの男がこの記事にゴーサインを出したのでしょうか?

そして、マロリー警部補が協力的になったという点は早くも前言撤回せねばなりません。

新聞記事については一切信じていないものの、毎度毎度タイミングよく殺人現場に出くわしたり証拠を見つけたりするのは神に成り代わって裁きを下そうとするブラウン神父の自作自演説を唱え始めました。

 

そうこうしているうちに、今度はバンティが本当に誘拐されてしまい、キャサリン本人から新聞記事について信徒達に事実だと話して司祭職を辞すと言わなければバンティが死ぬわと電話で脅されるブラウン神父。

ブラウン神父がバンティを捜す間、ハブ夫人をよく知るハリーには、ハブ夫人の自白前の様子や何故罪を被ったのか探って欲しいと頼みました。

ハリーの収穫は、自白する直前にハブ夫人を訪ねたキャサリンではない女性の存在で、それが記者のエディーだと直感で気付いたブラウン神父は彼女の行き先を調べてくれるよう再度ハリーに依頼。

ハリーはエディーが新聞社の建てた古いペーパーハウスに入って行くのを見ており、そこが彼女の自宅なのでしょう。

 

ミサの時間が迫ってもまだバンティは見つからず、説教を聞きにきた信徒達に今にも嘘の自白がなされるかというところで屋根裏の存在に辿り着くブラウン神父。

屋根裏にのぼると古いアルバムが見つかり、グラッドウェル夫妻が写る古い写真が見つかりました。

屋根裏こそが、密室でフランシスを殺した後の脱出ルートとして使われていたのです。

エディーはあの夜徹夜の張り込みを編集長から指示されており自宅には帰っていません。エディーの自宅の大家は新聞社で、編集長なら鍵を手に入れる事は容易いはず。

エディー宅に忍び込んで屋根裏を伝って同じ通りに位置するフランシスの家まで行って彼女を殺したのはグラッドウェル編集長だったのです。

それでは何故グラッドウェル編集長はこの犯行に及んだのか……。

古い写真に写るグラッドウェル夫妻の妻は若かりし日のフランシスで、ウィテカーは旧姓だったという訳です。

彼女は刑務所で同僚と不倫をしていた過去があり、その秘密をキャサリンに握られて一時期は刑務所内で特別扱いを強要されていました。

妻に浮気された恨みがあったフランシスは、キャサリンに唆されて復讐を果たした可能性が大きいのです。

1時間でこの仮説を証明するから協力してくれとエディーに頼んだブラウン神父は、同じく新聞社の所有する建物という点に目をつけて、かつて新聞社として使われていた廃屋にバンティを探しに急ぎます。

ブラウン神父がここに辿り着くのは想定内のことで、ここにも何らかの罠があるはずです。

毎日傍聴席でキャサリンを見て恋心を抱いていたグラッドウェル編集長は、釈放されたその日にこの旧新聞社でキャサリンと落ち合い、記録装置で彼女の声を録音していたのでしょう。

その後バンティを誘拐して電話で録音を聞かせるのは編集長の役目で、その間修道院に居たキャサリンはアリバイが証明されます。

根っからのサイコパス女キャサリンはデスゲームを仕掛けてきて、あわやバンティをブラウン神父の手で撃たせるというところでしたが、寸前にこの罠に気が付き最悪の事態は回避できました。

たまらず銃を奪って引き金を引いていたエディーの放った銃弾にまさか自分が被弾するとは思いもしなかったキャサリン。これはこれで神の捌きとでも言うのでしょうか。

ハブ夫人を自白させた手口は、独房棟の少女が出所する際に手紙を託し、キャサリンの罪を被ったら家族に謝礼を渡す代わりに断れば孫に危害が及ぶという脅迫状を突き付け、老い先短いハブ夫人を意のままに操っていただけでした。

キャサリンは亡くなり、グラッドウェル編集長は逮捕。

バンティは無事で帰ってこれて、フランシスも自殺じゃないと証明されたので葬儀を出すに至れました。

ブラウン神父の風評被害に関しては、特に何の対策も無さそうですが大した事ないという感じですかね(笑)

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▼次回、エピソード3

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